皆の傷になって死にたい転生者がベルの兄で才禍の怪物なのは間違っている 作:マタタビネガー
ちょっと遅れました。
「結局、オレはなにがしたかったんだろうなぁ」
「················知りませんよ、そんなこと」
大穴を塞ぐ『蓋』として建造された迷宮都市オラリオ。
何らかの拍子にダンジョンを封じている創設神ウラノスの祈祷が破られた際に内部から溢れて出るであろうモンスターが外へ進出することを防ぐために都市を囲むように建設された市壁。
その厚さと高さによって市壁は外部へ被害を出さないための防衛装置であると同時に都市の出入り口としての機能も果たしていた。
その組成にダンジョン由来の特殊金属を含んでおり、大型モンスターの突進にも耐えうる堅牢な造りとなっている。
その市壁の上部。
そんな都市を一望できる場所に一人の男神とその眷属である麗人が佇んでいた。
「あはは、アスフィは冷たいなぁ」
都市を、『異端児』の騒動によって生じた混乱と騒動が収まりつつあるオラリオを見下ろし、都市全ての注目の的となっている一人の冒険者の姿を観察している。
少年と青年の中間、幼さと精悍さが同居した顔立ちの青年。燃え尽きた灰のようにも処女雪のようにも見える銀に近い純白の髪。
ただそこにいるだけで、呼吸をするだけで人の目を集めずにはいられないような存在感と美しさにも近い力の在り方。
他者から向けられる畏怖と敵意を気にせず、むしろそれを楽しむように彼は佇んでいた。
「····················すまなかったね」
『剣聖』アル・クラネル。都市最優の冒険者でありながら今や衆目の前ではモンスターを庇った異端の英雄となってしまった当代最強の英雄。
これまでの名声が大きかったからこそ、その反動も大きかったのだろう。人を、都市を、そして世界をも救ってきた英雄に対して、都市は疑いと敵意を向けている。
それは悲しくも正しい反応であるとヘルメスは考えていた。
人類は何度もモンスターに滅ぼされかけた。男も、女も、老人も、幼子も区別なくその爪牙で以ってモンスターは蹂躙してきた。
人類は何千年もの間、数えきれないほどの犠牲を払ってきた。何十世紀に及ぶ憎しみと因縁の歴史が覆ることはない。
そのモンスターを庇い、都市を混乱に陥れた存在に対して、人はどう反応するか。
それが今のオラリオだ。
それが『剣聖』の行いの結果だ。
それが、ヘルメスには許せなかった。
だから神の一計を凝らし、アル・クラネルの────次代の英雄の名誉を回復させようと画策した。
衆目の目前で暴れ、無辜の人を傷つけようとする『異端児』を殺させる。破滅と直結する『異端児』との絆を断つと同時に都市からの信頼を取り戻させる。
全てはオラリオ───世界からのアル・クラネルへの信頼を回復するため、『剣聖』が英雄であり続けるために必要だった。
だが、そんな企みはやるまでもなく失敗することは分かっていた。
アル・クラネルが『神意』を超越した英雄なのはわかっている。
彼は神々がどんなに残酷な二者択一を迫ろうと全てをより良い方向に捻じ曲げる第三の選択肢を創り出して自らの意思で選ぶことが出来る者だ。
神意という理不尽を撥ね除けてきた英雄が、誰かを見捨てるような選択をするわけがない。
仮にそんな選択肢を神殺しさえ躊躇わない彼に強制すればその
ヘルメスが、フレイヤが、イシュタルが、アフロディーテが、いくら策を弄そうと一息でその全てを吹き飛ばす、吹き飛ばしてきた無理無体。
─────だが、その弟であり、未だ未完の器である純真の白兎であればどうだろうか。
彼自身、自らが背負うべき汚名をまとめて兄が背負ってしまったがばかりにその白い輝きを曇らせようとしていた『英雄候補』。
やらせることは同じだ。怪物のくせに人以上に無垢で義理堅い『異端児』に献身を要求する。
そして、ベル・クラネルに『一線』を越えさせる。
自身の名声と『異端児』の命ならば『異端児』の命を迷わず選び取ったアル・クラネルでもそれが唯一の弟との天秤であれば英雄である以前に兄であるならば弟の未来を選ぶはずだ。
だが──────
「結局、オレはただの道化だったわけだ」
全てはヘルメスの策が動く前に終わった。
全てはヘルメスやフレイヤですら予期していなかった『勇者』の決断。怪物の殲滅でも、選択の放棄でもない、第三の選択肢。
アル・クラネルがそうであったようにフィン・ディムナも『神意』を超越した英雄だったというだけのこと。
『勇者』が、【ロキ・ファミリア】が『異端児』の手を取ることを選んだ以上 、もはやヘルメスの策は盤面をかき乱すだけでしかない。
そして、ベル・クラネルもヘルメスの策なんて介在する余地のない英雄としての器を証明した。
遥かに劣る身でありながら師である『凶狼』に正面から喰らいつき、自己の願望を突き通した。
フィン・ディムナもベル・クラネルも神々の思惑に踊らされる物言わぬ傀儡ではなく、停滞と常識を殴り捨て、未知へと飛躍する英雄の在り方を示した。
奇しくも、アル・クラネルがあのとき語ったように。
「──────『世界は英雄を自らの手で生み出さなくてはいけない』、か」
全てが終わってすぐ、『剣聖』の英雄回帰を行えないと悟ったヘルメスはアル・クラネルを糾弾した。
『世界は英雄を欲している』
あらゆる悲劇を見てきたヘルメスはどんな神よりもその言葉の重みを理解している。
世界はもう、待てない。
この地にダンジョンが現れて数千年、神々の恩恵が人類に与えられて千年、ゼウスとヘラが消えて十五年。
世界中でモンスターの被害は加速度的に増え続けている。年を経るごとにその勢いは増していき、やがては千年前の人類が神の恩恵を受けていなかった頃と同じ血と絶望の時代が再来する。
ダンジョンに並ぶ世界三大秘境『竜の谷』から降りてくる凶悪な竜種によって故郷が地図から消えた者は多い。
ダンジョンだってそうだ。
ダンジョンはもう、『限界』だ。
穢れた精霊や怪人が良い例だ。ここ十数年でダンジョンのイレギュラーは増え続けている。
世界に残された猶予はもう僅かだ。
だからこそ、その暗闇を晴らすに足る英雄の器を持っておきながら『英雄』としての名声を捨て去ったアル・クラネルにヘルメスは
分からないはずがない、分かっていないはずがない。
神々の思惑を抜きにしてもアル・クラネルは『英雄』であることが求められている。
故にこそ問い詰めた、『どういうつもりだ』と。
『異端児』への憐憫や【ロキ・ファミリア】との軋轢なぞ究極、どうだっていい。
だが、世界には『船頭』 が必要だ。
古代において始まりの英雄アルゴノゥトがそうだったように、世にいる『英雄候補』達が正真正銘の『英雄』となるためにはその先陣を切る存在が不可欠。
アル・クラネルには、当代最強の英雄にはその資格がある、とヘルメスは確信しているからこそ問い質した。
『世界はッ、オレ達は英雄を欲している!!』
『なぜっ、君が、最もその座に近い君がそれを理解しようとしないッ!?』
『三千年の悲劇、千年の停滞、十五年の絶望。
この約束の地から生まれた英雄が悲劇を覆し、最後の英雄神話を創る瞬間を。
そのためならば、どんな手だって使う。たとえそれが子供達の意志を踏みにじる行いであったとしても。
だが、アル・クラネルはそんなヘルメスの思惑など知ったことではないと言わんばかりにヘルメスの苦慮を嗤った。
『──────『世界は英雄を欲している』、か』
『ああ、その
『だがな···········俺じゃ駄目なんだよ』
考えもしなかった。ヘルメスにとって、あまねく神々にとってアル・クラネルは『世界に選ばれた英雄』だ。
人々が、神々が、世界が欲してやまなかった、三千年前よりありとあらゆる英雄を見てきた大神ゼウスをして比肩するものを探すことすら窮する『英雄の器』。
伯母であるもう一人の才禍のような病にも侵されず遺憾なく発揮される下界至上の才、全てを『より良い』方向へ捻じ曲げてしまう魂の熱量。
『英傑』と『女帝』を始めとした神時代が誇る英雄達。
【ゼウス・ファミリア】と【ヘラ・ファミリア】を筆頭とした群雄割拠の覇者たち。
長年にわたって『陸の王者』を諌めた【トール・ファミリア】。
二大派閥とともに『海の覇者』を打ち倒した【ポセイドン・ファミリア】。
地上に混沌をもたらさんと二大派閥に挑戦を続けた【オシリス・ファミリア】。
上記の派閥たちも無視できなかった【セト・ファミリア】をはじめとした大有力派閥連合。
『三大冒険者依頼』の戦いや派閥同士の果たし合いによって姿を消した前世代の勇者達。
そのいずれにも勝るとも劣らない今代の英雄候補。神の時代の終わりを告げる、新たな時代の幕開けを感じさせる傑児。
その身に宿す魂の熱量、才覚、器、なにより英雄としての資質、その全てが他の追随を許さず、神々をして口を噤むほどの才能。
間違いなく当代における最強の冒険者であり、たった四年でその頂まで駆け上がった正真正銘の才禍だ。
ヘルメスやゼウスをして『史上』最強に届きうると、『救界』を成し遂げうると、確信できる、次世代を背負う英雄の器。
そんな彼が言った。
『
その言葉に嘘はなかった。当然のことのようにアル・クラネルは断言した。
至上の器を持っておきながら、それを自覚していながら、それでもなおアル・クラネルは自らが世界を救うことを否定した。
世界を救うのは選ばれた英雄ではいけないと、選ばれた英雄である自分ではあの黒き終焉には届かないと。
諦観でも、自棄でも、虚言でもない、アル・クラネルの心からの言葉。
世界を救うべくして生まれたとしか思えない自分の存在を否定する、決して誰にも届かない英雄の言葉。
なぜ、と叫んだ。
そんなはずがない、と否定した。
それを受け入れることなど到底出来なくてアル・クラネルに詰め寄った。
しかし、結果は変わらない。彼はただ一言だけ残してヘルメスに背を向けた。
その背中が語っていたのは諦観でも自棄でもない、ただただ純然たる事実だった。
世界を救うのは
ヘルメスはそこにアル・クラネルの『絶望』と『悲願』を感じ取ってしまった。
「···························あぁ、そうだな」
『剣聖』が当時『猛者』と『ナイト・オブ・ナイト』しか存在しなかった世界最高の階位、Lv.7に至るまでにかかった年月は三年と少し。
かつて世界最強の眷属と謳われた【ゼウス・ファミリア】の『英傑』に並ぶまでにかかった年月はそれから半年程度。
アル・クラネルは下界至上の才を持っている、そこに疑いはない。
人々や神々からすればそれは大いなる光であり、絶望を照らす希望に違いない。
だが、
当時、十二歳だった子供が多少運命や試練に恵まれていたとはいえたったの四年足らずで最強となってしまった。
これまでの千年間を踏破してしまった。
それは──────
「·························『絶望』か」
ヘルメスも、フレイヤも、ロキも、それを理解することはできていなかった。
誰よりも必死だった、誰よりも才能があった、誰よりも世界に選ばれていた。
だが、それは彼からすれば自分一人にこれからの全てが圧し掛かる重責でしかなかった。
誰にも理解されない、誰も隣にいない孤独を永遠に抱えながらアル・クラネルは駆け抜けた。
同じ時代を生きる者達がその才覚と器に嫉妬や羨望の眼差しを向ける中、彼だけが自分の才能と器を呪った。
彼は早すぎる、それが故に見えてしまう、誰よりも速く走れてしまうからこそ彼は『憧れ』を抱けない。
昨日よりも今日が、今日よりも明日が先に進んでいることを強制される。
駆け抜ける足が速ければ速いほど、歩幅を広げれば広げるほどに彼の理想と現実は乖離していく。
誰もが彼を讃えた、誰もが彼を見上げた。
彼は自分を追い越す者がいないことに絶望した。
たかだか16歳の
世界の千年と自分の四年、その隔絶に絶望した。
『
『お前達が英雄と呼ぶ
だからこそ縋らざるを得なかった、強化種として人類にはない成長速度を持つ『異端児』に。
だからこそ願わずにはいられなかった、自分よりも弱いものでも世界を救えると。
誰よりも速く走れて、誰よりも強くあれて、誰よりも賢くあれる故に彼は他者を頼れない。
圧倒的な才覚によって仮初の栄光と力を手に入れてしまったがゆえに誰かに頼ることが出来なかった。
人ならば誰しもが持つ心の弱みを晒すことができなかった。
全てが裏返る。アル・クラネルへの認識が、行動原理が、目的意識が全て裏返る。
──────誰も、彼の『英雄』にはなれない。
「すまなかったね」
すでに視界から消えた『子供』にもう一度、小さく謝罪の言葉を口にする。
ヘルメスの、そして世界の認識が甘かったのだ。
アル・クラネルを過大評価しすぎていた。
確かに彼は英雄だ。だが、それは世界を救う英雄ではなく世界の礎となる英雄だ。
誰よりも速く走れる故に、誰よりも強くあれるが故に、その才覚によって誰かに背中を見せることしか出来ない者。
誰よりも賢くあるが故に、自分の隣に誰もいないことを悟ってしまった者。
「そんな
誰もが彼に救ってもらうことを願った。
誰一人として彼を救うなんてことを考えることすらしなかった。
アル・クラネルが英雄として歩む道は、そんな孤独の道だ。
そんな道をたったの四年で駆け抜けてしまった彼は、もう誰にも頼ることが出来ない。
彼は誰よりも賢いからこそ悟ってしまった。
『選ばれた英雄では世界は救えない、選ばれた英雄ではかの黒き災厄には届かない』
彼の手を取る英雄は現れない。
『世界は、英雄を自らの手で生み出さなくてはいけない』
その言葉は、その意味は。
かつて、母と父を黒い絶望によって奪われた眠り姫がいつまでたってもやってこない『英雄』の代わりに『剣』を執ったように。
いつまでたっても現れない『自分の英雄』を諦め、自らの手で『世界の英雄』を生み出さんとする決意ではないのだろうか。
それは皮肉にも七年前、誰よりも才を持っていたにもかかわらずその病とたどり着いてしまった強さ故に神の眷属という今の英雄のあり方に絶望した『静寂』と同じ境地。
「ゼウス、貴方は彼に────」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
『異端児』に関わる事件から数日、あの事件で『異端児』に死者は出ず、都市内に広がっていた混乱も【ロキ・ファミリア】によって抑えられた。
兄さんに対する民衆の不信感は未だ漂っているが兄さんはあまりに気にしていないようだった。
「よっ」
「兄さん!!」
【ロキ・ファミリア】との間に生まれた軋轢の解消やダイダロス通りでの戦闘の後処理などに奔走していた兄さんは「ようやく面倒事が一区切りしたから様子見に来たぜ」と、笑っていた。
「ベートにコテンパンにやられたって聞いたけど元気じゃねーか」
「··············うん、もっと強くならなくちゃいけないから」
休んではいられないと、ダンジョンに潜ろうとした僕を兄さんは止めた。ただいつもの表情を浮かべて頭をわしわしと撫でる。
「覚悟しているみたいだが迷ってもいる、ってとこか」
「フェルズの代わりじゃないが、お前に戦う理由を与えよう」
そう言って兄さんは足元───いや、その遥か下に広がるダンジョンに指を向ける。
どこか神託じみた雰囲気を纏いながら兄さんは言った。
「───ダンジョン最下層の攻略。それを成し遂げなければ、人類と『異端児』の共存はありえない」
「───────ッ!!」
───────ダンジョンの最下層。
冒険者ならばその意味を漠然とでも理解できる。目の前の兄が最も近く、世界中の人々が願うこと。
「ダンジョンの最下層に、 何があるの?」
「知らね」
「ぇ」
急にはしごを外された。
自分への激励か、はたまた無知な自分へのただの警鐘か。あるいはどちらともなのかと身構えた矢先の答えに目が点になる。
どうしてここまで壮大なことを言ってきたのかと不満を隠そうともせず顔に出すと、兄さんはカラカラと笑いながら続けた。
「ウラノスやゼ───大神なら知ってるような気もするがあいつらは俺が、俺達が識るのは『まだ早い』と考えてる節があるからなぁ」
「まあ、類推できるし、想像するに至るパーツは揃ってるけどな」と、兄さんは僕の頭をポンポンと叩く。
意味がわからない。時々よくわからないことを言うのはいつものことだけど、今回ばかりはそれが過ぎる。
「なんかそれっぽいこと言おうとしたけどやっぱやめだ」
さっきまでの真面目な雰囲気はどこへやら。兄さんはいつもの雰囲気に戻ってひらひらと手を振る。
いつもそうだ、兄は大事なことほどはぐらかす。
でも、今回はそんなことを言っていられない。今まで兄の口から聞いたこともない話なのだ。
───ダンジョンの最下層と『異端児』との融和にどんなつながりがあるの。
それを聞き逃すことはできないと食い下がろうとして、ふと気づいた。
兄さんの、その目を。
「精霊だろうが神々だろうが俺だろうが、他人に意思を委ねるな」
「これはお前の
「──────なんて、そんなようなことあのクソジジイにも言われてたことを思い出しただけだ」
「だから俺も口を出さねぇ」と兄さんは僕の頭を撫でた。
温かい。
でも、どこか恐ろしい手だった。
まるで暗闇を手探りで歩くように、何かを失うような怖さを僕は感じ取ったのだ。
その感覚に身を震わせた僕を見て兄さんは快活に笑った後、僕の額を指弾した。
───痛い。
額を押さえながら涙目で兄さんを睨むがどこ吹く風だ、むしろ清々しい顔で僕を見ている。
「『英雄』なんざ糞だ、ぶっちゃけお前が全部投げ出すなら俺が代わりにやるさ」
僕の憧れとかおじいちゃんの言葉とかを全部めちゃくちゃにするような発言に僕の頬が引き攣る。
「それでも俺は自分の『大願』とは別にお前がどうなっていくのかを見る楽しさもある」
「最後までは見れないけど─────まぁ、好きにやれ」
「結局何を言いたかったのか俺もよくわかってないけどそこら辺はまぁニュアンスでよろしく」と、どこかに行ってしまった。
結局何もわからなかった。
ただ、最後に兄さんが見せたあの目はきっと、僕の知らない何かを知っている目だ。
「兄さんらしいや」
兄さんは、僕の
「なら─────」
「ダンジョンに潜ろう」
正直に言って今回の出来事は僕にとってつらかった。
自分の無力や人々の悪意を突きつけられた。逃げたいとも思ったし、もう閉じこもっていたいと思ったこともあった。
でも、ウィーネやリドさん達と出会えたのは、そんな辛い現実のおかげだった。
僕はこの出会いをなかったことにしたくはなくて、その出会いがもたらした感情を無かったことにはしたくない。
だからダンジョンに潜ろう。
もっともっと強くなってみんなを、兄さんを守れるように。
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一つ、お前に願うことがあるとすればそろそろリリルカ・アーデの義兄様呼びやめさせて欲しいぐらいかな。
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ゼウス「でもハイエルフを手籠めにするのはさすがの儂でもちょっと引くわ」
敗北者「殺すぞ」
意識的には曇らせようとするけどベル、アルフィア、メーテリア、あとオマケでゼウスはちょっと別枠。
そろそろギャグパートに戻るよ。
モチベーションに繋がりますのでコメントや評価などよろしくお願いいたします!!