皆の傷になって死にたい転生者がベルの兄で才禍の怪物なのは間違っている 作:マタタビネガー
『────構えろ、できれば無様に死んでくれ』
仮面の怪人がゆらりと手をかざす。慈悲なき宣告と共に抑えきれない漆黒の魔力が解き放たれる。赤髪の怪人レヴィスや精霊の分身を前にしたときですら感じなかった絶対的な死の予感。
目の前の相手から発せられる濃厚な殺意にアイズの身体が硬直してしまう。不安を掻き立てんばかりの悪寒に心臓が締め付けられ、嫌な汗が頬を伝う。
すぅ、と大きく深呼吸。震える手足に力を込め、アイズが精神を集中させる。
「──いくよ」
瞳に覚悟を宿らせ、腰を落とす。不安も恐怖も、その他一切の雑念を切り捨てたアイズの視野が急速に狭まり、意識が研ぎ澄まされていく。
フィンに仮面の怪人よりも弱いと評されたレヴィスであっても魔石による強化を重ねたその戦闘能力は、今やアルを除いた【ロキ・ファミリア】の第一級冒険者を上回っている。
眼前の怪人はそれ以上の『怪物』。
ガチり、とアイズの中で何かが撃鉄を起こす。身に纏う清らかな精霊の風が漆黒の嵐へと変わる。荒れ狂い吹き荒ぶ暴風が部屋の中に吹き荒れる。だがそれは単なる突風ではなく、鋭い刃を秘めた鋭利なる烈風。
世界がモノクロに変わっていく中、アイズは静かに口を開く。
「【
アイズの瞳の色彩が深い闇へと沈んでいく。精霊の復讐姫は黒い烈風を翻し、敵に向かって駆け出す。静寂に包まれていた部屋に、アイズの足音が鳴り響く。
靴底から伝わる硬い感触を踏みしめながら、アイズは怪人との間合いを詰めていく。アイズの周囲で渦巻いていた魔力が爆発的に膨れ上がる。
視界を埋め尽くすほどに増殖した魔力がアイズの姿を覆い隠していく。
これまでに二度。赤髪の怪人レヴィスに、精霊の分身に対して使った漆黒の魔力を身に纏ったままの突進。
そして、その威力はステイタスの向上と慣れによってより高次に高められている。
人型の災害と化したアイズの突撃に、エインはその場を動かず悠然と佇んでいる。
漆黒の嵐を纏った今のアイズはただの踏み込みが特殊鉱石の石畳を粉砕する。その衝撃波だけで周囲の壁は砕け散っていく。だが、それでもなおエインに動きはない。
間合いを詰めたアイズは剣を上段に構える。嵐を纏った破断がエインの目掛けて振り下ろされる。
未だ動かぬエインに思考を固定したアイズは疑問も躊躇もなく剣を振り下ろす。
そして──────。
漆黒の嵐を帯びたアイズの破断の一撃。最凶のスキルと精霊の魔法の複合によりLv.6の範疇を大きく逸脱した必殺の斬撃をエインは片手で受け止めた。
「────ッ?!」
手首を摑み、アイズの剣を止めたエインの表情は窺えない。アイズの瞳が畏怖に見開かれる。あり得ざる光景にアイズは絶句する。
『──────ああ、
エインの蔑みすらない無機質な声に反してその手に込められた力は凄まじく、アイズの腕が悲鳴を上げる。
その膂力はスキルによってこれまでにないほどに強化されたはずのアイズのそれを遥かに上回る。
いやそれどころか少し前、剣を交えた『猛者』よりも───!!
いくら力を入れても微動だにしない腕にアイズは焦燥を募らせる。ギチギチと万力のような力で掴まれた手首からは血が流れ出し、激痛に襲われる。
その痛みに耐えかねてアイズが強引に引き抜こうとしてもピクリとも動かない。
『こんなものとはな、『剣姫』』
パキリ、と骨の軋む音。エインの手の力が更に増していく。ミシミシと音を鳴らす手首から鮮血が滴り落ちる。そしてその『力』が解放される。
腕力に任せてアイズを投げ飛ばす。術理の介在しない純然たる怪力による投擲。だが、あまりの膂力に抵抗すらできずに地面すら崩壊させながらアイズは吹き飛ばされる。
吹き飛ばされたアイズは部屋の端の壁へと激突し、嵐の鎧が霧散すると同時に意識を手放しそうになるほどの衝撃が全身を襲う。
「〜〜〜〜〜〜〜ッッ?!」
壁に亀裂を走らせ、ずるりと崩れ落ちかけたアイズに怪人が迫る。咄嵯にアイズは再び漆黒を身に纏うが、怪人はそれを意に介さず無造作にアイズの腹部に蹴りを叩き込む。
腹筋に力を込める暇すら与えられずに突き刺さる蹴りにアイズの身体がくの字に折れ曲がる。
口から胃液が逆流する。息つく間もなく今度は反対の脚で側頭部を蹴られる。意識が刈り取られそうになるがそれには咄嗟に剣を防護に挟み込むことで耐える。
夜叉の如く襲い掛かる怪人の攻撃にアイズの意識が覚醒する。第一級冒険者の動体視力でも捉えることが困難な超速の連続攻撃。剣と風による防御も間に合わない瞬発的な殴打は一撃一撃が即死級の威力を有している。
アイズがなんとか直撃を避けているものの、それは辛うじてといった状況。反撃に転じようにもその隙がない。
幾重の衝撃にアイズの動きが鈍り始める。怪人の攻撃は止まらず、アイズは防戦一方を強いられる。
「くっ·····!!」
アイズは必死に剣を振るい、エインの攻撃を逸らし続ける。しかし、それでも捌ききれない。エインの攻撃がアイズの肩を掠め、頬を裂く。鋭い爪先が切り裂いた皮膚から血液が滲み出る。
髪が散り、衣服は裂け、アイズの肌が露出し始める。
そして、エインの放った回し蹴りがアイズの剣を弾き、嵐の鎧を無造作に砕き散らす。ガラ空きになったアイズの脇腹にエインのつま先が深く突き刺さる。
「────あぐッ!?」
肺の中の空気が無理矢理に押し出され、防具を砕かれた生身の部分に強烈な打撃を受け、アイズの身体が宙を舞った。
いきなり迷宮が崩壊しやがった······。いや、流石にビビったわ。なんでだ? 自爆にしては早くない?
一応、俺の隊の奴らは自力でなんとかなりそうなLv6の連中以外は全員助けたけど、はぐれちまったな。ある程度固まってりゃいいけど各個撃破でもされたらたまったもんじゃないからな、まずは合流するか。
········アッチからアミッドの魔力がするな。
逆行こ、アミッドいるなら問題ねーだろ。後回し後回し。にしてもそろそろ会敵してもいい頃·······ん?
アイツは·········ヘヘっ。
クノッソスのとある一角。
魔石灯によってほのかに照らされた石畳の上を歩くのは先程までフィンたちと戦っていた赤髪の怪人のレヴィス。
その身体からは少なくない量の血が滴っており、すでにふさがったとはいえ相応の負傷をしていたことがわかる。
四人のLv6とそれを援護する第二級冒険者達、そして何よりもレヴィスの鬼札たるベヒーモスの黒剣の呪毒を容易く無効化するアミッドの存在が大きく、Lv7を超えたステイタスを持つレヴィスといえど不利な戦いであった。
そして、突如始まったクノッソスの崩壊。
地下空間の天井が崩れ落ち、崩落してきた巨大な瓦礫。
「───ッ、タナトスの眷族め」
【ロキ・ファミリア】の仕業ではない。おそらくは自分たちの戦いか、それか『剣聖』の激進を目にして圧倒的な不利を悟ったタナトスの眷属によるものだろう。
レヴィスはそう判断すると崩れ落ちた壁の向こう側へ飛び込む。幸い、崩落は一部に限定されており、その先には通路がある。
怪人であり、Lv7を超えたステイタスを持つレヴィスはその崩壊から脱することができたが、曲がりなりにも仲間であるはずの闇派閥の行動にレヴィスは青筋を浮かべていた。
上辺だけの同盟だというのはわかっていたことだが自分がまだ戦っているにも関わらず生き埋めにしようとするとはどういうことだと怒りに震える。
そもそも今回の襲撃は闇派閥の連中がレヴィスの忠告も聞かずに【ロキ・ファミリア】をクノッソスに誘い込んだのが発端だ。
あの者たちは『剣聖』と対峙していないからその恐ろしさを知らないのだ。いや、知っていたとしても、その脅威の程を理解できていなかったのかもしれない。
「·······とりあえずは散った者たちを各個撃破し、一通り回ったらアリアのもとへ行かなくては」
不幸中の幸いにもあの崩落によって【ロキ・ファミリア】の一団は散り散りとなってバラけた。
レヴィスが先程まで押されていたのは相手に数の利があったからにほかならない、一対一、そうでなくとも先程の半分ほどの数であれば勝つことは難しくない。
そこに。
コツン、コツン、とクノッソスの石畳を打つ靴の音が鳴りわたる。こちらに向かってくる足音にレヴィスは立ち止まり、構えを取る。
さきほど散った【ロキファミリア】の者たちだろうかと考えるレヴィスだったが段々と歩みよってくるそのものの姿が少しずつ明らかになってゆき、言葉を失う。
「·········ああ、こうして相対するのは三度目かな」
何よりも白い汚れを知らぬ白髪、何よりも鮮やかな赤眼。静かに歩んでくる美丈夫の、旧知にあったかのような気軽さを見せる英雄の身に纏う気迫からレヴィスは今の彼我の力量差を悟る。
全てを灼き尽くす白い焔が立ち昇っている光景を幻視させる、純白の覇気。英雄たる人物の姿にレヴィスは気圧されるように一歩後退する。そんな怪物を見て、英雄は薄く笑みを溢す。
「まぁ、顔を合わせてしまった以上、戦わないわけにもいかないだろうな」
『剣聖』アル・クラネル。その男はまるで散歩でもするような気安さと自然体のままレヴィスへと歩を進め、雷鳴が如く抜き放たれた火雷がレヴィスを襲った。
アイズとエイン、両者の戦いはあまりにも一方的であった。エインの放つ暴力の前にアイズは成す術なく蹂躙されていた。
剣を盾にしようとも、魔法を使おうとも、エインには通用しない。剣を杖のようにして立ち上がろうとするアイズだったが、その足取りはおぼつかない。
砕け散り大破している防具はもはや何の意味も為していない。戦闘衣も一部斬り裂かれ、柔肌を晒したアイズは苦悶に表情を歪める。
美しい金髪も血に塗れ、顔にも傷が刻まれている。重苦に軋む体に鞭を打ちながら、アイズはエインを睨みつける。
臓腑が裏返ったかのような吐き気を堪えながらもアイズはその瞳に宿る闘志は衰えていない。
そんなアイズをエインは感情のない目で見つめ返す。アイズの瞳の奥底に渦巻いている戦意に目を背けるようにゴキリ、と首の関節を鳴らしてゆるりと構えを取る。
アイズにとってエインは今までに対峙してきたどの敵よりも恐ろしく、そして強い。
これまで戦った相手とは隔絶した実力差。漆黒の風の恩恵を受けたアイズですらまるで歯が立たない。
「(······でも)」
掠れつつある意識に活を入れてアイズは疾走する。
漆黒の風を纏い直し、剣を振り上げる。アイズの纏う嵐の鎧はただの暴風ではなく、刃を備えた鋭利な烈風。叫音をあげる烈風を纏いながら怪人へ肉薄する。
『よく立つな、『剣姫』·······
無造作にアイズの剣撃を片手でいなし、もう片方の手でアイズの顎を掌打で撃ち抜く。
脳を揺さぶられ、視界が揺らめき、アイズの意識が遠のく。あしらっていると言っても、その威力は並のモンスターならば一撃で葬り去るほど。
「(立たなきゃ······立って、戦わなくちゃ······!!)」
倒れそうになる体を懸命に支え、痛みを堪えてアイズは剣を構える。戦意を失っていないアイズをエインは仮面の奥から冷めた視線を向ける。
柳眉を逆立て不屈の闘志を燃やすアイズ。エインの圧倒的な強さを前にしてもなお、アイズの心は折れない。
だが、それでもエインとの差は隔絶している。精神力だけでどうにかなるものではない。
『·······お前のその、死に体でも立ち上がる姿を見るとあの男の姿がチラつくな。───────いい加減、倒れろ』
怒気を含んだ声と共にエインが動く。先程までとは比べ物にならないほどの速度。疾駆するエインは瞬く間にアイズの眼前に迫り、拳を突き出す。
アイズが剣で防ごうとするが、エインの拳はアイズの剣撃をさばきつつ、アイズの防御をすり抜けて腹部に突き刺さる。
内臓が押し潰されそうな衝撃にアイズは吐血し、呼吸すらままならない。骨が砕けたのか、アイズは激痛に喘ぐ。
苦痛に顔を歪めるアイズに抵抗すら許さずに立て続けの拳がアイズを襲う。
濡れた音を立ててアイズの身体に拳がめり込む。楽器のように水音をたてるアイズの口から鮮血が飛び散る。
血飛沫をあげながらアイズは地面を転がる。アイズはすぐに立ち上がり、剣を構えようとするが膝が崩れる。剣を持つ手が震え、上手く握れない。
度重なるダメージにより、アイズの身体は既に限界を超えていた。
仮面の怪人、エインの強さは圧倒的であった。
エインの繰り出す攻撃はアイズをして全てを見切ることが不可能だった。それに加えてエインの攻撃は魔法やスキルによる特殊なものではなく、あくまで人間離れした身体能力による純粋な近接格闘術。
純粋な技量は同等。あるいはアイズの方が紙一重で勝るかもしれないが、それを補って余りある基礎能力の差があった。
かの『最強』を思わせるような超人的な動きに翻弄され、アイズは為す術なく追い詰められていく。
エインの攻撃はアイズの動きを捉え、的確に急所を狙ってくる。回避することもできず、アイズは一方的に攻撃を受け続ける。
辛うじて致命傷を避けてはいるが、それも時間の問題。エインの放つ打撃によって既にアイズの身体は満身創痍。
「······ッ!!」
エインの掌底がアイズの腹に叩き込まれる。アイズは咄嵯に剣を挟み込み、直撃を防ぐがその威力までは殺せない。
アイズの華奢な身体がくの字に折れ曲がり、苦悶の声が漏れる。息が詰まり、肺の中の空気が全て吐き出される。そのまま決河の勢いでアイズの身体が吹き飛ぶ。
地面をバウンドしながらアイズの身体が転がり、ようやく止まる頃には彼女はボロ雑巾のような有様となっていた。
全身の至るところから出血し、防具も完全に破壊されている。かろうじて意識はあるが、もはや立っていることすら難しい状況だ。
「あ、ああッ!! ───リル・ラファーガ!!」
倒れ伏しそうな身体を風で支え、アイズは剣を構えて己の『必殺』を装填する。本来であれば深層の階層主のような巨大かつ頑強なモンスターを屠るための一撃だが、今の彼女にはこれしか手段がない。
【復讐姫】の後押しを受けてより一層勢いを増した漆黒の風がアイズの剣に収束し、一筋の神風となって解き放たれる。
魔法に耐性を持ったドロップアイテムを混ぜて作られた石畳や床を余波だけで粉々に粉砕する。
「なっ?!」
驚愕に染まるアイズを尻目にエインは今度は弾くのではなくわずかに角度をつけてそらしてみせる。
それだけでアイズの放った一撃は明後日の方向へと飛んでいき、アダマンタイトの壁を貫通し、人工迷宮の壁に大穴を空ける。
エインは踏み砕いた石畳の瓦礫を蹴り飛ばし散弾のようにアイズへ飛ばす。アイズは即座に風を展開して防ぐが、防ぎきれずに僅かに被弾してしまう。
「(強、すぎる·····!!)」
間違いなくアイズの生涯における最強の敵。レヴィスも、精霊の分身も、オッタルも、あるいは七年前に恐怖した灰色の女も目前の怪物には及ばない。
漆黒の嵐を纏い、Lv.6を超えた身体能力を発揮する今のアイズを圧倒しているそのステイタスはLv.7やLv.8では収まらず、あるいはそれ以上にも匹敵するかもしれない。
──────そして。
『【一掃せよ、破邪の聖杖】』
エインの仮面の奥で詠唱が紡がれた。やはり、何らかの魔道具によるものか、その内容こそ聞き取れないが種別は超短文詠唱。
漆黒の魔力がエインの手に集束し、魔法陣を展開する。全てを黒に染めるかのような闇の波動が広間に荒れ狂う。
これまでにアイズが対峙したいかなるモンスターよりも強大な威圧感を放つそれは、まるで闇そのものが具現化したようだった。
アイズの心胆を寒からしめるような圧倒的な存在感と圧力に、思わずアイズは後ずさる。
これまでアイズが相対してきたどんな相手とも格が違う。これが、本当の化け物。
「【ディオ・テュルソス】」
そして魔法が完成した。アイズの奮闘虚しく、その瞬間は訪れてしまう。エインの手の中で禍々しい輝きを放ちながら脈動する漆黒の魔法円が一際大きく輝いた直後、黒耀の破雷が放たれる。
黒雷が直線上にあったすべてを消し飛ばさんばかりに駆け抜け、壁を、アダマンタイトを穿つ。
その威力の程は超短文詠唱であるのが信じられないほど。24階層や59階層で遭遇した精霊の分身の砲撃と同じ·····否、凌駕している。【英雄覇道】によってその威力を引き上げられたアルの【サンダーボルト】をも上回る大雷霆。
もしアイズ以外の冒険者がこの場にいたならば、この一撃で全滅は免れなかっただろう大規模大威力。
「······そんな········」
偶然。アイズが今の一撃から回避できたのはたまたま運が良かったに過ぎない。仮に回避ではなく防御を選んでいれば········。
漆黒の風を纏った自分でも相手にならない攻防力と他に類を見ない魔法の威力、アイズにとって『最強』であるアル以上の強さ。
─────『最強の怪物』。
そんな言葉が脳裏に浮かび、アイズの思考が停止する。目の前の怪人が放つ異質な雰囲気と圧倒的な強さにアイズは絶望しかける。
『·········こんなことをしても、私がすげ変われるわけではないのにな。だが───』
死ね、と自嘲の中に黒い殺意を込めた呟きと共にエインは
「─────ぎっ、がッ、〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!」
超硬金属製の壁が音を立てて爆散し、その空いた穴からは全身を焼け焦げさせた美女──────赤髪の怪人レヴィスが悲鳴に似た声をあげながらこちらへ決河の勢いで吹き飛ばされてきた。
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『レヴィスちゃんの状況』
VS前衛系Lv6四人、第二級冒険者複数人、アミッド
↓
迷宮崩壊
↓
手負状態で万全の頭のおかしい白髪と会敵
ほら、ご所望の一対一だよ
【神々の漆黒の魂なアル評】
フレイヤ『何者にも染まらぬ、漆黒の魂·······!!』
エレボス『宣告しよう、お前の末路は、英雄だ』
エニュオ『何なのだ、何だというのだ、貴様は───!!』
【アミッド】
『漆黒の魂だかなんだか知りませんが、黒に何混ぜても黒というだけで上から白ペンキ濡ればいいだけでしょう』