皆の傷になって死にたい転生者がベルの兄で才禍の怪物なのは間違っている   作:マタタビネガー

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BLEACHといいチェンソーマンといい今季アニメやばい

アストレアレコードもアニメ化してどうぞ


四十五話 クロッゾの魔剣

 

 

 

 

 

 

『フゥウウウウウウウウウ!!』

 

「っっ!」

 

 漆黒の大剣が風を切りながら振るわれる。死の塊である斬撃をベルは身を捻りながら跳躍することで紙一重で回避したベルだったが、頬に鋭い痛みを感じた。ほんの少し掠っただけで、ベルの顔の一部が裂かれる。着地と同時に再び地を蹴って距離を詰める。ナイフを振り上げようとした瞬間、ベルは咄嵯に身を屈めた。直後、頭上を暴風のような一撃が通過した。漆黒の巨体からは想像もつかないような速さ。体勢を整えた時には既に、漆黒の大剣は振り下ろされていた。

 

横薙ぎに払われた大剣による一撃。その攻撃をベルは地面に転がり込むようにして避けた。転がった勢いのまま、ベルは漆黒の怪物に向かって疾走する。疾走から跳躍へ動きを変え、アステリオスの顔面目掛けて飛び掛かる。立体的に飛び掛かってきたベルに対してアステリオスは漆黒の大剣を突き出した。突き立てられた切っ先がベルの腹部を貫かんとする。

 

ベルは空中で身体を回転させると、アステリオスの頭部を踏み台にして更に跳んだ。アステリオスの背後に回ってナイフを首筋に突き立てようとする。だがアステリオスの首元にナイフが届く寸前、アステリオスは振り返ることなく背後に向けて大剣を振るう。その攻撃にベルは反射的に反応し、バックステップをして距離を取る。一瞬の間も置かずにアステリオスは再び大剣を構え直した。対するベルは──

 

「【ファイアボルト】!!」

 

 息もつかせぬ速攻魔法による近距離からの砲撃。ランクアップを果たしたことにより、威力も速度も上昇した魔法。しかし、至近距離で直撃を受けたとはいえ階層主以上の耐久を持つであろうモンスターには効果は薄いはずだ。それは雷のような速度で放たれた炎弾はアステリオスの視界を埋め尽くし、爆音と共に着弾した。

 

怪物の周囲で爆発が巻き起こり、激しい煙幕が辺りに立ち込める。機を逃さずベルは駆け出し、アステリオスとの距離をさらに縮める。アステリオスとベルの実力差は歴然だ。ベルが今まで戦ってきたどのモンスターよりも速く、そして重い。怪物の攻撃を回避する度にベルの身体に刻まれた傷は増えていき、今や満身創痍の状態だ。

 

それでもベルは止まらない。アステリオスもまたベルを迎え撃つべく前進し。両者は激突する。ベルのナイフが、アステリオスの漆黒の大剣が互いを斬り刻まんとぶつかり合い、火花を散らす。死力を尽くす攻防が続く中、一撃一撃に骨が軋むほどの重さが込められた連撃。

 

正面から受けるような真似はしない。ベルは相手の攻撃を受け流すようにしながら隙を伺い、反撃を試みる。疾風の如く繰り出される猛撃を掻い潜り、ベルは渾身の斬撃を繰り出す。疾風の如き素早さと迅雷の如き鋭さを兼ね備えた神速の三閃。

 

「う、ぉぉおおおおおおおおおおおおおお────ッ!!」

 

『ァ、アアアアアアアアアアアアアア───ッ!!』

 

 重なる咆哮。連撃と剛撃が交差し続ける。悲鳴をあげる大気の中、ベルは雄叫びを上げながら刃を振るった。白銀の軌跡が幾度も宙に描かれ、鮮血の花を咲かす。だが、浅かった。ベルの短刀では致命傷を与えるまでに至らず、逆に漆黒の大剣によって弾き飛ばされてしまう。

 

『ヴォオオオオ──!!』

 

 原始的恐怖を引きずり出すような雄たけびが迷宮内を木霊する。アステリオスが振り下ろした大剣が地面を砕く。間一髪で避けたものの、衝撃の余波で吹き飛んだベルは青水晶に叩きつけられる。肺の中の空気が全て押し出され、苦悶の声が漏れ出た。

 

激痛が走り、意識が遠のいていく。あの日のミノタウロスにはなかった『技と駆け引き』がそこにはあった。

 

──────────勝てない。

 

「(強、すぎる───!!)」

 

 本能的に悟ってしまう。このまま戦い続ければ間違いなく自分は負ける。圧倒的な力の差。格が違うとはまさにこのことだ。ベルの技の冴えは凄まじいものだったが、それでも怪物には届かない。そも、Lv2のベルがLv6以上の怪物であるアステリオスと戦える道理などない。

 

紛いなりにも瞬殺されていないのはアステリオスが二人の第一級冒険者によって既に限界に近い損傷を負っているのとこれまでベルが格上とばかり戦ってきたからだ。

 

自身より遥かに力強く、遥かに硬く、遥かに素早い相手との鍛錬を繰り広げてきたからこそ、アステリオスの速さに目がかろうじて追いつき、その動きを捉えることができていた。そうでなければ今頃ベルは容易く切り刻まれて絶命していただろう。

 

「っ?!」

 

 巨大な剣を軽々と振るうアステリオス。暴風のように荒れ狂いながら迫りくる攻撃に対し、無様ながらも必死に回避を続ける。だが、それも長くは続かない。先程までと比べ、明らかに精彩を欠いた動き。轟音と共に床に亀裂が入る。ベルの身体は吹き飛び、壁に激突する。瓦礫が崩れ落ちる音が響く。

 

間髪入れずにアステリオスは追撃を行う。ベルは咄嵯に身を捻ることでなんとか直撃を避けるものの、肩口を僅かに切り裂かれる。何本もの頭髪が宙を舞い、鮮血が舞う。アステリオスの攻撃は苛烈だった。大剣を振り回すだけでなく、その巨体を活かした体当たりを仕掛けてくる。その一撃は掠っただけでも致命的な威力を誇る。まともに喰らえば即死は免れないだろう。

 

ベルの全身が悲鳴を上げる。絶えず走る激痛に耐えながら、辛うじて攻撃を捌き続ける。罅の入った天蓋の破片が降り注ぐ中、ベルは反撃の糸口を探る。炎雷を放つ余裕もない。アステリオスの猛攻は止まらない。漆黒の怪物は大剣を振るい、ベルの身体を掠めていく。

 

漆黒の刃先によってベルの身体は刻一刻と削られていき、出血量も増えていく。アステリオスの攻撃は苛烈を極める一方だ。

 

「······ッ!!」

 

 ベルの全身が紅く染まっていく。ベル自身の血、ではない。再生も覚束ないアステリオスの血だ。アステリオスの身体は傷だらけだ。動くたびに血飛沫が上がり、ベルの身体を赤く染め上げていく。もとより瀕死だったのだ。既に限界は超えており、いつ倒れてもおかしくはない状態。

 

それでも怪物は止まらない。止まるはずがない。

 

いつ斃れるか分からない状態で、しかし己を鼓舞するように叫び、猛り、暴れ回る。

 

仮にアステリオスが瀕死の状態でなかったら既にベルは─────

 

「あ、ああああああああっ!!」

 

 限界をとうに越えているのを自覚しながらも、視界の先で待ち構える漆黒の大剣を前にしてベルはナイフを構え、震えた声で叫ぶ。限界の先を駆け抜けろ。もっと速く、もっと鋭く、もっと速く、もっと速く─────ッ! アステリオスの猛撃を掻い潜りながら、極限の集中力で敵の攻撃を見極めながら、ベルは自らの肉体を更なる高みへと押し上げていく。

 

アステリオスもまたベルを迎え撃つべく漆黒の大剣を構える。霞むような速度で繰り出される連撃。アステリオスが放つ怒涛の攻めにベルは歯を食いしばり、必死になって食らいつく。限界を食い千切らんとするベルの姿にアステリオスが僅かにたじろいだ。

 

『ッツ、ヴォオォ!!』

 

 炎雷を纏ったナイフが降りぬかれ、アステリオスの身体を貫く。爆炎を宿した短刀が円を描くように振るわれ、漆黒の巨体に炎の斬撃を残す。ベルの渾身の一撃がついに怪物の堅牢な皮膚を突き破り、臓腑にまで届いた。

 

────一撃を与え、僅かに緩んだベルの隙にアステリオスが強引に踏み込む。

 

アステリオスの巨体が弾丸の如く、至近距離から放たれ、ベルを押し潰さんと迫る。咄嵯の判断で後方に跳躍するが間に合わない。ベルの防御をすり抜けるようにして振るわれる紅い角の生えた頭部による薙ぎ払い。致命傷には至らぬまでも、それでも無視できない深手を負ったアステリオスは激情に任せてベルに突撃する。

 

「ぐぅううううっ、うあああああああっ!!」

 

 つんざかんばかりの絶叫。ベルはアステリオスの突進を真正面から受け止め、そのまま壁際まで押し込まれてしまう。凄まじい衝撃がベルの身体を襲う。内臓が全て口から出てしまいそうな感覚。

 

錐揉み回転しながら吹き飛ばされ、ベルは地面に叩きつけられる。何度も転がり、やがて停止したベルは苦しげに咳き込み、血反吐を吐き出す。そんなベルへ息もつかせぬままアステリオスは猛然と蹴りかかる。

 

「─────!!」

 

 咄嵯に反応してガードするも蹴りの勢いを殺すことは叶わず、冒険者達の陣営まで吹き飛んで行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヘファイストス様、俺は·········ッ」

 

 ヴェルフが手に持つのは主神である女神から授かった魔剣。ヴェルフ自身が打ち、放棄した剣だ。派閥入団直後、ヘファイストスに命じられて打った剣だった。

 

『魔剣鍛冶師』にはならない、なりたくない。その気持ちは今も変わらない。ヴェルフは魔剣が嫌いだし、忌み嫌っている。打つだけで強者を倒しうる安易な力。使い手に安易な勝利を与えてしまう魔法の武器。

 

武器としての本懐すら果たせずに使い手を残して砕け散る。それがたまらなく許せないのだ。

 

だが、この瞬間だけは─────。

 

白布を振り払い、燃えるような赤光を宿す刀身を晒す。それはまるでヴェルフに応えるかのようにはめ込まれた紅の宝珠を輝かせた。

 

「·······ッ」

 

 もう一度、言おうヴェルフ・クロッゾは魔剣が大っ嫌いだ。

 

だが、見るがいい、漆黒の雄牛と白髪の少年の死闘を。互いに全てを曝け出した「冒険」を。

 

あの戦いを前にして、この期に及んで、こだわりを捨てられないのならベル・クラネルの専属鍛冶師なんて相応しくない。

 

たった今、雄牛のブチかましによってこちらへ吹き飛ばされてきた少年の姿を見る。全身を血で染め上げて、ガタガタな、今にも崩れ落ちそうな五体に活を入れて再び立ち上がる仲間の姿を。

 

手に持つ忌々しき魔の武器を、己が打てる最強最悪の武器を、「冒険」の最中にいる少年へ投げ渡す。

 

「───使え、ベル!!」

 

 

 

 

 

 

 

立ち上がった好敵手が仲間であろう赤髪の男から異様な力を漂わせた剣を受け取ったのを見る。おそらくは『前』の記憶にある、魔法を放つ剣だろう。それも『前』に受けた脆弱なモノとは比べ物にならぬ、あるいは己をここまで傷つけた狼人と猫人の一撃にすら匹敵しうるものであろうことは容易に想像がついた。

 

たしかに厄介ではあるが、あの武器には使用限界がある。自分を倒そうとするほどの火力を出すならばそれこそ一撃が精々なはず。そしてその一撃は必ず来る。その確信と共に、アステリオスは構える。

 

───耐えてみせよう。

 

二人の強敵に、そして好敵手に与えられた傷はアステリオスをこれ以上ないほどに苛んでいる。死に体とも言える有り様だが、なけなしの魔力を鎧のように全身へ纏わせ決死の防御態勢を執った。

 

憧憬の戦いの記憶をもとに母であるダンジョンから与えられたアステリオスの大剣はかつての戦いで貸し与えられた『漆黒の大剣』には遠く及ばぬものの、冒険者で言うところの第一等級武装にも匹敵

するもの。この剣と自分の肉体があれば如何なる刃も防げると確信する。

 

その大剣を盾のようにかざして迫りくる灼炎の刃に備え、要塞がごとき重厚さで受けきる。そう覚悟を決めたアステリオスであったがふと、気がついた。

 

───あの狼人と猫人はどこだ?

 

己をギリギリのところまで追い詰めて地に伏したはずの二人の姿が消えているのを。

 

『───!!』

 

 猛牛───アステリオスの目が見開かれる。確実に打倒したはずの、全身を砕かれたはずの二人が些かも戦意を失わずに立ち上がっていた。

 

アステリオスのような回復能力は無いのもかかわらず、死に体のまま立ち上がる二人の身体からは今もなおとめどなく血が流れ続けている。それでも二人は怯まず、臆さず、ただ真っ直ぐにこちらを睨んで立ち塞がっている。

 

「【───ハティ】!!」

 

「ガキが漢見せたんだ、俺等が寝ていられるわけねぇだろうがッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「【───ノアヒール】」

 

 ベルと同じく、あるいはベル以上にボロボロなエルフの戦士の残った精神力全てを費やした回復魔法によってベルの全身を襲う激痛がほんの少しだけ和らぎ、意識が覚醒する。力を使い果たし今度こそ気絶したエルフの戦士をリリルカたちに預けると、ベルはアステリオスへ再び向かうベート達の背に心を奮わせる。

 

そしてヴェルフから託された朱色の魔剣を握りしめる。

 

手に持った魔剣はたしかに強力だろう。だが、魔剣の一撃で倒れるほど生半可な相手でないのはベルが一番強く実感している。ベルにはもう余力は残されていない。体力も精神力も殆ど残っていない。

 

だが────【英雄願望】。

 

ベルの持つ起死回生の一手。御しきれないほどの想いに身を委ね、そのスキルの使用に踏み出す。この窮地を乗り切るためにベルは全てを賭ける。限界を超えてなお、ベルの心は折れず、燃え盛っている。 体力と精神力を凄まじく消耗する【英雄願望】は切り札であり、諸刃の剣でもある。

 

二度はない、一度きりの奥の手。この一撃を最後にベルは倒れるだろう。

 

迷いを拭い去り、アステリオスの巨体。その全てを目に焼き付けるよう見据える。心の底から魂を燃やし尽くすように、憧れの英雄達のように、自らを信じて勝利を掴み取る為にベルは持ちうるすべての力を白い粒子へと代えて収束させていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『─────ヴ、オオオッ』

 

 今度こそ、二人と決着をつけたアステリオスはこちらに鋭い眼光を向けるベルと鳴り響く大鐘楼の音に向って歩き出した。鳴り響く大鐘楼の音はこの戦いの終わりを告げんとしていた。アステリオスは全身の力を込めて剣を握らない左腕を床に叩きつける。その左腕で地面を踏み締めるかのように強く踏ん張り、四足の獣のように姿勢を低める。

 

窮地におかれたミノタウロスが見せる、己の角を用いた最後にして最大最強の一撃に酷似していた。

 

その身体すべての推進力を剣に込めた漆黒の突進。その勢いのまま放たれるであろう斬撃。『前』において最後の最後に見出した奥義。血走った双眼と戦意の籠った視線が交錯し、ベルもまた同じように構えを執る。限界まで力を込めた魔剣を両手で握りしめ、ベルは覚悟を決める。

 

大鐘楼の音が響き渡り、白の粒子が光となって収束していく。

 

────それは『英雄の一撃』。

 

「ッッッ!!」

 

 思い浮かべる憧憬の存在は────言うまでもない。 その想いが、願いが、祈りが、想いが、夢が、憧景が、ベル・クラネルという少年の全てを支えてきた。

 

『「────」』

 

 奇しくも『前』の最後と同じ光景。漆黒の大剣を構える猛牛に朱色の剣を構える白髪の少年。二人の間に流れる空気が張り詰めていく。互いに持てる全ての力と想いを乗せた一撃がぶつかり合う。

 

凝縮される時間、交差する互いの視線。意思が、心が、魂が、二人の全てが重なり合い、混じり合った瞬間──── ────────────ッ!! 大鐘楼の音が終わりを告げると同時に、世界は時の流れを取り戻す。

 

 

 

────────かつてクロッゾという名の一人の鍛冶師がいた。

 

神が降臨する以前、モンスターが地上を支配していた古代においてモンスターに襲われていた精霊を身体を張って助けて瀕死の重傷を負うが、その精霊から血を与えられ傷が癒え特殊な力を得た。

 

その精霊の名はウルス、古代の力ある精霊の一柱である。

 

もとより鍛冶師として卓逸した技量を持つ男が精霊の血から得た力は、魔剣作成能力。

 

現代における神の恩恵を受けた上級鍛冶師が創るものすら比較にならぬ破壊力を秘めたその魔剣を男の子孫がのちに神の恩恵を受けて再現できるようになった。一族が打った魔剣を持った軍隊は精霊の怒りを買うまでの間、無双を誇ったとされる。

 

海を焼き払ったとすら言われる最強の魔の武器。

 

その魔剣の名は────クロッゾの魔剣。

 

 

 

 

凄まじい火焔の奔流を一筋の斬撃として放つ一撃は大鐘楼の音を纏い、アステリオスの剛腕によって振り下ろされた漆黒の刃と衝突した。

 

────ッッ!!!

 

耳をつんざくような轟音と共に、視界を埋め尽くすほど巨大な爆発が生じる。白い光焔と黒い光がせめぎあい、周囲を呑み込んでいく。

 

瞬間。

 

少年は己の究極の一撃が、敵の漆黒の一撃と相打つのを捉えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その、異変にもっとも早く気がついたのは戦闘に参加していない一人の冒険者だった。

 

「なんだ、ありゃあ·····」

 

 既に砕かれた天蓋の水晶の奥が黒く、脈打っている。まるで新たな命を産もうかとしているかのように。

 

大きな、猛牛よりも遥かに巨大なその黒い影は歪んだ人型をしていた。

 

「────黒いゴライアス?」

 

 

 







これ終わったら終盤までシリアスな戦いないかもしれない

シリアルな戦いならあるけど

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