皆の傷になって死にたい転生者がベルの兄で才禍の怪物なのは間違っている   作:マタタビネガー

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IF最強のアルはフレイヤFのTSアルとアルフィア生存√のアルのツートップ


九十話 過去編は短くすませろってじっちゃん(ゼウス)が言ってた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ややあって落ち着いたレフィーヤとフィルヴィスはいつもにまして多くいる同胞の冒険者の人数の多さに違和感を覚える。

 

男女、所属派閥、役職問わずにあらゆるエルフの冒険者がギルドに集まっており、ざわざわとした喧騒が絶えない。

 

「なにか特別な冒険者依頼でもあるんでしょうか?」

 

「エルフ限定の依頼、か?」

 

 エルフ達は冒険者への依頼を張り出しているボードの前に人だかりを作って『·····やはり、これか』『私は申込むぞ』『おぉ、これが噂の·····!!』『他の同胞達より早く申請しなくては』などと声を潜めながら会話をしている。

 

確かにフィルヴィスの言う通り、エルフの冒険者だけを対象とした冒険者依頼というのはままある。

 

魔力に優れ、理知的なエルフはその見目麗しさからも貴族や豪商からの需要が高い。護衛や探索などの様々な分野で需要があるため、そういう依頼は頻繁に発生する。

 

もっとも気格の高いものが多いエルフがそういった依頼を引き受けることは滅多にないが。

 

受けるとすればそれは同じエルフからの依頼だろう。

 

古いエルフに多い同胞以外を見下し、悪く言えば排他的で驕傲な者がどうしても冒険者依頼を出さなくてはならない場合などぐらいだ。

 

だが、それでもこれほどの数のエルフが自ら集まるとは考えにくい。なにより、この様子だとただの同胞からの依頼というわけでもないようだ。

 

「······まぁ、まずはその依頼を見てみるか」

 

 フィルヴィスは顎に手を当てて思案する素振りを見せてから呟く。するとレフィーヤも同意するように小さく首肯した。

 

二人は混雑している人混みの中を抜けて掲示板へと近づく。そこには多くの依頼書が張り出されており、フィルヴィスはその中から一つを手に取って内容を確認する。

 

他の依頼書とは紙の質が違い、古いエルフに重用されて使われている特殊な羊皮紙の用紙にわずかに目を見開いた。

 

「·········これは、エルフの言語? 共通語ではなく我々の言語を、それもなぜわざわざ古代のエルフ文字で依頼を綴っているんだ?」

 

 フィルヴィスは困惑気味に眉を寄せ、レフィーヤは興味深そうに食い入るように見つめる。

 

通常に使われているエルフ文字ならともかく古代のエルフ言語なぞエルフでも読めないものがほとんどのはずだ。

 

聡明なフィルヴィスやリヴェリアの薫陶を受けているレフィーヤならば読解できるが、それ以外の種族では古代語に精通していない限り不可能に近い。

 

「···········やはり、エルフ宛ての依頼か。しかし、これは······」

 

「なんでしょうね、これ?」

 

 レフィーヤが首を傾げるのも無理はない。そこに記されていたのはエルフ語で記された文面だったのだが、その内容は奇妙なものだった。

 

「······依頼内容は『聖樹の逸話を語らんとする者、 求む』 ?」

 

「依頼を出した人の名前も記載されていなきゃ、報酬額も書かれてませんね」

 

「ああ、妙な依頼だな······」

 

 依頼主の名がないどころか報酬すら明記されていない。こんなものは聞いたことがない。

 

代わりとしてあるのは。

 

「報酬として得られるものは『エルフとしての矜持のみ』········何だ、 これは」 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フィン、今の盤面をどう読んでいる?」

 

「·······んー、そうだね。確証はないがおそらく闇派閥の手から離れた『鍵』が最低でも一つはあると思う」

 

「······神イシュタル、か」

 

 『鍵』の捜索の指揮をしていた【ロキ・ファミリア】首脳陣達が休憩の合間に話し合う。

 

人造迷宮の内部各地に設置された破壊不可のオリハルコンの扉を開閉するための『鍵』。人造迷宮の攻略に必須のそれを闇派閥との決戦までにどうにか手に入れようと奔走していたのだが、未だに発見には至っていない。

 

そもそも闇派閥は本拠である人造迷宮に攻め込まれた時にだけ使う予定だったのか、万が一奪われては地の利が半減してしまう『鍵』の流出を恐れて持ち出してはいない。

 

それこそ『鍵』を手に入れるには再度人造迷宮にアタックを仕掛けなければならなかったのだが·····。

 

「闇派閥と密通していた神イシュタル。闇派閥と神イシュタルの間にどのような密約があったか知らないが資金提供の見返りに『鍵』の一つや二つは用意していただろう」

 

 メレンでも示唆されていた歓楽街を支配する【イシュタル・ファミリア】と闇派閥の繋がり。

 

歓楽街を取り仕切る彼女から資金提供を受けたであろう闇派閥残党。プライドが高く自分勝手な美神のことだ、『鍵』の一つや二つは確実にもぎ取っているだろうとフィン達は睨んでいた。

 

「そして、【フレイヤ・ファミリア】にイシュタルが討たれた、か」

 

 数日前、歓楽街を強襲した【フレイヤ・ファミリア】によってイシュタルが討滅された。

 

その理由は定かではなく噂ではイシュタルがフレイヤの男に手を出したのが原因などという根も葉もない話も出回っている。

 

しかし理由は何であれフレイヤによってイシュタルが討たれたことでその持っていたはずの『鍵』の所在も不明となった。

 

「【イシュタル・ファミリア】の全滅は、闇派閥の残党にとっても間違いなく誤算だったろう」

 

 だからこそ今の局面は自分たちと闇派閥による所在のわからない『鍵』の捜索戦なのだとフィンは言った。

 

 

 

 

 

「あ、そういえば、リヴェリア。里から手紙が来たんだって?」

 

「············ああ、三十年に一度、神秘の森の最奥にある精霊郷で行われる儀式。時期が時期だ、いくらアイナの件があるとは言ってもラキア王国と鍵の件がどうにかなるまでは都市を出るつもりはなかったのだがな」

 

「·······冒険者となってもハイエルフとしての宿痾からは逃れられないとは度し難い」

 

「ロイマンからも結構言われてるし、今、君を都市に縛り付けておいたらそれはそれで面倒事になりそうだからね」

 

「ま、そない長居するわけやないんやろ? 直ぐに状況変わるってわけでもないんや、行ってくればええ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────四年前。

 

様々な石質の岩石によって造られた無機質な地下回廊。等間隔に設置された魔石灯がぼんやりとした光で辺りを照らしている。

 

オラリオの地に穿たれた大穴、ダンジョンの1階層。

 

そこには空気に赤く色がついていると錯覚するほどに濃密な血臭が立ち込めていた。モンスターの血肉がこびりつき、あるいは砕け散った骨片や内臓の一部などが散乱していた。

 

通路の壁にはところどころ血の跡があり、ここで凄惨な戦闘が行われたことを如実に物語っている。

 

そして焼けた肉の臭気が鼻をつく。

 

戦いの経験の無いものが近づいたら嘔気を催すほどの臭いだ。しかしそんな悪臭も気にならない凄惨さがあった。

 

緑色の体色した矮躯な人型であるゴブリンや犬を醜く人型に歪めたかのような見た目のコボルト。

 

本来であれば1階層には出現せず、2階層以下に生息するはずのカエル型モンスター、フロッグ・シューターや成人男性ほどの体長のヤモリ型のモンスター、ダンジョン・リザード。

 

そのどれもが神の恩恵を受けたばかりの駆け出し冒険者が相手をする低級モンスターたち。

 

異常なのはその数。広間を埋め尽くすかと思うほどに大量に存在していたのだ。軽く百体は超えるだろう。

 

そして何より異常だったのは、この場にいる全てのモンスターが死体となっていたことだろう。

 

あるモンスターは頭部を吹き飛ばされて絶命し、またあるモンスターは胴体に大穴を開けられて絶命している。

 

炭化したり、真っ二つに引き裂かれたような死体もあることから、何者かに殺されたことは間違いない。

 

屍の山が築かれている。、そう表現するのが相応しい光景が広がっていた。

 

しかし、そんな中で動いている影がある。

 

それはモンスターの死体を踏み潰しながら歩く少年の姿だった。

 

処女雪のように白い髪に血のような紅い瞳を持つ幼い顔立ちをした少年。

 

華奢に見える体躯をしているものの、身に纏う黒衣の下から覗かせる肌からは、鍛え抜かれた筋肉の存在が見て取れる。

 

幽鬼のように足音もなく進むその姿はまるで死人のようでもあり、恐ろしい程に整った容貌も相まって酷薄な雰囲気を漂わせていた。

 

『ヴゥ──!!』

 

 生き残り、全身を同胞の血漿と臓腑で汚した一体のゴブリン。恐怖など感じる理知を持たないはずのモンスターが、本能的な畏怖を感じ取り後ずさる。

 

そして怯えるように粗末な天然武器の棍棒を持ち上げると、仲間を殺したであろう存在へと襲い掛かった。

 

「────」

 

 振り下ろされた一撃を最小限の動きだけで回避すると、懐に飛び込んだ少年は一度腰に差した剣を引き抜くと同時に斬り上げる。

 

一閃。

 

それだけでゴブリンの首は胴から離れ宙に舞う。首を失った体が倒れるよりも早く、少年は次の標的へ狙いを定める。

 

無言のまま次々と襲いかかってくるモンスター達を切り伏せていく。

 

剣が振られるたびに血霧が上がり、斬られたモンスター達は絶命していく。その様は作業と呼ぶに相応しいものだった。

 

感情のない殺戮人形のように淡々とゴブリンやコボルト、フロッグ・シューターといった下級モンスターを次々と屠っていく。

 

「【───サンダーボルト】」

 

 雷鳴が轟いた。少年を中心にして紫電が弾け、雷火が舞い踊る。突如として発生した落雷が周囲のモンスター達に直撃する。

 

都市最高の魔導師と謳われ、『暗黒期』以前から【ロキ・ファミリア】に所属している私ですら初めて見る詠唱を一切必要としない速攻魔法。

 

そして、その威力は【魔導】の発展アビリティを発現させた上級魔導師のそれに匹敵していた。

 

『恩恵』を刻んだばかりの、一度もステイタス更新を行っていないLv1が持つにはあまりにも大きな力。

 

そんな魔法よりも、何よりも、目を引いたのはその戦闘技巧。

 

ヒューマン用の武器では体格に見合わぬためにギルド配給の小人族用の片手剣を使い、それをまるで手足の延長の如く扱っている。

 

ゴブリンやコボルトの攻撃を回避し、時には受け流し、反撃まで行っている。その動きには一切の無駄がなく、洗練された剣術そのものと言ってもいいだろう。

 

とはいえその技量は【ロキ・ファミリア】に長年所属する前衛冒険者のそれに比べれば拙いものではあるのだがそれでもLv.1の駆け出し冒険者が振るえるものではない。

 

『技術』でも『経験』でもない純然たる、生まれ持った『才能』による殺戮技巧。

 

まるで戦うために生まれたかのようなその立ち振る舞いはまだ子どもと言っていいその少年の正体が『剣の鬼』であると示しているようだった。

 

未知の結晶である迷宮ではよくある、そして多くの冒険者の命を奪ってきた異常事態。第一階層で起きた怪物の宴。それを勝手にダンジョンへ入ったことを聞きつけた私が駆けつけるまでに一人で鏖殺を以て平定した剣の鬼。

 

キルスコア──141体。

 

向上ステイタス──トータル200以上。

 

ランクアップまで────あと、19日。

 

それが私が───リヴェリア・リヨス・アールヴが見た『()()』アル・クラネルの冒険者としての初めての戦いだった。

 

 

 

 

 

 

アルの背中、首の根もとの辺りにその人差し指で触れ、神血で血文字の様な紋様をサインでも描く様な慣れた手つきで指先に描き出す。

 

ヒエログリフを彷彿させる文字列のような奇妙な模様、緋色の神聖文字がアルの肌の上で仄かに光り輝く。

 

ロキの指が動く度に、描かれた血の文字は意味を成していく。

 

「─────ようこそ、【ロキ・ファミリア】へ」

 

 光が収まった時には神聖な紋様にも見える『神の恩恵』が刻まれていた。

 

 

アル・クラネル

『Lv1』 

 力:I0

 耐久:I0

 器用:I0

 敏捷:I0

 魔力∶I0

《魔法》

【サンダーボルト】

・速攻魔法

・雷属性

 

《スキル》

憧憬追想(メモリアフレーゼ)

・早熟する。

・目的を達成するまで効果持続。

・想いの丈に比例して効果向上。

 

天授才禍(サタナス・エフティーア)

・あらゆる技能の習熟が早まる。

・潜在能力(ステイタス)を限界まで引き出せる。

・戦闘時、発展アビリティ『剣士』の一時発現。

・戦闘時、発展アビリティ『魔導』の一時発現。

 

 

 

 

そこからは早かった。

 

命を削るかのような終わりの見えない戦いの日々、その五体を血に染めぬ日はなかった。

 

我が身を省みることなくひたすらに剣を振るい続け、鍛錬に次ぐ鍛錬、己を苛め抜き、限界を超えるような過酷な訓練。

 

貪欲なまでの知識の吸収。モンスターの弱点部位からドロップアイテム、階層ごとの出現モンスターの特徴。

 

あらゆる情報の習得に費やした時間は膨大だ。時間を切り詰める為に睡眠すら削って知識の研鑽に励んだ。

 

常軌を逸した努力の果てに辿り着いた頂。まるでこの世の摂理から外れているかの如き成長速度。

 

敗北の泥を啜り、全てを凌駕せんとする意思。私は剣の鬼がいずれ到達するであろう領域を想像しながら、アルはいったいどこに向かうのかと戦慄を覚えた。

 

世界最速記録を持つアイズのランクアップをも上回る速度でレベルを上げ続ける才禍。

 

そして、何より────この少年の瞳の奥に宿っている飢えた獣のような渇望。

 

燃え滾るような熱情ではない。しかし、その瞳に映るものへの強烈なまでの執着心。

 

瞳の奥底で静かに燃ゆる暗い炎。

 

まるで何かに取り憑かれているかのような凄惨な姿。儚猛にして凶暴、残忍で冷酷。それは狂気にも似た、純粋なまでに一途すぎる熱情。

 

決して弱音を吐かず、涙を見せず、諦めず、どこまでも強さを求め続ける。 

 

わからない。

 

なぜ、そうまでして強くなろうとする?

 

なぜ、そうまでして強く在り続けようとする? お前は何を求めているんだ··········?

 

それは、まるで。

 

まるで、いつかの────。

 

 

 

 

 

 

 

 

原作開始まであと四年か·······原作開始までにLv.4、欲を言えばLv.5·········第一級冒険者になりたいんだが、いけるかな?

 

【ロキ・ファミリア】に入団できたのはいいんだが、原作開始までに一軍、そうでなくともレフィーヤみたいな一軍とよく関わる次期一軍みたいなポジションには付きたいんだよなあ。

 

いくら【ロキ・ファミリア】に入団できた言っても末端じゃあ曇らせとかそれ以前の問題だからな、メインキャラの一軍達と絡むには最低限の力がないと話にならないと思うしな、最低でもレフィーヤと同じLv.3にはなっとかないと遠征にも同行できないだろうからな。

 

原作主人公のベルも憧憬抜きだとそこまで才能ある感じじゃなかったし、憧憬ブーストない俺じゃあ四年でランクアップできるかすらもわかんないけどさ。

 

最高レベルに才能あるアイズが一年かかってそれ以降はLv.5になるまでに六年かかったらしいし、元一般人の俺じゃなあ。

 

モンスター倒すのは村にいた頃にゼウスと一緒にやったことあるから抵抗はあんまないけど、血なまぐさいのとかは中々なれないしさ。

 

まあ、リヴェリアには世話焼かれてるからそういう意味じゃ一軍との関わりがないわけでもないけどさ。勉強も数学とかじゃなくモンスターやら魔法についてやらで苦痛ないし、充実してる。

 

俺の最終目標は仲良くなったメイン級のキャラを庇ったりして死んで曇らせることだからアイズとかと最低限、同じ戦場で戦えるくらいになんないといけないな···········。

 

原作開始までに、Lv.3かLv.4になってレフィーヤポジションになるのが理想形かな?

 

 

 

 

 

 

 

 

三週間。それがアルがランクアップするのにかかった期間だった。一年というアイズの打ち立てた世界最速記録を遥かに凌駕する速度で作られた記録。

 

上層の実質的な階層主と目される『インファントドラゴン』、その強化種の討伐。Lv.2の上級冒険者ですら逃げ帰るしかなかった怪物と私が組ませたパーティメンバーを逃がすために殿となって倒れた団員を背に庇いながら戦った末の勝利。

 

英雄的だと神々は囃し立て、末恐ろしいと冒険者達は顔を顰めた。

 

だが私は·································。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エルフのみに宛てられた奇妙な冒険者依頼。

 

『聖樹の逸話』というのはエルフの幼子に人気な童話のような物語であり、子供でも知っているような有名な話だ。  

 

その依頼書にあった童話の内容になぞらえた謎を解き明かしたレフィーヤとフィルヴィスはギルド長であるロイマンに真の依頼者が待っているという酒場を教えられた。

 

「ギルド長が言っていたのってこの酒場·············ですよね?」

 

「あぁ。ロイマンが言うにはこの酒場に本当の依頼者とやらが居るらしいが·······妙だな、人の気配がしない」

 

 二人がやってきたのはメインストリートから外れた瀟洒な酒場。看板には店名が記されており、見るからに高級そうな店構えをしている。

 

しかし、店の外から見る限り店内は静まり返っており、客はおろか店員の気配もない。

 

人払いでもされているのだろうかと疑問に思う二人だったが、とりあえず中に入ることにした。

 

よほど重要な機密性の高いクエストならともかく通常のクエストで酒場一つを貸し切るなんてことはまずありえないがそれほど特殊な依頼ということだろう。

 

「········入るぞ」

 

 扉を開けるとカランカランと小気味良い音が鳴り響き、二人の来店を知らせてくれる。

 

薄暗い室内に煌々と輝くランプに照らされた店内は落ち着いた雰囲気を醸し出し、どこか幻想的だ。

 

そして、そんな店内には二人のエルフがいた、片方は熟練の雰囲気を醸し出す覆面のエルフ。そして、もうひとりは····················。

 

「··········まったく、困ったものだ。また『被害者』が出たか」

 

 長く伸ばされたエメラルドを思わせる緑色の髪。エルフ特有の長い耳は怜悧に尖り、透き通るような肌に華奢な体躯はまるで文字通りの妖精のよう。

 

美しいという言葉をそのまま具現化したかのような美貌にその叡智の丈を表すかのように思慮深い翠碧眼。

 

その何気ない所作の一挙手一投足に至るまでが美しく、思わず見惚れてしまうほどの絶世の美女。

 

しかし、その美しさよりもなお際立つのは彼女の纏う空気だろう。

 

────全エルフが敬服し、神以上の信仰対象とすらいえるハイエルフ。それもこの英雄の都、オラリオで最強と謳われる魔導師でもある女傑、リヴェリア・リヨス・アールヴがいた。

 

「ま、待ってくださいっ!! どうしてリヴェリア様が?! ·············って、フィルヴィスさんも待ってください!! 何逃げようとしてるんです?!」

 

「離せっ、離せぇー!! この穢れた身体をリヴェリア様の前に晒すわけにはー!!」

 

 

 

 

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四年前アル「できれば第一級なりたいけど。原作開始までにLv3かLv4になってレフィーヤポジションが理想かな?」

 

 

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