『私は間違っていた、いくら奉仕しようとも、身を捧げようとも世界は変わらず』
『濁りきった世界はより淀む』
『なら私がその濁りを呑み清水へと還そう』
『さぁ世界よ、主よ、今度は私にその身を捧げよ』
≪人類悪 開眼≫
第三階層森林エリアに巨大な水晶の珠とそこに黒い根をはるように水晶の空中には巨大なアサガオの蕾が浮かんでいた
「なんだ、あれは、、」
アインズでさえあのような異質な存在はみたこともなかった
アインズのみでなく召集された階層守護者までもが虚空に浮かぶそれを凝視していた
蕾が花開き、その全貌を顕にする深い血のような朱い花弁、その見た目は日本でもみたことのあるアサガオに酷似していた
だが日本にある鮮やかで明るい色合いとは反対な暗く生々しさを感じさせた
『我々は常に飢え、渇望する』
異常に響く声とともに森林エリアに存在する草が、木が精気を吸いとられたかのように枯れ落ちた緑は失われ荒野へと化す
「何?!」
全ての階層には特殊な魔法が付与されている、だがそれら全ての防衛機能をあの球体は吸収したのだ、
それは木々だけでなく、アインズに対しても影響を及ぼした
肌が乾燥する感覚とともに肉体から力が抜けるような脱力感が襲った
違和感に自身のパラメーターを確認する
ステータス、全てのパラメーター(ATKやDEF)がダウンしており、HPも自動回復と相殺はしているものの減少していた
(敵対者、、というよりは彼女の周囲の空間に存在する全ての生物に対する無差別なデバフか)
「アルベド!アウラ!HP自動回復スキルを会得していない僕は退避させろ!」
「アウラはスキル鑑定による敵の詳細を報告せよ!」
「アインズ様!全パラメーター測定不能です」
『我々は飢えぬ満たされぬ、故に渇望する』
球体より無数の根が枯れはてた荒野に根を下ろす
深々とそれは突き刺さり肉体を大地へと固定する
「あの野郎!!」
「GYAAAAAAAAAAA!!」
大地は崩れ、真っ黒な泥へと変質し、泥より人形の生物があらわれた
その容姿は人間に近い、顔面の皮、肉は腐敗し骨がみえている
剥き出しの眼球は焦点があわず、肉体は肋骨が丸見えで内臓は空気に触れると共に黒いガスを放出していた
凶導屍人、彼女により産み出された生物は彼女のもつ聖痕によりその権能の一部「奪う」を持つ
「アインズ様、敵のレベルは40ほどです」
「デスナイトクラスか、それでも100を越えるとは」
「アインズ様、ガルガンチュアを起動しました」
「プレアデス、オーレオール・オメガもこの階層に向かっております」
「落ちた麦は、生きていれば麦のまま、だが死して大地に帰れば新な命を紡ぐ、」
「一つ一つが大量召喚術式か、こちらとは規模が違うな」
「飢え満たぬ湖泥の腐樹()」
6つの巨大な巨木が現れるそのどれもがレベル100のエネミー先端がひび割れる
「アインズ・ウール・ゴウン各階層守護者に命ずる、ナザリックに仇なす害獣を駆除せよ!」
「御身のお言葉のままに」
「敵個体名ビーストⅤ/Aビーストアテネ」