いつかの明日へ、【ヒーロー】は助け合いでしょ 作:しょくんだよ
筆記試験当日。1週間はあっという間に過ぎて行き、期末テストを向かえたA組生徒達は各々が勉強を励んだその知識を頭に入れ、答案用紙に挑んでいた。
時は流れて筆記試験3日目。シャーペンを書き殴る音が教室に響き渡る中、その中の1人、轟と一緒に勉強した火野は問題集をスラスラと解いていく。
「(よし…!これなら大丈夫だ…!)」
殆ど問題を埋める事が出来た火野は再度間違いがないか確認し、それが終わると同時に教卓の前に相澤が立つと片腕を上げて筆記を止める様呼び掛けた。
「全員手を止めろっ。各列の一番後ろ、答案を集めて持って来い」
相澤の言葉により筆記試験は終了となる。
そして、筆記試験は無事に終わると上鳴と芦戸は立ち上がって八百万の席に向かうと声を上げた。
「ありがとーヤオモモー!」
「わっ」
「取り敢えず全部埋めたぜー!!」
答案を集めてる最中に声を掛けられ八百万は驚くも感謝の言葉に喜んでいた。
「ふぅ、何とかなった〜」
緊張がとけて火野は息を吐くと切島が近寄り声を掛けて来る。
「火野、筆記試験どうだった?」
「ああ切島君、何とか埋めれたかな。切島君は?」
「ちょっと危なかったけど俺も何とかなったぜ!爆豪のおかげだな!変な教え方だったけどありがとよ!」
「変な教え方ってなんだッ!!完璧だったろーが!」
切島が席に座っている爆豪にお礼を言うと余計な一言にキレる爆豪。こうして、3日間の筆記試験は無事終了となり、翌日…演習試験が直ぐにやってきたのだった。
☆★☆★☆★☆★
実地試験会場中央広場にて。
「それじゃあ演習試験始めていく」
実技の試験となりA組全員はコスチュームへと着替えて会場に集まると、相澤を含めた教師が数名と何故か横一列に並んでいた。
「この試験でも勿論赤点はある。林間合宿行きたけりゃみっともねぇヘマはするなよ」
「先生多いな…?」
「5…6…7人?」
その人数に気付いた耳郎が首を傾げ、葉隠は人数を数えていた。
「諸君なら事前に情報仕入れて何するか薄々分かってるとは思うが…」
「入試みてぇなロボ無双だろ!!」
「花火!カレー!肝試ーーー!!」
相澤が言いかけると内容を知っていた上鳴と芦戸が
すると、相澤の体がモゾモゾと動き始め捕縛布の中から突然根津校長がひょっこりと飛び出した。
「残念!!諸事情あって今回から内容を変更しちゃうのさ!」
「校長先生!」
「何で相澤先生の中から…?」
その発表と同時に、上鳴と芦戸の動きが止まる。
瀬呂が驚き、火野は疑問を抱いていると八百万が尋ねると根津校長は捕縛布を掴んで相澤から降りながら説明した。
「変更って…」
「それはね、近頃多発している事件が日に日に多くなっているのは皆んなも知ってるね?
「っ!ロボとの戦闘訓練は実戦的ではない…」
根津が説明していると「はっ」と分かったのか八百万が呟く。すると、教師の1人の13号が口を開いた。
「そもそもロボは『入学試験という場で人に危害を加えるのか』等のクレームを回避する為の策です」
「ロボだけで実戦をした所で本物の
13号に続いて相澤は息を吐きながら言うと根津校長が一歩前に出て生徒達に宣言した。
「これからは対人戦闘・活動を見据えたより実戦に近い教えを重視するのさ!というわけで…諸君らにはこれから
根津校長の言葉に生徒達全員が目を見開く。
その予想外の戦闘実習に麗日が息を呑んだ。
「先…生方と…!?」
「尚、ペアの組と対戦する教師は既に決定済み。動きの傾向や成績、親密度……諸々を踏まえて、独断で組ませてもらったから発表してくぞ。まず、轟と八百万で俺とだ」
「……」
「っ!」
相澤に指名された二人は身構える。〝個性〟も有能尚且つ推薦入学二人組と来てその担当が相澤。
何か考えがあるのだろうと火野は思っていると次の相澤の指名する生徒の名前に驚愕した。
「そして緑谷と爆豪がチーム」
「デ……!?」
「かっ…!?」
まさかの相性最悪コンビ。しかもその相手もまた驚く教師の名だった。
「で…相手は…」
「私がする!協力して勝ちに来いよ、お二人さん!!」
「オー…ルマイト…!?」
相澤の背後から現れたのは筋骨悠々のマッスルフォームのオールマイトだった。
No.1最強のヒーローが相手となり緑谷は驚愕する。
相手にとって不足は無いと思っていた爆豪だがそのペアが緑谷なのか脂汗を流して緑谷を睨む。またその逆も然りで緑谷も眉を寄せながら爆豪を見ていた。
すると相澤が端末を取り出すと背後から現れたモニターに残りのメンバーとその相手の名前が映し出されてる。
「残りのチームと相手の先生はモニターで表示する。時間は限られてるからな」
「相変わらず合理的な男だなイレイザー」
相澤の思考的その行動にスナイプは軽く溜息を吐く。
そして、モニターに書かれていたチームのメンバー達とその相手をする先生は顔を見合わせ口を開いていた。
根津校長VS上鳴・芦戸
「校長先生!?」
「てか、そもそも戦えんの!?」
「宜しくなのさ!」
13号VS青山・麗日
「メルシー☆宜しくネ☆」
「13号先生と…!頑張らなきゃ…!」
「君達の本気を思い切りぶつけて見せてください」
エクトプラズムVS蛙吹・常闇
「戦闘訓練以来ね常闇ちゃん」
「あぁ、宜しく頼む蛙吹」
「フ…謳歌シテイルノモ今ノウチダ」
ミッドナイトVS瀬呂・峰田
「フフフフ…本気で掛かってらっしゃぁい…」
「やべぇ…本気で掛かっていいってよぉ…!!」
「涎出てるぞ涎」
スナイプVS葉隠・障子
「よぉし!合宿の為私頑張る!」
「そうだな」
「まあ、お手並み拝見と行こうか」
セメントスVS砂藤・切島
「おし!やってやろうぜ砂藤!」
「おうよ!」
「意気込みは良しとしましょう」
パワーローダーVS飯田・尾白
「対人戦闘試験…!今の時世に適した試験内容だ!全力を尽くさなければ!」
「あぁ、頑張ろう飯田君!」
「ケケケッ!俺のフィールドを攻略できるかな?」
???VS火野・耳郎
「はてな?」
「どう言う事…?」
全員が把握する中、火野は耳郎とチームを組む事になったが、教師である名目の欄には見ての通りハテナマークが記載されており、火野と耳郎は首を傾げる。今になって気付いたがここに集まっていた教師は7人。1人足りない事に気付いていると根津校長が口を開いた。
「火野君のオーズはコアメダルの力で様々な能力が扱えるのは勿論教師の全員も把握済み。対等に満足の行く戦いが出来る担任がいないので、特別に君のチームには鴻上ファウンデーションから来て頂いたスペシャルゲストと戦ってもらうのさ!」
「鴻上って…まさか伊達さん!?」
鴻上の言葉に火野はバースである伊達が頭をよぎり口にするが相澤は首を振り口を開いた。
「バースシステムを使う伊達明…最初はその予定だったが向こうの都合で別の人物が来ている。さて、本題に戻すがそれぞれステージを用意してある。10組一斉スタートだ。試験の概要については各々の対戦相手から説明される。移動は学内バスだ。時間が勿体無い。速やかに乗れ」
相澤がそう言い終わると生徒、教師達は動き始め用意されていたバスへと乗り込む。
「じゃ、俺達も行こっか耳郎さん」
「そだね…てか、スペシャルゲストってアンタ本当〝個性〟優遇されてるよね、羨ましいよ。…でも、ウチらの対戦相手って誰だろ…。火野って職場体験鴻上ファウンデーションに行ったんだよね?心当たりとかないの?」
「そんな事ないよっ…。ううん…あるとしたら、里中さんぐらいしか思い浮かばないけど…あの人相当面倒くさがりだから有り得ないんだよなぁ」
同じチームの耳郎とバスに向かう途中耳郎が聞いてくると首を軽く横に振った火野は秘書の里中が頭を過ぎる。実力は保須事件で織り込み済みだがその性格も知ってる故わざわざここに赴くのは無いだろうと呟いた。
そして、指定されたバスへと到着し、2人は乗り込むと真ん中のシートにある奇妙な人形がご丁寧にシートベルトをして置いてある事に気付き、2人は立ち止まる。
「え…人形…?」
「なんか凄い不気味なんだけど…」
2人は引いていると、突然火野の身体からアンクが出て来て姿を現す。それと同時に驚愕した目でその人形を睨んでいた。
「アンク?急に出て来てどうし…」
「…こいつは驚いたな。まさか
火野は声を掛けるがその強張った表情を見て喋るのを止めるとアンクはバスの奥に座っている男性に声を掛け名を呼ぶ。すると、男性は席から立ち上がりこちらにゆっくりと近寄りながら口を開いた。
「私の名を知っているとは光栄ですアンク君。そして初めまして、私が今回君達の戦闘試験の相手となる鴻上ファウンデーション開発部署専属主任の
真木は座っている人形をシートベルトを外し、その人形を大事そうにそっと左肩に置くとアンクが「フン!」と強めに鼻を鳴らすと指を刺して口を開いた。
「知ってるぞ!ドクター真木!気味の悪い人形いつも持ち歩いて〝終末〟だの何だのほざいていた研究員だろ」
「え?え?ちょ、アンクってあの人と面識あるの?」
「い、いや………ドクター真木って…まさか…」
アンクが言う中、状況が分かっていない耳郎は挙動不審になりながら火野に言うと火野は思い当たる節があったのか目を見開く。
そう、真木という人物は前世のオーズの世界で〝終末〟を齎しめようとしていた人物だ。
そして、アンクの〝終末〟の言葉に真木は人形をチラチラと見ながら口を開いた。
「〝終末〟…美しい響きです。しかし私がその言葉を好きなのを知っているのは会長ぐらいな筈ですが?何処で知ったのかは分かりませんがそれはもう
「は、はぁ…」
真木の言葉について行けてない耳郎はただ頷くだけだった。だが、その予想打にしなかったのかアンクは目を見開いていると火野はアンクに耳打ちをした。
「アンク…前の世界でもあんな感じだったの…?」
「半分合ってるが半分違う…。だが用心しとけ映司。こいつは信用できない、前の世界で俺は
「で、でも前の世界の事は皆んな記憶にないだろ?この人も案外良い人に生まれ変わってるんじゃないか?」
「……どうだかなぁ」
火野の言葉にアンクは数秒考えるが、前世でしていた事が頭をよぎったのか曖昧な返答をする。
すると、バスのドアが閉まりエンジンの掛ける音が聞こえる。火野はふと、窓の外を見るといつの間にか他の学内バスの車が無くなっており、火野達が乗っているバスだけがこの中央広場に残されていた。
運転手も焦ったのか慌ててシートベルトを締めてドライブギアを入れ、急にアクセルを踏む。
「わわ」
急に走り出そうとするバスに車内は重心が掛かり耳郎と火野、アンクは身体が少し持ってかれそうになる。
真木もまた同じでよろけていたその時。
左肩に乗っていた人形がバランスを崩し、スローモーションするかの如く落下し、バスの床へと落ちたのだ。
「…!!あ…!!!!」
その瞬間、真木の表情は一気に青くなり大きく目を見開いて人形を凝視していた。
「あ…!!あぁ…!!?」
次第に呼吸も荒くなりその手は物凄い勢いで震え始める。
「え!ちょっと大丈夫ですか!?人形落ちちゃってるしっ」
明らかに様子がおかしい事に火野は人形を拾おうとしたその時。
「ヤーメーロォ!!!」
「うわぁっ!?」
「うわ!!?」
突然、真木は形相を変えて物凄い甲高い声で大声を上げる。それに驚いた耳郎、そして人形を持っていた火野も驚くと同時に人形を放り投げてしまった。
人形は車内の宙を舞い、バスのシートの隙間に落下して入り込むと真木は両腕を頭に当てて発狂した。
「ダメダカラァーーー!!!?ナゲチャダメダカラァーーー!!!?ア!ドコ!?ドコナノ!!?ナイヨ!!?ミアタラナイヨ!!?ア!ココカナ!?チガウヨ!!?ドコナノ!?スキマ!?スキマハイッチャッタノ!!?トレナイヨ!!セマイヨ!?ボクトレナイヨ!!?テガトオラナイヨ!!バスユレルヨ!!」
「………ウワァ」
「………ぶ、ぶふーっっ!?」
「……映司。やっぱりこいつは信用出来ない」
先程までの口調とは裏腹に叫びながら必死に人形を探し出す真木。その姿を見て火野は引いていると最初は引いていた耳郎はその言動を見て思わず吹き出している。
そしてアンクはその相変わらずな行動を見下す様な目でそう呟いていたのだった。
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SIDH:緑谷・爆豪組
「さて、ここが我々の戦うステージだ」
バスから降りてやって来たのは高層ビルが並ぶ相変わらずどデカい運動場。さっそくオールマイトが説明しようとすると緑谷がたじたじと質問をした。
「あの…戦いってまさかオールマイトを倒すとかじゃないですよね?どう足掻いてもムリだし…!」
「消極的なせっかちさんめ!今からちゃんと説明する!」
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SIDH:芦戸・上鳴組
こちらの2人組が連れて来られたのは運動場β。工業地帯が縦並ぶ運動場。2人の前に立つ根津校長が説明をする。
「制限時間は30分さ!君達の目的は、この『ハンドカフスを私にかける』or『誰か一人がこのステージから脱出』!」
角張った手錠の様な道具を見せてそう言うと上鳴が受け取ろうとしながら口を開いた。
「戦闘訓練と似てんな」
「逃げてもいーんですか!?」
「うん、はい」
芦戸が質問すると根津校長は頷きハンドカフスを渡しながら頷いた。
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SIDH:切島・砂藤組
2人が連れて来られたのは緑谷達と同様にビルが多く建て並ぶ運動場。ここで担当するセメントスが2人に説明をしていた。
「戦闘訓練とは訳が違うからね。私達プロ相手なのでそのつもりでいている事が肝心だよ」
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SIDH:麗日・青山組
こちらは青山と麗日。試験場所は13号が設立したウソや災害の事故ルーム事、USJ。他の教師と同じ様に13号は説明する。
「今回は極めて実践に近い状況での試験。僕らを
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SIDH:葉隠・障子組
障子達が連れて来られたのは幾つもの柱が立ち並ぶ薄暗い屋内施設。2人の担当をするスナイプがウェスタン仕様の帽子に手を当てマスク越しに口を開いた。
「会敵したと仮定し、そこで戦い勝てるならそれで良し。だが」
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SIDH:八百万・轟組
「実力差が大きすぎる場合、逃げて応援を呼んだ方が賢明。轟、お前等はよくわかってる筈だ」
ここは民家が立ち並ぶ場所で相澤の言葉に轟はヒーロー殺しの一件を思い出していた。
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SIDH:飯田・尾白組
2人の場所は建設工事現場の様な試験会場。担当するパワーローダーが不気味な笑いと共に説明する。
「ケケケッ!まあ逃げる選択をしたとしても我々教師相手にそう簡単に逃げられない事も覚えとけよ?〝ハンデ〟を付ける分、お互いが協力してどこまで戦況を覆せるかも重要だ」
「〝ハンデ〟?」
パワーローダーの言葉に尾白は首を傾げていた。
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SIDH:緑谷・爆豪組
「戦って勝つか、逃げて勝つか……」
オールマイトの説明に緑谷は頷くとオールマイトはゴソゴソと〝ハンデ〟の器具を取り出した。
「そう!君らの判断力が試される!けど、こんなルール逃げの一択じゃね!?って思っちゃいますよね。そこで私達、サポート科にこんなの作ってもらいました!!〝超圧縮おーもーりー〟!!!」
テテテテン!とどこかの子供番組にいるキャラの様な声でバングルの形をしたサポートアイテムを取り出す。
「体重の約半分の重量を装着する!ハンデってやつさ。古典的だが動きづらいし、体力は削られる!『ガシャ!』あ、ヤバ、思ったより重……!ちなみにデザインはコンペで発目少女のが採用されたぞ」
「発目さんっ…!」
「戦闘を視野に入れさせるためか、ナメてんな」
その重りを付けながら説明すると爆豪が若干キレ気味にオールマイトの説明に納得する。
ハンデを付けられるという設定にどうやらご不満な様子だが、オールマイトは笑いながら返事をした。
「HAHA!うん!だがどうかな!」
☆★☆★☆★
SIDH:常闇・蛙吹組
「受験者…我々はステージ中央スタートか」
「逃走成功には指定のゲートを通らなきゃいけないのね。となると…先生はゲート付近で待ち伏せかしら」
2人が連れて来られたのはデパートの中央ホールの様な会場で指定位置に移動した常闇が言うと蛙吹が警戒し身構えていた。
☆★☆★☆★☆
SIDH:火野・耳郎組
最後に到着した火野と耳郎は粗方真木に説明を聞かされるとスタート地点へと移動して準備をしていた。荒野を催された戦闘会場で岩が多く設置されているその会場。2人は軽く準備運動をしていると耳郎が火野に声を掛けた。
「真木さんって人何処行ったんだろ?」
「さぁ…、だけど何か仕掛けて来るのは間違いないだろうから、耳郎さん索敵をお願いしてもいいかな?」
「分かってる、ウチはそれが取り柄だからね」
拳に力を入れた耳郎は強く頷くと何処からかリカバリーガールのアナウンスの声が会場全体に響き渡る。
『皆位置に着いたね。それじゃあ今から雄英高1年期末テストを始めるよ!レディイイーーーー…ゴォ!!!』
合図と共にブザー音が鳴り響き、戦闘実施試験が開始される。
だが、その瞬間。
ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!
「うわっわ!?」
「な、なに!?」
突然地響きが会場全体に響き渡り、火野と耳郎は揺れ動く地面に体全体が大きく揺さぶられたのだった。
ー地頭ー
筆記試験が始まる前の週末。爆豪と切島は図書館で勉強に励んでいた。
切島「てか、何で図書館だよっ?俺ん家で良かったんじゃねーか?」
爆豪「はぁ?てめェん家遠いだろが、誰が行くか」
切島「なら、爆豪ん家は?」
爆豪「ババアがうるせェ」
切島「バ…お袋もっと大事にした方がいいぞ?」
爆豪「知るか!ババアはババアだ!」
爆豪が声を荒げると他の人達から視線を向けられたのか爆豪は小さく舌打ちをし、教科書とノートを出した。
爆豪「ちっ…オラ、さっさと始めんぞ」
切島「おうっ、早速だけどこの数式教えてくんねーか?」
爆豪「あ?……こうやんだよ」
切島に数学の教科書の問題を指差された爆豪はすぐにノートに書き込み答えを出した。だが。
切島「お?おう…じゃなくてっ、どうやって解いたんだよ?」
爆豪「はぁ?…だからこうだっつーの」
切島「え…?いやいやそうじゃなくてだな、問題の解き方を教えて欲しいんだけどよ」
爆豪「あぁっ?だからここをこうしてこう計算してこうすればいいんだっつてんだろがっ」
切島「…」
切島は気付いた。爆豪は見た目とは裏腹に頭は良いのだが地頭が良いだけで教える事に至ってはほぼ皆無と言っても過言ではなかったという事を。
切島「お、おう!なんか男らしい解き方だな!ならこの問題は分かるか?」
爆豪「これはこうしてここをこう計算すればいいだろが」
切島「…さ、流石だぜ。天才の解き方は馬鹿な俺には程遠い感じがするぜっ」
爆豪「ふざけんなッ!クソわかりやすいだろぉがよ!!」
その瞬間、図書館の店員からクレームを頂き爆豪と切島は場所を変えてファーストフード店に行ったとさ。
No.63 対オーズ戦闘ロボ
更に向こうへ!Plus Ultra!!