いつかの明日へ、【ヒーロー】は助け合いでしょ 作:しょくんだよ
※プリズ魔X様の作品〝個性『ガタキリバ』〟に私が書いている火野ちゃんとアンクちゃんが出ています、、そうコラボです!!私は人様のキャラを上手く書けれないのでコラボ作品は書けれません…。
面白い作品ですので宜しければ見ていただけると私もプリズ魔X様もお喜びします!
「お、お、お前本当に飯田なのか…!?」
「あぁ!皆で昼ご飯を食べ終えた後、突然ピエロから風船を貰ったんだが、その風船が破裂してしまい、気が付けばこの様な女体へと変貌していた…!間違いなく〝個性〟が関係していると俺は考えている…!」
「女になるって事…!?何だよその〝個性〟持ちの野郎…!?」
目の前にいる飯田と名乗る女の子に半信半疑の上鳴は再度問うと間入れず彼…彼女は返事をする。
喋り方とその愛用の眼鏡、そして男性の服装。先程言っていた自らの〝個性〟をエンジンと言ってた時点で間違いはないだろう。
上鳴は自分が女の子になると想像したのか気味悪がると、峰田はプルプルと身体を震わせ口を開いた。
「ゆ、許せねぇ…!!飯田がこんな姿に……!!クソォ…!!」
「峰田君…!」
拳を強く握り俯く峰田に飯田は感心して目を見開いていた。
あの峰田がこんな言葉を言うとは思わず上鳴は驚く。確かにクラスメイトがこんな哀れも無い姿に変貌したのは驚くが、それ以前に友達がそのピエロと言っていた
「そ、そうだな!同じ仲間としてこんな事許される筈がねぇ!」
「ああそうだ上鳴…!」
上鳴の言葉に峰田は強く頷く…のだが。
「あのクソ真面目で女の子とかに興味が更々ない飯田がこんな可愛らしい女の子の姿になっちまうなんて!!今現在目の前にいる飯田と言う名の美少女にオイラ変な気持ちと衝動に狩られちまってしまったじゃねえかよぉおおお!!!」
「一瞬でも見直した俺が馬鹿だったわ」
両手で頭を抑え発狂する峰田に真顔で見下す様な目をして上鳴はそう言った。そのまま峰田を無視して上鳴は飯田に向かって口を開く。
「えと…飯田、お前確か緑谷等と一緒じゃなかったか?」
「あぁ…!だが緑谷君と常闇君も風船が割れて女体化してしまっている!2人は向こう側のトイレ付近で待機してもらって俺が助けを呼びに来ていた訳だが…いかんせんどうも足の調子が悪い…!エンジンを発動させてもマフラーの音が鳴らないのだ…!」
「(生…足…)」
飯田は脹脛を見ながらそう言う。以前のゴツゴツとした筋肉質の脚とは裏腹に女の子の様なムッチリとした足になっており上鳴はゴクリと唾を呑んでいたが元は飯田なのでブルブルと首を振る。
そして飯田の脹脛のマフラーからはどこか爽やかな音が聴こえて来るのを確認した上鳴は何か思ったのか口を開く。
「この音、なんか俺の両親が乗っていた〝ハイブリッド車〟の走行音に似てる気がするんだけど…。」
「む!?ハイブリッドだと!?」
上鳴に言われて飯田は驚く。すると、再び走り出そうと脹脛に力を入れて爽やかなマフラーの音が鳴り、走り出そうと前に一歩踏み出す。だが、
「た、確かにいつもと違い出出し野感覚が全く違うと同時に掴めない…!!俺のエンジンは自動車やバイクの様なマフラーを催した〝個性〟…!だが今の俺のエンジンは騒音を抑え周りに優しい音をマフラーから出している…!
ま、まさか!あの風船から出た桃色の粉は女体化だけではなく〝個性〟までもが
「(ドジっ子眼鏡…ええですな…)」
四つん這いになりながら考えを推測する飯田。
それを見ていた峰田は満面の笑みでグッジョブを送る。
…飯田の現状を鑑みる。という事は、即ちこうだ。
飯田天哉 (男→女の子)
個性『エンジン』→『ハイブリッド』
爽やかな音を出して発進!
周りに迷惑も掛からず、安全優先で(普通)走る!!
だが感覚を掴めなければエンストみたく止まってしまう!エンジンを掛けて止まってる時に作動するアイドリングブレーキってヤツさ!!
「取り敢えず飯田はさ!歩く事は出来るんだったら〝個性〟使わずに歩いて救けを呼んできたらいいんじゃねーのか?オイラ達は緑谷達と合流して事をしでかした犯人を探してみるからよ?」
先程までトチ狂っていた峰田が冷静になって飯田にそう言うと飯田は少し考えて了承したのか頷き口を開いた。
「そ、そうだな…俺とした事が公共の場で〝個性〟を使ってしまう所だった。すまない上鳴君、峰田君。俺はなるべく急ぎで助けを呼んで来るから君達も注意していてくれ!無論犯人と出会しても戦闘はしないように頼むぞ!」
飯田はそう言うと急いでいるつもりだろうが凄い兵隊が歩く様な動作をしながら早歩きでその場を後にする。それを見送り遠くなる飯田を確認した上鳴は大きく息を吐いて口を開く。
「いやぁ…マジで焦ったわ〜…!あんな可愛い子が飯田だなんて普通驚くっしょっ。声も女の子だしビビるて」
「おい上鳴!早いとこ緑谷達のとこ行こうぜ!」
「え?お、おぉそうだなっ、きっと緑谷達も困ってるだろうしな!」
脂汗を腕で拭う上鳴に急かさんと峰田が手招きをする。上鳴は飯田に言われた通りトイレへと向かうが、その移動中に峰田が話しかけてくる。
「オイラも色々と焦ったけどよ…!コレってある意味凄い体験じゃねーかってオイラは思うんだよな」
「はぁ?凄い体験?いやいや完璧に事件だろコレっ。絶対
「そうじゃねえよ!いいか?あのクソ真面目な飯田があんな可愛らしい姿になったんだぞ?だったらその影響を受けた緑谷達だって同じ事になってるって事だろ?」
「いやまあそうだろうけどよ…それがどした?」
峰田の言葉に上鳴は首を傾げると、峰田は鼻息を荒くして口を動かした。
「飯田があんなにレベルが高い女の子…!なら他に影響した奴らはどう思う…!!?」
「……!!た、確かに気になる…!!」
何かを想像したのか上鳴は数秒目を上に向け口を動かす。それを見た峰田はニヤリと笑い向かっている速度を早めて声を上げた。
「きっと緑谷も超美人に違いねえってこった!!」
「そ、そうだな…!目の保養としてなら全然問題ないな!ヤベェ、なんか興奮してきた俺!!」
峰田の口車に乗せられ上鳴も本来の事を忘れて峰田と同様興奮と性欲の塊と化して走り出したのだった。
☆★☆★☆★
「お!?あそこじゃね!?」
「緑谷以外にも誰か居るみたいだ!行くぞ上鳴!」
上鳴と峰田は大はしゃぎで向かうと飯田の言ってた通り、公衆トイレの直ぐ側に緑谷と常闇、それと何名か居るのを目撃し、2人は急いで駆け寄った。
「おーい!」
「っ!!?」
上鳴が叫ぶと緑谷は驚いて何故かトイレの壁の向こうへと隠れてしまう。そして上鳴の声に気付いた常闇と、残りの
「上鳴!峰田!お前等…は何も起きてないのか!」
「え…!?て事は術中にハマったのは俺等と
「どうだろう、分からないな…。とにかくお前等は無事で何よりだ」
3人の女子等が喋っていると峰田は「分かったぞ!」と声を上げてその子達に順番に指を挿して名を言ってあげた。
「喋った順から尾白!砂藤!障子だろ!!」
「おぉ!?スゲェな峰田!尾白は
「女の子になっても俺普通なのね…」
峰田が答えるとどうやら正解みたいで3人は頷く。隣で感心する上鳴の普通と言う言葉に尾白は涙目になってボソッとしょげていた。
見た感じは尾白は特に変わった要素はなく普通にいそうな女の子の声や顔、身体付きになっており、驚く事に尻尾が生えておらずお尻の部分が丸見え、かと思いきや変わりに毛髪がお尻の下部分まで伸びていて上手く見えなくなっている。
「砂藤、お前学校のクラスにいそうな顔してるのな」
「分かる!」
「え?…お、おう?」
上鳴は少し可愛いとは離れた身体付きと顔の砂藤を見て言うと共感したのか峰田は間入れず相槌し、砂藤は腑に落ちない表情で頷いていた。
「障子!お前めっちゃ顔整ってんじゃねーか!ちょっと友人としてマスク取ってくれよぉ?なぁ?頼むよぉ?」
「…申し訳ないがそれは断る」
一方で障子は普段の姿とは比べ物にならない程可愛いらしい顔付きをしており、私服で羽織っているポンチョがいいアクセントで可愛さが強調されていて峰田が興奮気味にそう言うと不機嫌そうに首を振る。
「…峰田、上鳴。敵の術中に掛かった俺達はこの様な身なりになって少し傷付いている。悪いが、もう少し言葉は選んで発して欲しい…」
「あ、悪りぃ常闇…(常闇も…女の子、なんだよな…?)」
「す、すまねぇ…(あんまり変わってねぇ)」
ふと、トイレの壁に寄りかかっていた常闇(女)が上鳴と峰田のはしゃぎ振りを見て若干不機嫌そうに口を開く。2人は全然変わってない(強いて言えばまつ毛が伸びて若干女の子らしい身体付きの)常闇を見て謝っている。
すると上鳴は先程から隠れていた緑谷の視線を感じて目が合う。
「ひゃっ…!」
緑谷は驚いて女の子らしい声を出しながら顔を壁の向こうへと引っ込める。
「どうした緑谷?」
「事情は飯田から聞いてるから大丈夫だって」
峰田と上鳴がそう言うと、緑谷は身体を震わせて恐る恐る壁から出て来るなり顔を真っ赤にして震わせながら言葉を出した。
「ちょ……ゴメン、僕今…身体が…その…変なんだ…!あまり近寄らないで…うぅ…!」
「「!!」」
涙目になりながら身体をもじもじさせ小声でそう言う緑谷。そのスリーサイズは見事にボンッキュッボンな身体付きをしており、緑の縮毛も少し伸びて女の子としてはだらしない髪型だが、地味系にいそうなヘアーで中々どうしてかかなり可愛いく見えてしまい上鳴と峰田は鼻血を吹き出してよろけていた。
「(恥じらう地味目な巨乳女子…!くぅ!!)と、とりあえず俺達は飯田に言われて来たんだけどよ!」
「(ヤベェ!思いの外とんだ穴馬キタコレ!!)他の奴らもこうなってんのかよ!だとしたら許せねぇ!!」
「ウン、その下心を取り敢えず直ぐに引っ込めてくれる2人共?」
鼻血を手で抑えながら上鳴と峰田は心配そうにそう言うが、言葉と動作が合っておらずそれを見ていた尾白は真顔でツッコんでいた。
「てか女の子になるなんて夢にも思わない出来事だよな。さっきはパニックになってたけど雄英に在学してるせいなのか以外と冷静でいる自分がこえー…。
だけどせっかく遊ぼうと思ってたのにとんだ災難だぜ…はぁ…」
「……あぁ、〝個性〟もどうやら変わっているみたいだからいかんせん不自由極まりない」
「俺も尻尾がなくなって焦る…。あのピエロ見つけ次第すぐに戻してもらわないと今後が心配だし明日学校行けれないよ…」
駆け付けた2人が当てにならないと思ったのか砂藤、障子、尾白はそれぞれ身体を見ながらそう言って話し合い、落ち込んでいた。
すると、気になったのか上鳴は鼻血を拭き取り女の子になっているこの場の5人に聞いていた。
「そういやぁ、お前等も飯田みたいに反転したんだよな?ちょ、それだけマジ教えてくんね?」
上鳴が聞くと、現時点で分かる範囲で5人は順番に言い始める。先ずは尾白からだった。
「俺、尻尾が急に無くなって変わりに髪が伸びたんだ。しかもこの髪
尾白猿夫 (男→女)
個性『尻尾』→『立髪』
髪を身体の一部として自在に操れる!
巻きつけたりしなる鞭の様に攻撃出来るぞ!!
反転しても普通だ!
次に砂藤。
「お前等が来る前に俺も気になって試したんだけどよ…。糖分摂取したら力が湧かなくてなんか
「いや、それ危ないだろ」
砂藤の言葉にそのヤバい表情をした彼に上鳴がツッコむ。
砂藤力道 (男→女)
個性『シュガードープ』→『シュガードッグ』
糖分を摂取すれば少し窶れて次第に脳が快楽になる!
その快楽は忘れられない程気持ち良いだとか!ドラッグですね、皆さんは手を出したらダメだぞ!
続いて障子。
「恐らく…俺の複製、その反対は〝原物〟。
複製するのではなくて原物
障子目蔵 『男→女』
個性『複製腕』→『原物腕』
腕から自信の実体そのものを原物を生み出させる事が出来る!
本物のもう1人を出せる事が出来るぞ!ドッペルゲンガー!!
お次は常闇。
「俺のダークシャドウ…。その対義語ならば
『ハァイ!!』
「うわ眩し!」
「なんも見えねえ!?」
常闇が声を上げると眩い元ダークシャドウがオカマ口調っぽく返事をして現れる。だがその眩さ故に何も見えず上鳴と峰田は反射的に顔を隠していた。
常闇踏影 (男→女)
個性『
伸縮自在で実体化する光っぽいモンスターをその身に宿している!眩しいZE!!!
最後は緑谷。
「ん…!!」
緑谷は身体に力を入れるがいつもの様に緑の稲妻が身体に走らず何も起こらなかった。
「……何も起きないな(ヤバイ、踏ん張ってる顔かわええ…)」
「超パワーの反転だろ?…何も力が出せないってことか緑谷?(この顔反則だろぉ…)」
プルプルと震えて頑張ろうとする緑谷の顔を見て上鳴と峰田はそう言いながら皆に見えない様にグッジョブを作っていた。
結局何も起こらず気張った顔を解くと緑谷はこの世の終わりみたいな表情をして俯く。
緑谷出久 (男→女)
個性『ワン・フォー・オール』→『(恐らく)無個性』
恐らく超パワーが出せない!ただの一般人になっちまったか!?
「げ、元気出そう緑谷君、あの風船が原因だしそれを渡したピエロが今回の元凶だからさ」
「そうだぜ緑谷。今飯田の奴が助け呼んでくれに行ってるんだから俺等は信じて待っとこうぜ」
「……う、うん。ありがとう尾白君、砂藤君…」
涙目になっている緑谷に尾白と砂藤がそう言うと少しだけ笑顔になって緑谷は頷く。
「…しかし、現状こうなってしまっているが、この騒動は如何やら
「あぁ、一般市民の人達は皆普通にアトラクションを愉しんでいる。恐らく、敵の狙いは今日訪れた俺達雄英の生徒を襲うつもりなのだろうな」
常闇は周りを見渡しながらそう言うと、他の客は何事もなくただフューチャーパークのアトラクションを楽しみ遊んでいる。障子は頷き推測すると緑谷は冷静になったのか口を開いた。
「うん…僕も障子君の推測と同じ事を考えてた…。ここにいる僕等の他に飯田君、そして火野君と轟君もピエロの〝個性〟に掛かっている。それに僕達がヒーローショーを終え、お昼ご飯を食べた後にこの事件は起きている。恐らくあのピエロは事前に僕達がここに来るのを想定して他の市民達がパニックにならないお昼時にこの計画を実行したんじゃないかなって僕は思うんだ…」
「えぇ!?でも何で俺達学生に!?」
緑谷の考察に上鳴が驚くと緑谷は少しだけ首を傾げながら口を動かした。
「僕にも分からない、でも怪我をさせずに僕等に近付いて相手の〝個性〟でこんな姿に変えたのなら、何か過去に嫌な事があってその仕返しみたいな感じをしたんじゃないかな……?」
「そうであっても許されないやり方だ…」
緑谷に続いて障子がそう言うと、突然峰田が何か思い出したかの様に口を開いた。
「そういやぁ、火野達も女になったって言ったよな!?あいつ等はどこにいんだよ!?」
「えと、俺達がこんな姿になった時に偶然合流したんだけど、ピエロ探しに行くって行って園内の向こうへと走って行ったよ」
「俺達もピエロを探そうとしてたら緑谷と常闇に会ってな。飯田が助けを呼びに行ってるって聞いたから俺達も大人しく待つ事にしたんだ」
峰田の言葉に尾白、障子がそう答えると峰田は上鳴に向かって声を上げる。
「上鳴!ここはまだ敵の攻撃にやられていない
正義感のある強い言葉だが、その目は何か企みがある様な目付きをしており、上鳴にアイコンタクトみたく送っていると、上鳴は理解したのか口を動かした。
「あぁそうだな峰田!まだ何も起きていない
上鳴も峰田にアイコンタクトを送ると緑谷は何か閃いたのか口を開いた。
「そうか!敵の狙いは僕達、ならまだ姿を変えられていない上鳴君と峰田君を何れ狙って来る!」
「成る程…、わざとシラを切って風船を貰おうと相手に接近し、捕らえると言う算段か」
「おぉ!良い作戦思い付いてるじゃねーか!」
緑谷に続き常闇、砂藤と理解して行き希望が出来たかの様な視線を二人に送る。だが2人の狙いは半分はそうだがもう半分は卑猥な事しか考えていなかった事を緑谷達は知る由もなかった。
「そうと決まれば直ぐに行こうぜ上鳴!救世主のオイラ達の力、その馬鹿面ピエロに見せたろうや!」
「おうよ!お前等はここで待っててくれよな!俺と峰田がパパーっと解決して来てやるぜ!」
頼もしい発言を最後に2人はその場を後にして離れて行った。その後ろ姿を見送った後、緑谷のスマホから着信音が鳴る。緑谷は手に取り画面を確認すると、そこには〝麗日さん〟と書かれていたのだった。
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「うわ〜〜ん!!!酷いよこれぇ〜!!」
「ちょちょちょ三奈!?声が大きい!!!他の人等に見られたら死ぬ程恥ずかしいから抑えて!」
一方で、フューチャーパークを満喫していたA組女の子達。だが、不幸にも彼女等も転個が用意した風船の餌食となってしまい、女から男の子へと姿を変えられてしまっていた。
女の子から男の子になってしまった為、私服の格好は側からみれば変態と認識されてしまう緊急事態になっていた。
だが幸いにもヒーローショーで予備として持って来ていた雄英の体操服を持って来ていた為、女性グループは何とかロッカールームに置いていた持ち物を取って大急ぎで着替えて、そして今…人に見られない様に茂みに隠れて身を潜んでいた。
男の低い声で泣き喚く芦戸(男)を慌てて耳郎(男)が口を抑えて止めようとする。
「私の〝個性〟が酸じゃなくなったー!見てよコレー!
「いやそこじゃないっしょ!!?ウチら男になったんだよ!?違和感の塊でしかないよこの姿!」
芦戸は手から粘着性のある液体を手から出して泣きながら言うと全力で少しキレ気味に耳郎がツッコむ。
すると芦戸は耳郎の言葉に首を傾げるながら口を開いた。
「えー何で?私は何かスッゴイ体験してる様な気がするよ!何か身体付きもゴツゴツしてるし下半身にも立派なモノがつ」
「わわぁーー!!!?」
突然の爆弾発言に耳郎は勢いよく声を出して止める。
すると隣で顔を真っ赤にしたイケメン男子、八百万が小声で2人に声を掛けた。
「お、お二人共…!お願いですので静かにしていてくれませんか…!?」
「ご、ごめん…」
「ヤオモモマジでイケメンだよね」
両手で精一杯体操服を着ているのにも関わらず身体を隠そうとする八百万に耳郎は謝り、芦戸はそのイクメンな顔に羨ましそうに見ていた。
「はぁ……本当にどうしてこんな事になってしまったのでしょう…、私まだ何も乗っていませんわ…」
「そうね、透ちゃんが探しに行ってくれてるけど、あのピエロの男、もし園内から出て逃げ出したりなんかしてたら私達どうなっちゃうのかしら?」
「梅雨ちゃんマジで変な事考えないで」
落ち込む八百万に全く顔が変わっていない(髪が短くなったくらい)の蛙吹が恐い事を言い出して耳郎が青褪めながら言い返す。
「取り敢えずウチらはここで待機しとこ…、ウチの〝個性〟
「そうですわね…私の〝個性〟も反転してしまったのか
「性別も反転して〝個性〟も反転…恐ろしい〝個性〟
「(ピョロ…?)」
耳郎が提案して八百万は頷くと自信の〝個性〟が発動せずに落ち込む。隣の蛙吹もそう言うと語尾のピョロが気になったのか蛙吹をジッと見ていた。
彼女達もまた〝個性〟が反転している。となれば、現時点での彼女等の〝個性〟はこうだ。
八百万百 (女→男)
個性『創造』→『模倣』
発動すれば他者の真似をする!おんなじ行動を取る!はっきり言って全然使えない!イケメンのくせに!
耳郎響香 (女→男)
個性『イヤホン・ジャック』→『メガホン・ジャック』
耳朶のメガホンで自信の心臓音を大ボリュームで範囲に轟かす!これかなり強力じゃね!?
芦戸三奈 (女→男)
個性『酸』→『接着液』
身体から何でも固める接着剤の様な液体を出す!
だが使い方を間違えれば体と服がくっ付いて脱げなくなる大変な個性だ!
蛙吹梅雨 (女→男)
個性『蛙』→『おたまじゃくし』
おたまじゃくしっぽい事は何でも出来る!
だが蛙とは違って陸では何も出来ない!
補足だがおたまじゃくしの尻尾が今彼に生えてるぞ!
本人曰く子供の頃に戻ってしまったと酷く落ち込んでいるぞ!
ふと、蛙吹は「ちょっと電話してくる」と言って居なくなった麗日がまだ帰って来ない事を口に出して言う。
「お茶子ちゃん、遅いわね」
「…トイレ?」
「野暮な事考えるなっ」
蛙吹の言葉に芦戸がそう反応すると耳郎が耳を真っ赤にして芦戸の頭を軽くチョップしていた。
☆★☆★☆
一方で、麗日は…
「…!!間違いない…!見つけた…!!」
緑谷との電話を終えたのかスマホを降ろして茂みに隠れている麗日(男)は風船を持っているピエロを発見する。その顔は間違いなく麗日達に風船を渡したピエロ事、転個だった。
「(ここで見失ったら一生戻れなくなるかもしれへん…!ウチが追わなきゃ…!!)」
麗日はそう思いながら髪を耳に掛けようとするが髪の毛も短くなっており耳に掛ける程の毛髪がなく空振ってしまい「あ」と小さく声を漏らし1人で恥ずかしがる。
だがそれも一瞬でかなり早歩きで歩くピエロを見失わない様に追い掛けて行ったのだった。
ー 反転とは? ー
時は少し遡り、風船が割れて女性陣は男の子になってしまった!
芦戸「うわわわ!?何コレ!!」
耳郎「え!?皆なんか顔と体が違っ…!!ぎゃあ
ああ!!?う、う、ウチも違う!!?」
麗日「わわわわっ!!?皆男になっとる!!?」
蛙吹「ピョロォオ!!?」
八百万「みみみみみみ皆様!おおおお落ち着いて下さいましゅ!!!?」
葉隠「ヤオモモが一番落ち着きなよー!ってうわぁ!?声が全然違う!気持ち悪いー!!」
パニックに陥る中、他の観客達の視線が集まってしまい、耳郎は慌てて全員を引っ張り木々が生い茂る茂みに隠れる。
耳郎「と、と…取り敢えず落ち着こう…!!?」
八百万「そそそそうですわね…!!で、ですがどうして、こ…この様な男性の姿になってしまったのでしょう…!?」
芦戸「風船が割れた瞬間だよね!?」
麗日「え!?じゃあさっきのピエロの仕業!?」
蛙吹「なんて酷い個性なの…!」
芦戸「じゃあ早く捕まえに行こう!」
八百万「お待ちください!この容姿で私達の女性の服装で動いては市民の皆様に迷惑が掛かります…!」
芦戸「あ…!うぅ…!!じゃあどーするのー!?」
八百万「ここは私の創造で。…!?使えない…!?」
耳郎「ウチの個性も!?何コレ、メガホン!?」
蛙吹「もしかして…性別が反転したと例えるなら、個性も反転したって事じゃないかしら…?」
麗日「えぇー!?」
葉隠「あ!は、はい!私なら!何でか分からないけど私は透明のままだよ!」
葉隠は服を脱ぎ始める。
八百万「透さん!助かります…!」
耳郎「透明なら周りに見られずに済むね!…でも何で透だけそのまま?」
葉隠「そのままじゃないよ!!声も違うし何か身体が色々と変化してて気持ち悪い!!と、とりあえずロッカールームで服を取ってくるね!皆はここで大人しくしてて!」
葉隠透 (女→男)
個性『透明』→『透明!』
全身が透明で姿が見えない!
それ即ち!男になっても姿は見えないのだ!!
No.59 やったれ反転生徒達!
更に向こうへ!Plus Ultra!!