いつかの明日へ、【ヒーロー】は助け合いでしょ 作:しょくんだよ
電波がクソ悪い!何故だ!…と休日嘆いていたしょくんだよです。更新遅れてしまい申し訳ございません。
※他のライダーはあまり干渉させたくない主義ですが、今回出すライダーはコアメダルを使用して変身したライダーという提で登場させます。のちにオーズ関連で登場した映画限定ライダーも出ます。ご都合主義で大変申し訳ありません。
135階の非常階段の踊り場にて、耳郎は耳朶のプラグを壁に突き刺しながら周囲の音を探る。
「下の階から警備マシンの騒音多数!」
「上からの音はっ?」
緑谷の言葉に耳郎は簡直に答えた。
「ない。大丈夫!」
「よし、行くぞ!」
情報を得て、飯田は上鳴を背負いながら走り出す。そうしてやってきたのは、大型コンピュータが何十台も置かれた巨大なサーバールームだった。セントラルタワー、そしてI・アイランドを取り纏める設備ともいえる場所だ。一刻も早く最上階に向かおうと駆けていた緑谷達だが、なにかに気付いたのか立ち止まる。奥の扉が突然勝手に開き始めたのだ。その奥にはギッシリと並んだ警備マシンがいた。数は先程交戦した倍以上はいる。
緑谷達を確認した警備マシン達は一斉にランプを点灯し前進してくる。
「くっ…!罠か…!?」
「突破しよう飯田君!」
圧倒的な数だろうとフルガントレットを装備した緑谷のワン・フォー・オールなら一掃できる。そう言って身構える緑谷にメリッサが慌てて止めに入る。
「待って!ここのサーバーに被害が出たら、警備システムにも影響が出るかも…!」
メリッサの言う通りここのコンピューターが破壊されたら警備システムを変更できなくなってしまう。どうすればいいか考えていると上からガシャンと音がする。全員は一斉に見上げると天井近くのタラップから大量の警備マシンが落下してきたのだ。それを見た峰田は叫ぶ。
「どんだけいんだよぉおお!!」
通路を埋め尽くす程の警備マシン。すると、八百万がしゃがみ込む。
「警備マシンは私達が食い止めますわ!」
八百万の背中から武器を創り出す。飯田もしゃがみ込んで上鳴を下ろすと、警備マシンに身構えながら緑谷に叫んだ。
「緑谷君!メリッサさんを連れて別のルートを探すんだ!」
今は一刻も早く最上階へ。指示を受けた緑谷はその想いを受け止めメリッサへと振り返る。
「…メリッサさん、お願いします!」
駆け出す緑谷の後を追おうとするが、踏み止まり、麗日に声をかけた。
「お茶子さんも一緒に来て!」
「え、でも!」
食い止める側として気合いを入れていたがメリッサの突然の言葉に戸惑う。ふと、飯田を見ると飯田は頷き口を開いた。
「頼む!麗日君!」
メリッサは何か考えがあると判断したのだろう。飯田はその言葉を信じて麗日に言い放つ。その真剣な表情を見て麗日は頷き、メリッサと共に駆け出した。軽く見送った飯田は警備マシン達へと振り返り、エンジンのトルクを最大出力に引き上げる。マフラーから炎が噴き出すと同時に飯田は高速で移動し、勢いよくジャンプする。そしてその勢いを利用し、警備マシンに向けて蹴りを放った。
「〝トルクオーバー!レシプロバースト〟!!」
ぶつかりながら警備マシンは吹き飛び、壁に激突する。さらに警備マシンが接近してくると、今度は八百万が動き出す。
「砲手は任せます、私は弾を創ります…!」
八百万は大きな砲台を創りだした。デカいモノを創るほど、疲労もまたデカい。辛そうにしている顔を心配する耳郎は託された弾を受け取り「了解!」と受け答え、弾を装填して砲身の狙いを定め、放った。放たれた大砲は白いトリモチ。無用な爆発でコンピューターを破壊を防ぐためだろう。トリモチが当たった警備マシンは動けなくなっていた。
「ハーレムは譲らねえかんなぁ!!」
上鳴を守りながらも峰田はもぎったボールを警備マシンに向かって投げまくる。背後で上鳴も申し訳なさそうに「ウェ〜イ」と親指を立てていた。床に落ちたもぎもぎは警備マシンに付着すると動けなくなる。
「行けっ!」
確実に狙いを定め、トリモチで仕留める耳郎。その横では苦しそうに弾を創り出す八百万。休む事なく後から後へと増えて迫り来る警備マシン。
最上階を目指す緑谷達の希望を繋ぐ為、飯田達は再度気合を入れ直し、警備マシンを食い止めていたのだった。
☆★☆★☆★☆★
100階テストルームにて。
「ぐううヴヴヴ…!フ、フフフフ!!スバラシイ…!コレガ…!コアメダルノチカラ…!ヨソウイジョウ!!チカラガワキデテクル!!」
炎の鎧を見に纏ったオルカ事、〝コア〟はドスの効いた声で高らかに笑い、自身の溢れ出る力を鵜呑みにし、感動していた。しかもその身体はみるみると巨大化し、テストルームの天井に頭がつきそうなほどの大きさとなっている。驚愕するバースは後退りながらもバースバスターを構え、コアを見上げながら口を動かした。
「力に溺れたか…!これが外に出たら被害が尋常じゃないぞ…!」
こんな化け物がタワーから外へ出てしまえばI・アイランドの危害や人の被害が只事では済まないと想像するバースは仮面越しに冷や汗を流す。今すぐ止めなくてはと銃口をコアに向けながら、立ち上がるオーズを見遣る。
「火野!気持ちは察するが悲しんでる暇はない、今はこいつを食い止めるのが最優先だ!」
アンクが目の前でメダルの塊となってしまった火野に後藤はなんて言葉を掛けていいのか正直分からなかった。だが今はコアを倒して最上階を目指す緑谷達と合流することだ。他の被害を押さえるべく、無理矢理にでも戦わせようとバースは声を掛ける。
「……くも……」
「え?…何だ?」
オーズがボソッと呟くように言う。バースは聞き直すと、オーズのその拳は震えていた。
「よくもっ…!!」
「!!」
怒りに満ちた震える声。次の瞬間、オーズは床を強く蹴って跳躍し、コアに向かって突っ込んだ。
「火野!」
「はぁあああっ!!」
バースの呼び掛けに反応せずオーズはコアに椀部のカマキリソードを振り下ろそうとする。
「ムダナコトヲ…、ハァ!」
「ッ!?うわぁ!!」
だがコアは炎を纏う体から熱波を放つ。直撃したオーズの体中に火花が飛び散り、その威力で吹き飛ばされ壁に直撃した。
「火野ォ!クソ!」
悪態を吐きながらバースはバースバスターをコアに向け、トリガーを引いてエネルギー弾を放つ。だがコアに弾は直撃するも火花が散るだけでダメージが通る素振りも反応もなくコアは悠々とバースに近づいていく。
「ムゥンッ!」
片足を後ろに振り上げその巨大から繰り出す大きな蹴りの攻撃をバースはモロに食らってしまい、バースもオーズとは別の方角へとフロアの壁に吹き飛ばされめり込むように直撃した。「グハッ!?」とバースの体から火花が散り、バースは苦しそうに息を吐く。
先程まであのヤミー軍団を相手にし、殲滅したオーズとバースを最も簡単に吹き飛ばし苦しむ姿を見てコアは勝者になった気になり優越感に浸ったのか笑い出した。
「フフフフ…!!コレガ…コノメダルノチカラカ…!!ホントウニスバラシイチカラダ…!コレナラ、ゼンセカイヲテニデキル!」
「ぐっ…!!なんて力だ…!」
バースのマスク内のモニターからはエラー音が鳴り出す。先程の蹴りでダメージが大きくかなり損傷したのだろう。同じ攻撃を次も食らったらマズいとバースは焦りを感じる。だがそれと同時に同じくめり込んでいたオーズが壁から立ち上り飛び出した。
「うぉおおっ!」
「待て火野!…!くそ、…あいつ完全に自分の思想で動いてる…!」
大声を上げて再び突っ込んでいく姿はいつもの火野とは思えなく完全に周りが見えていない状態だと見受けられる。高速で移動したオーズはコアの懐に入り込み「ハァッ!」とコアの胴体にカマキリソードを数回切りつける。
「コザカシイ…!」
体をチクチクする程度の攻撃でコアはもう一度熱波の衝撃を放とうと身構える。だが動作に気付いたのかオーズは距離をとると、頭部に力を溜め、ライオネルフラッシュを発光した。
「はぁあ!!」
「ム!?」
攻撃が通用しなくとも視覚を奪う光は通用するのかコアは眩しそうに片手で目を塞ぐ。その間オーズは高く跳躍し、コアの頭部目掛けて急降下した。
「アンクを!返せっ!!」
「…!ムイミ!!ガアアア!!」
「ッ!うわああああ!!」
振りかざそうとするが、所詮は目眩し程度の戦法でコアは片手で目を隠したまま熱波の衝撃を放つ。空中では避ける術もなく直撃したオーズは大量の火花を散らしながらそのまま地面へと落下した。コアはそのままオーズにトドメをさそうとてを伸ばす。
「ッ!?」
突如、手を伸ばしたコアの腕から何かに当てられたのか火花が散る。その飛んできたモノの方向を見遣ると壁にめり込んだままのバースがバースバスターのエネルギー弾を放ったのだ。舌打ちをするコアは標的を変えてバースにゆっくりと近づく。
「メザワリダ、マズハ、オマエカラクタバルトイイ!」
「くそ……!」
オーズから標的を外せた事には良いが、壁から抜け出せない状態からどう切り抜けるかは考えていなかった。打開策を必死に考えるバースにコアの腕がゆっくりと迫ってくる。
「はぁ…はぁ……!うぅ…!!」
熱線放射が相当効いたのかオーズは満身創痍になりながらも痛む体を無理矢理にでも起こして立ち上がる。だがその目線の先は今にも襲われそうなバースではなくコアだった。怒りと憎しみに満ちた目はいつもの火野の目ではない。アンクを失った事が衝撃の出来事で周りが見えていないのだろう。オーズは身構え、後ろから攻撃を仕掛けようとした…その時だった。
突然、何かが、囁くような声がオーズの脳内へと響くように聴こえてくる。
〝アンクを奪いたいか…?〟
「え…!何だ…!?」
〝答えろ、ヤツが憎いんだろ…?ヤツからアンクを取り戻したいのか……?〟
ノイズが掛かった男性の声が脳内に聞こえる。聞き覚えのない声だが、今現状もっとも叶えたいその願いにオーズは戸惑う事なく頷いた。
「…取り戻したい…!ヤツを倒してアンクを…!!」
〝…わかった、その【欲望】…解放しろ〟
得体の知れない声はそう言い終わる。次の瞬間、オーズの心臓がその囁く声に応えるように、ドックン…と鼓動を打ち鳴らす。「うっ…!?」とオーズは鼓動に痛むように声を出すと、力が抜けるように脱力感に襲われぶらりと身構えてた両腕を下ろした。その眼は強い〝深緑色〟の目を宿していた。
ズズズズズ……
何かが湧き出るような音が聞こえてきた。コアは後ろに違和感を感じ取り、バッと振り返る。そこに立っていたのは様子がおかしく、下を向いたまま立っているオーズだ。次の瞬間、オーズの立っている付近の地面がバチバチと緑色の
「電流……?おかしい、電気を流せるのはクワガタのコアメダルだけのはずだ…!?」
オーズのコアメダルを把握している後藤はその特性も能力も事前に調べていた。だが今の形態はラキリーター。どれも電撃を扱うメダルではない。もう一つあるとするならばウナギのコアメダルも電気を流す事が可能だが地面や壁にへとここまでハッキリ見えるほど強大な電力はない。明らかに様子がおかしいオーズは電撃を流しながらもゆっくりと下を向いたコアへと歩み寄る。
「シブトイヤツメガ…!イマラクニシテヤル!」
「っ!避けろ火野!!」
コアも只事ではない何かを感じ取ったのか今度はバースからオーズへと標的を変え、オーズの頭上から拳を振り下ろそうとする。気付くのに遅れたバースはハッとしてオーズに叫んだ。すると、オーズは顔を上げるとその深い緑色の目を強く発光させ、振り下ろすコアの右腕の拳に向かって右腕を上げた。
その瞬間、右腕から雷が天井に落ちたかのような凄まじい電撃が放たれる。
「ッッッ!!?グワァアア!!!」
雷鳴と共に断末魔を上げるコアは炎を纏うその右腕が
「ナ…ナンダ…!?ナニガオキタ…!?」
焼け焦げる腕を押さえながらコア自身も何が起きたのか理解できていない様子でオーズを見遣る。オーズは緑色の電撃をその身から放電しながらもゆっくりと近づき、両腕でを広げてその口を動かした。
「……デカいだけでその程度か?…フン!」
「ッ!!?ウォオオア!!?」
火野から口にするとは思えない悪態に違和感を覚えると同時に驚くバース。オーズは再び右腕を突き出し、コアに向けて放電させ直撃する。悶え苦しむほどの威力なのかコアは声を荒げていた。
「グゥゥウ…!!ナゼコンナニモダメージガ…!!オマエ、ナニヲシタァ!?」
絶対的な力を手にした筈なのに雰囲気が変わっただけのオーズに逆に手も足も出せない状態になった状況にコアは怒りを露わにしてオーズに吠える。オーズはその言葉に軽く息を吐いて貶した。
「フン…簡単な話だ。俺が強くて、お前が虫ケラ以下の存在ってことだ」
「…!!グオオオオオ!!」
苛立ち雄叫びを上げるコア。しかし、それを見ていたバースは不安の様子でオーズを見遣る。
「火野…どうしたんだあいつ…!?」
コアに電撃を浴びせながらどこか快楽に陥ったような不気味な笑い声を出すオーズ。今までの火野とは違い何かに
☆★☆★☆
「……あれ……?ここは……?」
火野は目を覚ますと見覚えのある空間の中に浮いていた。輝くような壁に自身が何層にも鏡のように写り込んでいる。ここは以前アンクとこの世界で初めて出会った火野の精神の空間だ。火野は辺り一面を見渡していると突然の睡魔と疲労が襲い、今にも眠ってしまいそうになる。次第に何をしていたのかも分からなくなり、火野の意識は朦朧としていた。
「……駄目だ、意識……が……」
考えるのを辞めて火野は再び目を閉じろうとする。すると、目の前に小さな赤い光が突如出現する。とても暖かな光で、火野はそれをジッと見ていると、聞き覚えのある声が耳に響いてきた。
(映司……………映司…………!)
「この声…………!アンク!」
次第に意識がハッキリとしてきた火野は声のする赤い光を見てハッとする。光が治るとそこにはアンクのコアメダルが3枚浮かんでいた。自身がどうなっていたのかも思い出した火野はバッと腕を突き出し、アンクのコアメダルを掴もうと伸ばす。
「アンク…!!」
コアに取り込まれ、救けたいと願いながら火野は更に腕を伸ばす。そしてコアメダルを掴み取るとコアメダルは白く発光し、眩い光が精神の空間、火野自身を包み込んでいった。
☆★☆★☆★☆
「グオアアア!!?」
電撃を浴びせられ、再びコアは地面に倒れ込んでしまう。オーズはトドメをさそうと右腕を構えてコアに歩み寄ろうとしたその時だった。
「…!………何だ……?」
オーズは自分の体に異変を感じて立ち止まる。何かが内側から出てきそうな感覚がしたのかオーズは「ちっ…」と不満そうに舌打ちをする。その瞬間、オーズの変身が強制的に解かれ、火野はその場に膝を突いた。
「火野!?」
「はぁ…!はぁ…!……はぁ…!」
息切れを起こす火野にバースは心配そうに声を出す。はゆっくりと呼吸を整え、右手に握っているモノを感じ取り、指を広げて確認する。それは精神の空間で掴んだアンクのコアメダルだった。
「……あの時……」
それは、アンクが必死に火野に渡したコアメダル。コレを使ってヤツを倒せと言われているような気がした火野はフッとにやけて、その重い体をゆっくりと立ち上がらせる。そして、アンクの想いを受け止めた火野はドライバーにアンクのメダルをコンドル、クジャクと順番に入れる。最後のタカのメダルを少し見つめて火野は口を動かした。
「アンク…行くよ…!」
アンク自身のコアではなくとも、既に2人の間には切っても切れない紡がれる糸がある。精神の空間で呼び掛けてくれたアンクがコアに取り込まれても生きていると確信した火野は救けたい想いとその覚悟を胸に火野はタカのコアメダルをドライバーに装填し、オースキャナーをゆっくりと取り出す。待機音が流れると同時に、勢いよくオースキャナーをドライバーへとスキャンさせた。
「変身!」
タカ!
クジャク!
コンドル!
タ〜ジャ〜〜ドルゥ〜〜〜!
高らかに鳴く鳥の声と同時に神々しく誕生させるような音声が鳴り響く。火野の体は紅色の炎に覆い被される様に包まれ、炎を纏わせる様な真紅の姿、〝オーズ タジャドルコンボ〟へとその身を変えたのだ。
「…!ウォオアアア!!」
その美しい炎を纏うオーズを見て一瞬怯むが、掻き消すように雄叫びを上げてコアは立ち上がる。直ぐに拳を握り、コアは渾身の一撃をオーズに放とうとしてきた。オーズは両手を広げるとクジャクフェザーが神々しく展開され、背中から分離するとコアに向かって無数の弾丸となり放たれた。
「はぁあああ…!ハァ!!」
「ッ!?グオオ!!?」
コアの体に直撃し、怯んでいる隙にオーズは直様クジャクウィングを背中から広げると、空中にへと飛翔する。すると、胴体のオーラングサークルが輝き出す。その紋章は左腕へと移動するとそこにはオーラングサークルを模した手甲型の武器、〝タジャスピナー〟が現れ、装着される。
「ハァ!!」
オーズは空中を飛びながらタジャスピナーをコアに向けると炎のエネルギー弾が何発か放たれ、コアの体に直撃する。怯むコアの隙を見るとオーズはタジャスピナーの蓋の部分〝タジャドルフェイス〟を展開する。中にはコアメダルが入れれる窪みが7個あり、ドライバーからタジャドルのコアメダルを抜き取るとその中へと装填していく。
「…!ケシズミニシテクレル!!」
やられてばかりではとコアも倒れそうな体を踏ん張り、熱波の衝撃波を放とうと力を溜める。だが、そうはさせまいと壁にめり込んでいたバースはバースバスターを構えてコアの頭部にエネルギー弾を射出した。
「くらえ!!」
「…ムゥ!?キサマァ…!」
「火野!今だ!一気にキメろ!!」
注意を逸らす事が出来たバースは何かをしようとしているオーズにへと叫ぶ。タジャスピナーの中の台座〝オークラウン〟に3枚入れ終わったオーズはタジャドルフェイスを閉じる。そしてバースの言葉にオーズは「うん!」と頷き、オースキャナーを取り出すとドライバーではなくタジャスピナーへとスキャンさせた。
タカ!
クジャク!
コンドル!
ギン!ギン!ギン!ギガスキャン!!
音声が鳴り響くと同時にオーズの体は巨大な炎に包まれる。すると、その炎は形を変え、炎の体を纏った巨大な火の鳥のような姿へと成り変わる。
オーズはタジャスピナーを装備した左腕を突き出すと同時にその纏った火の鳥と共に滑空していく。バースに気を取られたコアは慌てて振り返り、滑空する火の鳥に向かって拳を突き出す。
「うぉおおっ!!」
更にスピードを上げたオーズはそのままコアの突き出した拳へと直撃する。ぶつかった衝撃波がビリビリと壁や地面等が振動し、テストルーム全体が震えていた。すると、コアの方が徐々に押され始める。このままではまずいと大声を上げながら押し返そうとするが、火の鳥の勢いは治るどころか勢いを上げるばかりだった。
「グゥ!?バカナ……!?オレハサイキョウノチカラヲテニイレタハズダ!!ナゼ…!?」
自身の力は強大。だったはずだが、それは力の一旦に過ぎなかった。オルカは察した。目の前のオーズに借り物の力では勝てないと。
「ハァア…!!セイヤアーーー!!!」
「グウオオオアアアア!!?」
渾身の掛け声と共に威力は更に強まり、コアの拳を弾く。そして、コアの体にその技、〝マグナブレイズ〟が直撃し、コアの胴体を貫いたのだ。
コアは貫かれた胴体を押さえながら雄叫びを上げ、その体は爆発した。着地したオーズ、だが、その技の反動が凄まじく、強制的に変身が解かれてその場に倒れ込んでしまう。
「ハァ…!ハァ…!」
「火野!大丈夫か!?」
なんとか壁から抜け出し火野の元へ駆け寄りながら変身を解き、後藤は声を掛ける。「なんとか…」と意識が朦朧とする状態で返事をした火野はコアが爆発したその付近を見遣る。そこには人間の姿のオルカが倒れており、付近にはアンクのコアメダルが散らばっていた。すると、一つのタカのコアメダルが宙に浮くと、コアメダル、そして大量のセルメダルが勝手に動き出し、そのアンクのメダルへと集まる。火野は安心した笑みを浮かべると、メダルは一塊となって発光する。
そこに立っていたのはいつも隣にいたアンクだった。アンクはバツの悪そうな顔をしながら倒れ込んでる火野に声を掛ける。
「…映司、相変わらずボロボロだなぁ」
「…ちょっと、無茶…し過ぎたかもな…。無事でよかったよ…」
「フン、コアメダルさえ砕かれてなければ何度でも蘇る。お前、前に話しただろ?」
アンクがそう言うと「あ」と思い出したかのように火野はハッとする。グリード等は意志の入ったコアメダルがとセルメダルがあれば何度だって復活する事が出来る。オルカに取り込まれるぐらいでは死ぬ事はないのだ。唖然とした火野の顔を見てアンクは強く鼻を鳴らすと辺り一面に散らばっているセルメダルを眺めていた。
すると、後藤が火野に手を差し伸ばす。
「立てるか?」
「あ、はい……ありがとうございます…」
「お前は本当無茶する奴だな…一瞬人格が変わったのは驚いたぞ。アレもオーズの影響なのか?」
「え?」
後藤の言葉に火野はキョトンとする。その顔を見て後藤は眉を顰めた。
「お前、覚えていないのか?」
「…うん。えと…何かしたかな俺……?」
本当に何も覚えてない表情を浮かべる火野に後藤は軽く溜息を吐いて口を動かした。
「…まあいい。それよりも緑谷達と合流するぞ。倒れてる奴も直ぐには起きないだろう」
「あ、うん。そうだね……。アンク、行くよ」
後藤の言葉に火野は頷き、アンクに声を掛ける。だがアンクは右腕だけのグリード化となってセルメダルを必死に集めてはその手の中に飲み込むように取り込んでいた。火野は呆れた表情で「アンク〜」と気の抜けた声でアンクへと近づいて行く。後藤もやれやれと言わんばかりにその後を追おうとするとオルカの付近に散らばっている黒い甲殻種のコアメダル3枚が目に入った。後藤は近寄り、そのメダルを拾い上げると、ジッと見つめていたのだった。
さて、ちょっと小話。
仮面ライダーギーツかっこよすぎません?かなり度ストライクな見た目で一目惚れしちゃいました…笑
今年はベルト買う為にお金がバンバン飛んじゃうゼ☆
No.75 到達と真意
更に向こうへ!Plus Ultra!!