皆の傷になって死にたい転生者がベルの兄で才禍の怪物なのは間違っている 作:マタタビネガー
改定前より湿度高いかもしれない
闘技場と呼ばれる一定数を上限にモンスターが無限のごとく湧き出る大型空間が37階層には存在する。
壁面と果てしない広さの円形の階層全体が白濁色に染まり、まるで巨大な乳白色のドームの中にいるかのような不思議な感覚を覚える地下城塞だ。
仄かに輝く燐光が薄暗い迷宮内をぼんやりと照らしている。ダンジョンの恐ろしくも神秘的な光景である。
この巨大さは、縦にも横にもオラリオに並ぶ都市一つ分はあるだろう。出現するモンスターはリザードマンの上位種の『リザードマン・エリート』や骸骨の二足羊とも評せる『スカル・シープ』、骸骨の前衛戦士『スパルトイ』などどれもが白兵戦に秀でたモンスター揃いであり、その数は他に例のないほどである。
アイズが以前、単身で乗り込もうとした際にはリヴェリア達が流石に止めた。なお、アルが一人での遠征を強行し、一週間ほど闘技場の真ん中で寝泊まりをしてウダイオスを含めた出現モンスター達をリスポーン狩りするという、オッタルですらドン引きする金策を行ったことがあるのを知っているのはステイタスの上がり具合に詰め寄ったロキだけだ。
第一級冒険者でも単騎での探索は自殺行為である深層らしく、一体一体が第二級冒険者にも匹敵するLv3からLv4のモンスターが矢継ぎ早に現れてはいつにもまして荒々しいアイズの斬撃によって斬り刻まれてゆく。
荒々しいと言っても先走って仲間達を危険に晒すような真似はせず、積極的にモンスターと戦闘をこなすものの今日のアイズはいささか様子が変であり、ティオネ達は若干、狼狽えながらそれを治そうとしていた。
「結構お金も溜まったんじゃないかな? 相当モンスター達を倒してるし、ダンジョンに五日くらいもぐって探索してるしさぁ」
「そう、かな···········」
ティオネの言葉にも上の空でしか答えないアイズが先日の赤髪の調教師への敗北を引きずっていたのは誰の目にも明らかだったが、一度の敗北で打ちのめされるほどヤワではないということを戦友であるティオナたちは知っているため、その分困惑していた。
「地上で普通に換金すれば、三千万くらいはいったんじゃない? 証文はどのくらいの金額?」
「ま、待ってください、えーと············リヴィラの街で買い取ってもらったものだけだと、一千万ヴァリスには届かないくらいです」
もとよりダンジョンにはそれぞれの金策のために向かったのだ。しかし、当初の目的を思い出したところでアイズの表情は戻らない。
「(アル、私は本当に強くなってるの?)」
自分とは比べ物にならない速度と精確さで機械的にモンスターを殲滅するアルの背中を見て戦いに戻る―――悩みを抱えながら。
リヴィラの街で起こった殺人事件と犯人であり、Lv6相当の実力者である赤髪の調教師の発覚。それらの事情聴取と各員の治療が終わって数日。
ハシャーナの所属していた有力派閥【ガネーシャ・ファミリア】の強い要望もあって殺害犯である調教師はオラリオ中に指名手配されることとなった。
「なんだ、なんだと言うんだ、あのヒューマンは!!」
その犯人であり、両腕を切り飛ばされて一矢すら報いれないで逃げ出し、安全といえる領域までやっと帰ることができた赤髪の調教師──────レヴィスは感情をむき出しにして誰もない暗闇の中で叫ぶ。そして、思い出したかのように震えだす体を抱きかかえた。
「あれは何だ!? 何なのだ!!」
己の、竜すら屠る一撃を指揮棒を振るうかのように弾き、全てにおいて自分の上を行っていた白髪のヒューマン。
今まで感じたことがない圧倒的な強者の気配に、レヴィスの精神は限界を迎えていた。あの男は一体何者なのか。そもそも本当に人間だったのか? 疑問は尽きず、戦慄も消えなかった。
そして、ただの小娘のように逃げ惑うしかできなかった自分が情けなくて仕方がなかった。
あの場から逃げられたのはあの男に自分を殺す気がなかったからだ。直接戦ったレヴィスには、それが痛いほどにわかってしまう。あの男の目は壊れやすい玩具に気遣ってできるだけ長く遊ぼうと努力する子供のそれだ。
Lv7、現状のレヴィスでは絶対に勝てない相手が二人いることはエニュオから聞いていた。あの男はその片割れである『剣聖』アル・クラネルなのだろう。
「殺してやる、殺してやるぞ!! アル・クラネル!!」
穢れた精霊を使う。失敗作も含めて同時に使えばいかに強いとはいえ殺せぬはずもない。そう息巻き、気を吐くレヴィスはふと、自身の足が小刻みに震えていたのに気づく、これはニンゲンへの怒りでも殺すと決めたがゆえの武者震いによるものではない。
気づけば足だけでなく全身がまたガタガタと震えだし、レヴィスは頭を振った。鉛が体の芯にまで染み込んだように感じる。
もう二度と戦いたくはない。そうとすら思ってしまう、レヴィスは唇を強く噛み締めた。
「────ハ、ハハハハハハハッ」
その震えの正体に気づいた、気づいてしまったがゆえに嘲笑が────自身への溢れんばかりの嘲りがこぼれた。
「─────ああ、私は怯えているのか」
いつまでも続くと思っていた優しい揺りかごの世界。
だけど。
すまないと■■は謝った。そして踵を返し、■■とともに光の先へ消えていった。
夢を見た、大事なものがなくなる夢を見た。気づくと覚えのある褐色の手によって肩が小さく揺らされていた。朝の冷たいひやりとした空気が流れ、少しずつ意識が夢から覚めていき現実へと引き戻される。
ぼんやりと瞼を開けるとそこには褐色の肌をした人懐っこい女性────ティオナがいた。まだ完全に起きていない頭でも彼女がその瞳でどこか心配そうにこちらを見つめているのはすぐに分かった。
「平気、アイズ?」
「うん」
心配そうなティオナの声に、まだ少し寝ぼけたまま返事をする。アイズは上半身を起こすと辺りを見渡した。ここは昨日泊まった37階層のルームだ。
魔石灯による光は明るく、太陽の代わりに身体へもう朝になっていることを知らせている。どうやらぐっすり眠っていたらしい。
「休息の時間、終わるらしいよ。もうそろそろ出発するって」
「ん」
ティオナはそう言うと立ち上がりルームを出て行った。アイズが身支度を整えて外に出ると既に他の面々も集まっていた。皆それぞれ準備を終えているようだ。
ティオナはアイズに気づくと手を振ってきた。アイズも小さく振り返す。フィンとリヴェリアは互いに向き合って何かを話し合っているようだった。アイズの視線に気づいたのかフィンが話しかけてくる。
いまだ、夢の世界に半分入っているアイズはそれに生返事を返した。そんな彼女の様子に苦笑しつつフィンは話を続ける。
アイズの脳裏には先ほどまで見ていた夢の光景がまだ残っていた。
「(また················)」
最近よく見るあの夢。一体何を意味しているのか。それが分からず不安になる。
大切なものが消えていく夢·········しかしそれがなんなのかは覚えていない。それでも何故かアイズにとってはとても重要なもののような気がしてならなかった。
アルの横顔が見える、いつも通りの仏頂面で目だけは渇望の火に爛々と照らされている。
··············あのとき、一瞬だけ浮かべていたアイズですら見たことのない笑みが脳裏をよぎり、胸が強く締め付けられるような感覚を覚えた。
「····ティオナ、ごめん。少し、歩いてくるね」
「アイズ、大丈夫?」
うん、と力なく答えて歩き出す。少し離れたところについてからは全力で走り出す。
そうでなければみんなの前で泣いてしまいそうになるから。息が切れるまで走り続け、みんなから離れた岩場で一人、膝をついて蹲る。
どうしてこんなにも苦しいんだろう?分からない。ただひたすら苦しくて涙が出てくる。
心の奥底にあるなにかに突き動かされるように嗚咽が漏れた。この感情が何なのかわからない。けれどアイズは、きっと自分は寂しいのだと思った。
「うあ、うううううう」
思い出すのはあの笑顔、アルがファミリアに入ってからの四年間、最も近くにいたアイズですら見たことのない満面の笑み。それはまるで宝物を見つけた子供のように無邪気で嬉しそうな笑顔だった。そのことが何故だかアイズは悔しかった。
そして悲しかった。アルにとって自分が特別な存在でないことに、自分のことを見てくれないことに。だからせめて隣にいる間だけでも自分を見てほしいと思って頑張ってきたのに。
いつの間にか隣にいたはずの彼は遠くに行ってしまった。それがたまらなく嫌だった。もう隣に立てないかもしれないと思うだけで泣き出しそうになった。そんな思いを振り払うように頭を振る。
どうしてここまでアルのことを気にしているのかは自分でもよくわからなかった。でも確かに言えることはある。今、彼がいないとアイズはダメになってしまうということ。
アイズの中でアルはもうすでにかけがえのない存在になっていた。そんなアルの浮かべた、一度もアイズに向けられることのなかった、父が母へ向けていたもののような笑み。
それを向けられたのはアイズよりも強く、『アリア』を知っていた赤髪の調教師。アイズとアルの関係とは正反対な二人。アイズは嫉妬していた。自分だってあんな風に笑って欲しい、見て欲しい、構って欲しいと思っている。
だからこそアイズは思うのだ。もし自分にもっと力があれば、彼に自分を見てもらえていただろうかと。そこまで考えてアイズは自嘲気味に笑う。
どれだけ願っても今のアイズでは無理だ。もはや、アルとの間には二つものレベル差がある。それにアルは遠からず新たな領域へ──────自分を置いて行ってしまうだろう。
────その時が来たら、果たして自分は耐えられるだろうか?
ふと、アイズの頭に過った考えは最悪のものだった。もしもその日が訪れた時、アイズがアルの隣にいられないとしたら。
その時、アイズの中に残るものは一体なんなのだろか? 答えは簡単だ。何も残らない。ただ虚しさと孤独だけが消えずに残る。それだけだ。それを考えると怖くなった。あの夢の意味も分かる気がする。
失う前に、大切なものを失ってしまう前に手をのばさなければ···········。
そう考えていると、そんな嫉妬とも取れない喪失感が足元から這い上がってくるようだった。アイズは思わず口元を押さえて、嘔吐きそうになる衝動を堪える。
怖い、恐ろしい、悲しい。この感情の正体が分からぬまま、アイズの心の中は様々な負の感情に支配されていった。
「いや、ひとりはいや、いっしょにいてよ、ある」
アイズはその日、初めて涙を流した。もう、アイズにはアル・クラネルしかいない。無論、ティオナやレフィーヤのような友人はいる、でもあの二人ではアイズの家族にはなれない。
唯一、アル以外でその孤独を埋められるものがいるとすればそれはリヴェリアくらいのものだろう。だが、アイズの英雄にはなれない。
「おいてかないで、わたしをたすけてよ」
そう言っても誰も助けてはくれない。ただ、助けを求めるだけのものに手が差し伸べられることなどありえない。それが分かっていてもアイズは言わずにはいられなかった。アルがいない世界など考えられない。それほどまでにアイズは依存してしまっていた。
『また、助けてもらうの?』
そこには小さな私が───アイズ・ヴァレンシュタインがいた。その言葉を聞いた瞬間、アイズは目を見開く。その少女は、かつてのアイズそのものの姿だった。その姿を見た途端、アイズの中にある感情が湧き上がる。
恐怖。その感情がアイズを支配する。あの少女がアイズなら、この感情がアイズ自身のものだというのならば、あの感情がアイズを蝕むものだとすれば、あの夢がアイズを苛んでいるというのならば···。
『また守られるの? これからもまた貴女は、あの憧憬の英雄に守られるの?』
なぜおとうさんとおかあさんは私のもとからいなくなったの? モンスターのせい?―――黙れ
なぜアルは私をおいて先に行ってしまうの? アルの溢れんばかりの才能のせい?―――黙れ
そんなものは簡単じゃないかと小さなアイズ・ヴァレンシュタインが嘲笑う―――黙れ、黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ!!
私は、アルの隣に立ちたいんだ! だから過去の貴女になにがわかる!? 今の私の何が分かるっていうのッ!!! そうだ、私は強くなりたかった。強くなってアルを守るんだ。そのために頑張ってきたんだ。だから、だから、だから···っ。
『なら、どうして私はこんなにも弱いの?』
違う、弱くなんかない。強くなったんだ。強くなったから、だから、だから。『なら、なんでお父さんはお母さんは私の前から消えたの?』 違う、黙って。『私が英雄じゃないから?』――うるさいっ!! 『私は、どうして、どうして、どうして、どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして』
『どうして、認めないの?』
『全部―――
「―――あ、」
わかっていた、わかっていたのだ、そんな当たり前のことは。私が強ければモンスターを倒せ、両親と離れ離れになるなんてことはなかった。
私が強ければ今もアルの隣で戦え、置いていかれるなんてことはなかった。私が弱かったから、両親が死んでしまった。アルは私によくしてくれている。だけど本当はどう思っているのかはわからない。
アルは優しいから今の気持ちを吐き出せば、きっと同情してそばにいてくれる。『でも、本当にそれでいいのかな、今の貴女は──』。
ただ、都合の悪い真実から目を逸しているだけ―――それすらも私の弱さ。
「あ、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
自己嫌悪で心が押し潰されそうになる。死にたい、狂いたい·····本当に死ねれば、本当に狂えればどんなに楽か。ああ、もう嫌だ。いっそ何もかも忘れて、無くしてしまいたい。
もう、耐えられない。こんなにも苦しいのなら、もう壊れてしまいたい。もう、やめて。お願い、もうやめさせて。もう、苦しませないで。そう願っても、それすらも、そんな最後の弱さを、逃げを頭の中の小さな私は赦さない。
もう自分のことさえ分からなくなっていた。ただ、もうこれ以上自分が傷つくことが恐ろしかった。だからこそ、アイズは無意識のうちにその言葉を紡いでいた。
その一言は、今までアイズが必死になって隠し続けていた心の奥底にあった本当の想い。
誰か、助けて。
それはアイズの悲痛な叫びだった。けれど、ここで逃げたら、二度とアルには追いつけないと小さな私が耳元で囁く。
《雑魚じゃあ、アイズ・ヴァレンシュタインには釣り合わねえ》
何時ぞや、ベートさんが言っていた言葉だがそれは正しくない、私が、アイズ・ヴァレンシュタインこそがアル・クラネルには釣り合わないのだ。アルは、あまりにも眩しすぎる。その輝きを隣で見続けることは、もはや私のような凡人では出来ない。けど、それでいいの?
諦めるの? 私はもっとアルと一緒に居たいのに、それでももう限界なの? 無理だよ。もう、私は疲れたよ。もう、やめたよ。だから、だから·········。
《勝者は常に敗者の中にある。これは証明だ、俺が勝者であることの》
何時ぞや、アルが言っていた言葉が蘇る。なら、負けることからも逃げた今の自分はなんだ? どんな顔してこの有様でアルの隣に立ちたいなどと言えたのか。アイズは思い出す。
あの日、あの時に誓ったことを。あの憧景を思い出せ。あの時の自分を思い出すんだ。そうすればまだ立て直せる。
そう思っても、アイズは動けなかった。足が震えていた。怖い、恐ろしい。
そんな感情がアイズを支配する。弱さを赦すな、知っているだろう冒険者にとってのもっとも忌むべき大罪は強欲でも傲慢でもなく、脆弱であることを。知っているだろう俯いているだけでは何も変わらないことを。
私は知っているだろう、彼は、私の英雄は一度だって膝をつかなかったことを。
なら、私は、どうする? 私は何をすべきなのか。答えは出ているはずだ。私は弱い。ならば強くなるしかないんだ。そうでなければ───。
『貴女は強くならなくてはいけない、でなければ貴女は───
いつの間にか、小さな私は今の自分よりも成長した、誰かの───愛しい誰かの、血で赤く染めた金髪を乱れさせながら嘆き叫ぶ未来の私へと変わっていた。
「ぃや、いやいや、やだよ」
アルが死ぬ? 私が、殺す? ────そんなの、赦せるわけがない。
赦せない。そんなの絶対に許さない。そうだ、私は弱いからアルに守られる。それが私の弱さだ。そうだ、このままでいいはずがない。
私は弱くなんかない。私は決して、弱いわけじゃないんだ。私は弱い。弱いからこそ、強い人間に憧れた。弱い私を助けてくれた英雄のように、私も彼を助けるのだ。そう決めたじゃないか。
アルの隣に並び立つために、今できることは何だ。決まっている。
立ち上がれ、前を見据えろ、そして叫べ。
私は弱い。
なら、強くなればいい。
「このままじゃ私は許せない───何もしなくても、誰かが助けてくれると期待していた、私自身を」
ああ、本当に馬鹿だなぁ。なんでこんな簡単なことに気付かなかったのかな? 最初からこうすれば良かったんだ。
さあ、剣を持て。
さあ、戦え。
私は弱かったから、こうして戦う力を求めた。
ただ、初心に帰るだけ。
「私、強くなる、ならなくちゃ。―――なり方は貴方が教えてくれたから」
涙で腫れた目を拭い、立ち上がる。
覚悟を決める。
もう、逃げない。
もう、挫けない。
もう、諦めない。
私はアル・クラネルに釣り合うような、そんな存在になる。
だから私は、私は…………。
この四年間で薄れていった心の中にある黒い風を巻き起こさせて呟く。
詠うように。
誓うように。
宣言するように。
この心を闇色で塗り潰していく。《アイズ・ヴァレンシュタイン》という少女の仮面を脱ぎ捨てて、《復讐姫》という名の怪物が目覚めていく。
ああ、そうか。
これが、これこそが、私が求めていたものなんだ。
私が本当に望んだ強さ。
私が心の底から求めた本当の願い。
黒き情念がアイズの脳裏を埋め尽くす。
『「【──────
―――この日、オラリオに新たなLv.6がうまれる
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アイズを追い詰めすぎたかもしれない。
アイズ「吐きそう、泣きそう、泣いた」
仮面「出番が怖い」
アル『金が無い·········せや、無限リポップの闘技場でリスポーン狩りしよ!!』
今作のアイズたんは別にアルが死ななくても定期的に曇ります。
別に憧憬スキルとかには目覚めてないです。あれはクラネル兄弟の特権です。
ちなみにベルきゅんの膝枕イベントは起きません、今作のベルきゅんにはちゃんとした師匠がいるので魔法や精神疲弊についても知識として知っててそんな無茶はせずに自力で帰りました