皆の傷になって死にたい転生者がベルの兄で才禍の怪物なのは間違っている   作:マタタビネガー

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異端児編終了記念アストレア・レコードです。


九章完結記念147話 英雄神話(アストレア・レコード)

 

 

 

あらかたの救助活動が終わった街中。

 

『手遅れ』と判断された人々が積まれた亡骸の山。凄惨たる戦の傷跡を残そうとするかのように、未だ燻り続ける炎。

 

英雄の都と呼ばれ、神時代の中心地として築かれた栄華と繁栄が瓦礫の山へと成り果てたそのその区画には【アストレア・ファミリア】の主要メンバー、ゴジョウノ・輝夜とライラがいた。

 

「リオンのやつ、どこ行きやがった。アタシ達がこんなに探してるってのに、見つかりやしねー」

 

 都市中を走り回り、負傷者を見つけ出しては治療を施して、破壊された家屋の下敷きになった者たちを助け出してその家族の許へ届ける。

 

そんな救命活動も一段落·········というよりはこの数時間の間に救えなかった者は既に『手遅れ』となってしまって彼女達の手で救える命などほとんど残されていない。

 

昇華した眷属である二人とは言え死線を越えた後の不眠不休の救命活動、そしてまた戦闘。

 

疲労が溜まらない訳がない。精神的にも身体的にも限界が近いのは自覚していたが故に最低限度の休息をとってパトロールも兼ねて行方不明であるリューを二人は探していた。

 

「日も跨いでしまったな。道中で会ったシャクティは、出くわしたと言っていたが··········」

 

 常であれば濡れたように深く美しい黒髪は煤に汚れ、その美貌も疲労が色濃く出てしまっている。

 

「リオンの初めての家出、何日で終わると思う?」

 

「二度と帰ってこないかもしれない。妖精の中でもあれは繊細過ぎる。しかも時期が時期だ。あの間抜けは闇派閥にやられた後かもしれん」

 

 リューが折れた理由。仮設キャンプで向けられた救った、救うべき無辜の者たちからの悪意。

 

やり場のない被害者からの怒り。そしてリューが憧れ、目標とした正義が悪によって打ち壊された。

 

純粋で無垢であるが故に脆く、折れやすい純真。いくら才能があろうとも心身不安なまま戦場にいて生き延びれるほど今のオラリオは甘くない。

 

「お前は本当に冷めてんなぁ。いや、『楽観』と『希望』をとことん自分に許してねえ。───っと·············いけね、見覚えのある場所に来ちまった。アタシ等が信じられねえほど石を投げられた、あの近くだ。輝夜」

 

「ここの住民と接触するのは得策ではないな。リオンがいないか確かめた後、すぐに離れて────ん?」

 

 先日、【アストレア・ファミリア】が民衆から石を投げられた広場へたどり着いてしまった二人だったが、広場は先日の荒みきった空気は薄れ、むしろどこか明るい活気に溢れていた。

 

今のオラリオにないはずの活気づいた雰囲気を訝しみながら、二人は広場を見て回る。

 

「はーい、どうぞ。あったかいスープです。みなさん、喧嘩はしないでください、まだまだ沢山ありますからね!」

 

 活気の中心にいるのは食欲をそそる芳しい薫りを漂わせる大鍋から山盛りのスープをよそっている鈍色髪の美少女であった。

 

飲食店の制服のような服装の少女は人懐っこい笑みを浮かべながら明るく呼びかけていた。

 

その笑顔は見る者の心を癒やし、荒んだ精神を和ませる。そんな不思議な魅力がある。

 

少女の周りにいる住民達もどこか穏やかな表情でスープを受け取っていた。

 

「あれは、まさか炊き出しか···············?」

 

「しかもギルドの配給じゃねえ。すげえな、誰も彼も余裕がねえこんな状況でやるなんて··············」

 

 二人は驚嘆の声を上げる。都市を揺るがす未曾有の危機に、寸分の余裕のない状況下において他者へ施しを行うなどそうできることではない。

 

名のあるファミリアでさえ限りある物資の配分に四苦八苦している現状において、こんな見ず知らずの人達へ向けた炊き出しを行うなどありえない。

 

「炊き出しなんて、ありがたいよ。いつ、あんた達の食料が尽きるかも分からないのに··················」

 

「困ってる時は、お互い様です。それに心配しないでください。このスープは【豊穣の女主人】というお店の差し入れですから」

 

 感謝の言葉を述べる住民の一人に少女は朗らかな笑みで返す。その笑顔に釣られて住民達の表情も和らいだ。

 

「すっごく強くてこわーいドワーフの女主人がいる都市で一番安全な酒場なんです。皆さん、もし困ったら西のメインストリートに来てくださいね!!」

 

 荒れ果てたオラリオの空気を吹き飛ばすかのような明るい声が響き渡る。

 

「嘘でも、嬉しいです············そんなこと言ってもらえて」

 

「ああ、オラリオにもう、安全な場所なんて············」

 

「う〜ん、嘘を言っているつもりはないんですけど·················皆さんを明るくするには、先にお腹一杯になってもらった方がいいですね。たくさん食べて、笑顔が浮かんじゃうくらい、温まってください。他に、まだもらっていない人は────」

 

「無駄だ、無駄だぁ!! 炊き出しなんてしても、意味ねえんだよぉ!!」

 

 そんなどこか穏やかな空気を壊すかのような金切り声が民衆達の端から上がった。

 

声の方を向くと一人の青年が目に涙を浮かべながら嘆きの声を上げている。青年の絶望を体現するかのような表情は皆を昏い『現実』へと引き戻していく。

 

「どうせ俺たちは死ぬ!! 飢え死にしなくたって、闇派閥に殺されちまうんだ!! だったら、もういっそ楽にしてくれよぉ!!」

 

 青年の悲痛な叫びが広場に響き渡る。その絶望を体現するかのような慟哭に民衆達は言葉を失い、顔を俯かせてしまう。

 

「そんなことないと思います。そうならないように今、冒険者様たちが·················」

 

「冒険者? そんなのもう頼りにならねぇよ!!闇派閥の奴等に、いいようにやられたじゃねぇか!!【ロキ・ファミリア】 も 【フレイヤ・ファミリア】も【アストレア・ファミリア】だって負けたんだろう?!」

 

「そんなの敵いっこねえじゃねえかよ!! 俺も、他の奴等も、死ぬんだ·············冒険者が守ってくれなかった。俺の妹のように··············」

 

「──────俺たちを救ってくれる『英雄』なんていねぇんだよ··········」

 

「「─────────ッ」」

 

 最後にぽつりとつぶやかれた言葉が最も輝夜とライラの心を抉った。

 

絶望を体現するかのような悲痛な言葉に同調する住民たちの感情に呼応するかのように、民衆達の瞳にも陰りが生まれてくる。

 

『英雄の不在』。

 

今のオラリオに、今の冒険者の中に、英雄足る人物はいない。

 

『勇者』や『猛者』を筆頭にその器を持つ者自体はいるが資質はあっても英雄足る力と輝きを持つ者はいない。

 

それはオラリオに限った話ではないのだろう。この地上に住まう全ての民が感じていることだ。

 

─────世界は英雄を欲している。

 

英雄という言葉の体現であったゼウスとヘラの集団が 隻眼の黒竜に敗れて八年。今の地上に英雄譚はなく、喜劇はなく、光はない。

 

あるのは救われるだけの人と英雄に届かない只人。

 

無慈悲な『現実』だ。

 

誰も『理想』なんて語れない、誰も『夢』なんて抱けない。昏く淀んだ『現実』だけがそこにある。

 

冒険者としてその現状を体感している輝夜とライラには分かってしまう。

 

私達では『英雄(正義)』にはなれない。

 

その事実が二人の心を締め付け、繋ぎ止めていた理性の鎖にヒビを入れる。

 

「··············石、投げられる方がまだマシだったな」

 

 先日、ライラ達に石を投げてきた男の蹲るかのような嘆きにまだ、怒りをぶつけられたほうが救いようがあると遠目に聞いていた二人の顔が歪む。

 

「終わりだよ、もう···············冒険者もオラリオも、全部!!」

 

 微かな笑みを浮かべていた民衆たちも、スープをかきこむ手を止めて、思い出したくない現実を見せつけられて昏い顔で俯く。良くない空気だとライラたちも思ったが、ライラたちではどうしようもない。

 

絶望を体現するかのような言葉が民衆達の心を蝕んでいく。

 

そして、その空気を打ち破ったのはやはり一人の少女だった。

 

鈍色髪の少女はパンッと手を叩きながら皆の注目を集めると明るい声で語りかける。

 

まるで希望に満ちた未来を語るように────

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ、みんなで死んじゃいましょうか?」

 

 

 

 

 

 

 

「「「─────は?」」」

 

 男とライラ達の声が重なったようだった。他の民衆たちも笑顔のまま放り投げられたとんでもない言葉に身体を凍りつかせる。

 

聖女のように覚えていた少女の整った面貌が一変して『魔女』のそれに見えてきてしまう。

 

青年はもちろん、そして他の者達が固まる中で少女はその笑みをますます深くさせながら言葉を続ける。

 

「つらくて、悲しくて、 苦しいから、そんなことを言うんですよね? それなら死んでしまえば、きっともう、何も感じなくなります」

 

「天に還れば、貴方の妹さんにも会えるかもしれません。大丈夫、神様達の話が本当なら、いつか生まれ変われますから!!」

 

「え、あ、いや、なにを······」

 

「みなさーん!! この方とご一緒に、死にたい人はいらっしゃいませんかー? もう苦しむことはありませんよー!!」

 

 先ほどまでと全く変わらない声色で、驚愕と戦慄に染まった民衆達に呼びかける少女。

 

道連れを求めるその呼びかけに誰一人として応える者はいない。当たり前だ、そんな心中に付き合えるわけがない。

 

「「·······················なんだ、あの女···········やべえ」」

 

 正義の派閥に所属する上級冒険者として数々の狂人や破綻者を見てきた二人をして戦慄を隠せない。

 

「お、俺は················別に、死にたいわけじゃあ···················」

 

 堪らず声を上げる男だったが清貧の『魔女』を前に、その言葉は酷く弱々しかった。

 

「はい、そうですね。意地悪でごめんなさい。でも、冒険者様達も、皆さんを決して死なせたいわけじゃない。冒険者様達は、今も頑張っていますよ? 誰よりも傷付きながら、皆さんを守ろうとしてる」

 

「勿論、守れなかった人達もいる。そして、そのことを誰よりも責めているのは、あの人達自身」

 

「私の場合は、意地悪な勘違いだけど··········皆さんはどうか、冒険者様達のことを、勘違いしないであげてください」

 

 たおやかで穏やかな、しかしどこか切実な少女の説得。それはまるで深い闇の中に差し込む光のように眩しかった。

 

「···············それでも!! 守れないなら、最初から『守ってみせる』なんて期待させるなよ!! 口だけの『正義』なんて、ただの自己満足だろ!!」

 

 しかし、青年は少女の言葉を受け入れない。その瞳に昏い炎を燃やしながら叫ぶ。

 

その叫びは青年の心の悲鳴だ。守れないなら最初から何も期待させるなという嘆きだった。

 

「だから俺は、冒険者に石を投げたんだ!! あんな奴らを『偽善者』って言うんだ!!」

 

 『正義』ではない『偽善』、『正義』の【ファミリア】でありながら誰よりも『正義』の脆さを知る二人にその言葉を否定することはできない。

 

間違ってはいない。それは正当な怒りであり拒絶だ。その叫びに少女は悲しげな瞳と穏やかな笑みで青年の言葉を受け止めるとそれでもなお言葉を紡ぐ。

 

「『偽善者』。結構じゃないですか。簡単に人が死んでしまって、みんな自分を守ることで精一杯。そんな中で、誰かを助けようとする『偽善』はとても尊いものだと、私は思います」

 

「たとえそれが、上辺だけの 『正義』だったとしても────こんな状況で『偽善者』になれる人こそ、『英雄』 と呼ばれる資格がある。私はそう思う」

 

「冒険者様達が戦っているように。皆さんも、苦しみや悲しみと、戦ってみませんか? 『英雄』にはなれなくても············『英雄』の力になれるように」

 

 

 

 

─────ッドカン!!

 

「闇派閥だああああああああああ────ッッ?!」

 

 その時、突如に轟いた爆音、吹き上がった爆炎の渦に、炊き出しに集まっていた民衆達に恐怖と混沌が即座に伝播する。

 

そして、その混乱の隙をついて闇派閥の襲撃が広場に雪崩込んだ。

 

「都市内地だからといって、油断しきりおって·················。護衛も用意していない、愚かな民衆め」

 

「混乱は望むところ!! お前達の断末魔の声をもって、冒険者どもに絶望を与えてやるッ!!」

 

特徴的な白いローブに身を包んだ男たち、突如湧いて出た彼らに輝夜達は対処を始めるが、混乱の真っ只中にある人混みの中央には届かない。

 

少女と一緒に鍋の番をしていた猫人の娘が冒険者が持つ武装のような金槍を翻して雑兵たちを薙ぎ払っていくが、それでも襲撃者達の攻勢は止まらない。

 

「っ!! みなさん、逃げてっ!!」

 

「シャアっ!!」

  

 自らの退避よりも他人の避難を優先したために必然ながら逃げ遅れた薄鈍色の少女の許に闇派閥の信徒の刃が迫り、輝夜達の眼前で鮮やかな血華を少女の身体に咲かせ──────ることはなかった。

 

「【サンダーボルト】」

 

「───ッ?!」

 

 彼方より飛来した白き雷霆。空を焔のように走る幾束もの電光は少女に迫っていたものだけでなく周囲の数十もの信徒達を一度に貫き、無力化する。

 

その電光の使い手は考えるまでもなくついさっきまで生死の境を彷徨っていた白髪の少年だった。

 

「おまっ·······、昨日の今日に死にかけたくせに何で歩いてやがる?!」

 

 いくら『戦場の聖女』による治療を受けたどいえどもLv.7から齎された重傷は完治には程遠い。

 

袖や襟元から覗く巻かれた包帯や服には今も血が滲み、立ち上がることさえできないはずの少年は確かな足取りで立っていた。

 

どう考えても出歩いていいコンデションではない。しかし、それを意に介すことなく白髪の少年は黒槍を携えながら口を開く。

 

その傷は癒えているわけではないのに、今にも倒れてしまいそうなほど弱っているはずなのにその表情には不屈の意志が宿っていた。

 

「大丈夫かどうかで言われちゃ大丈夫じゃねぇけどな、寝てもいられねぇだろ」

 

 手を掴んで礼を言う鈍色の少女からスルリと逃れた少年───アルは先程、叫んでいた青年へ向き直る。 

 

「アンタの言ってることはもっともだ。何も間違っちゃいない、事実として俺もオッタルも無様に負けた」

 

 死んだ自分の妹か、あるいはそれ以上の若さ────幼さすら残した満身創痍なんて言葉すら生温い少年の姿に息を呑む青年はボロボロになりながらも不屈の光を宿す少年の瞳に射抜かれていた。

 

熱い。

 

アルの小さな身体から白い炎が立ち上る姿を幻視した青年は息を呑む。

 

「持て囃されてはいるが俺は英雄の器なんかじゃねえ、俺なんかアンタの言ってた『偽善者』がいいとこだ」

 

 誰しもが、満身創痍の少年へ目を向ける。けして大きくない声量だったが、その声は遠くまで響いた。

 

『勇者』フィン・ディムナが『人々を導く』カリスマの持ち主だとするならばアルのそれは『人々を立ち上がらせる』カリスマ。

 

青年や輝夜達だけではなく、無力化された襲撃者さえもアルに釘付けになっていた。

 

自らを卑下しながら、それでいて確信に満ちた声色で少年は続ける。その小さな身体からは想像もできないような覇気を纏いながら。

 

淀んだはずの空気がアルの放つ圧倒的なまでの英雄のオーラ、そしてすべてを塗りつぶす太陽の如き『魂』の熱量に霧散させられる。

 

「だから、厚顔無恥な『偽善者』として、もう一度、いや、何度でも言おう────守ってみせる、と」

 

「世界は、都市は────俺は、英雄を欲している」

 

「俺は、俺達は『英雄』にならなくちゃいけねぇ」

 

「三千年の悲劇を、千年の停滞を、そして絶望の今を覆し、誰に求められずとも天上の神々に、地上の全てに証明する」

 

「ここは英雄の都、オラリオだと」

 

「だから、アンタはもう一度、俺達を信じて見届けてくれ」

 

「─────最新の英雄神話を(俺達が世界を救うまでを)

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

 

なんで俺、死んでないねん················。しっかりしてよ、おばさん。

 

好感でも嫌悪でも、人からの感情を受けるには落差をつけるのが効果的だから似合わない英雄ムーブやってみたけど、キャラじゃないな、やめだやめだ。

 

正義? 偽善? 知るか、愉しんだ者が正義だよ。

 

にしてもなんで幹部の護衛もつけずに炊き出しやってんだ。

 

死なれるとわりとまじで困るから助けたけど、俺コイツ曇らないから嫌いなんだよなぁ。

 

·············ん?

 

クンクン、あっちから曇らせの匂いがするな············。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうしてもっと早く助けてくれなかったの?! 冒険者なんだから、こんな時くらいちゃんと守ってよ!! もっと、しっかりしてよ!!」

 

 行き場のない怒りと非難の慟哭。涙とともに放たれるその言葉は私の胸に突き刺さり、押し殺したはずの傷を再び抉る。

 

どんなに身を粉にして働いても決して報われることのない全て。何をもってしても理不尽で返される、私の献身。

 

私の思う、思ってきた正義が、全てが、音を立てて崩れていく。

 

怨嗟の籠った瞳が、私を捉えて離さない。その目に映る私は一体どんな顔をしているのだろうか。

 

「ポーションです。これで治療を」

 

 感謝を求めての行動ではないはずだったのに。揺らぐ、揺らいでしまう。謝罪も、感謝の言葉も、何もかもが遠く失われた。

 

枯れたはずの涙が再び溢れそうになる。無意識のままに期待して裏切られる。無償の奉仕だったはずのものは、いつの間にか見返りを求めていたのだろうか。

 

『─────それが『自己満足』なんじゃないの?』

 

『富と名誉だけでなく、一時の感謝すら求めていないというのなら。君達の言う『正義』とは真実、ただの『孤独』じゃないか』

 

『怒らないでくれよ、エルフの子供。ただの神の酔狂さ。だから、心して自分に問うて、答えてくれよ。────君達の『正義』とは一体何なんだ?』

 

『もし、答えられないというのなら、君の言う『正義』とは悪以上に歪で悍ましいものだ』

 

 神エレン─────邪神エレボス、かの男神の言葉が想起される。

 

私の行いは、新しいと信じていた 志は果たして、本当に正しかったのだろうか。

 

私は一体、何のために、誰のために、この身を削り続けてきたのだろう。

 

その答えは、まだ見つからない────

 

「私は·····私の『正義』とは、一体·············」

 

 

 

 

 

 

 

 

────────────────────────────────────────────────────────────────────────

 

 

アル「世界は英雄を欲している」

 

主義主張が前話と全く真逆なのは本編とアストレアIFで性格が違うのではなくその場その場の雰囲気で適当なことを言っているだけでぶっちゃけどっちも鼻ほじって適当抜かしてる。

 

あえて言うならアストレアIFのアルはベルをよく知らず、本編アルはベルを知っているので英雄に求めるハードルの高さがかなり違ってる。

 

・アル

思ってもないこと言わせたら天下一品な詐欺師。

 

・シル

ペンタブラック魂でこんなキラキラしたことなんで嘘もつかずに言えるの!?

 

 

 

 

 






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