Side博麗霊夢
「……よく来ましたね。侵入者達よ」
扉を開けた先にいたのは、白髪の少女った。しかし、白髪と言っても老人のそれではなく、白雪の如く、美しさを漂わせていた。
「……あんたは?」
「アインと申します。……この月光館のメイド長として、主人の忠実なる下僕として、貴女方にはここで退場してもらいます」
そう言って、白髮のメイド……アインはいつの間に出したのか、両手にそれぞれククリナイフを持って構えた。
「さあ、死合ましょう……!」
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Sideアウラ
『さあ、死合ましょう……!』
「いや、死合っちゃだめでしょ」
魔術で展開した画面の向こうで、アインの放つ弾幕を躱していく博麗の巫女達。
その光景を見ながら思わずツッコんだのは、私。アウラだ。
『霊符「夢想封印」!』
『漆桶「塗りつぶされたキャンバス」』
博麗の巫女のスペルカードをアインは同じくスペルカードを使う事で躱した。
アインは攻撃系のスペルカードよりも防御系や阻害系なんかのスペルカードが豊富なんだよなぁ。
『開海「海が割れる日」!』
『恋符「マスタースパーク」ッ!!』
『潜伏「影中模索」』
波のような弾幕を、直線的な破壊を齎す光の奔流を、アインは自身の影の中に潜ることで全弾を躱す。そして、
『投影「黒塗りの物真似師」』
現人神と魔法使いの背後に現れると同時にスペルカードを宣言し、先程撃たれた2つの弾幕とそっくりの、黒塗りの弾幕を放つ。
『うわぁっ!?』
『きゃあぁぁぁっ!!』
……これで二人脱落した。アインが一息ついていると、
『後ろがガラ空きです』
いつの間にか居たメイドさんが背後からアインに向かって弾幕を放つ。
『安心してください。気は抜いていませんので。戯曲「影法師の幻想曲」』
スペルカードを発動し、自身の分身体を7体作り上げた。
『さて、この弾幕を躱せますか?』
7体の分身とともに、弾幕を放つアイン。計8人分から放たれる弾幕に、博麗の巫女とメイドさんは逃げつつ弾幕をぶつけて相殺していた。
『逃げてるだけじゃ、勝てませんよ?』
『言ってくれるじゃない……!!』
『なら、お望み通り……幻符「殺人ドール」!』
そして、次の瞬間。アインの周りにナイフが浮かんでいた。
『そして時間は動き出す……なんてね♪』
『……これは、負けましたね』
そして、アインは負けを認め、目を閉じ、弾幕を食らった。
「……って、わざわざ食らう必要なくない!?」
画面を見ていて、思わずツッコんでしまった。死なないとはいえ、流石に我が娘の如しアインがやられるのを見るのはきついのだ。
「……それよりも、次は私の番。か……」
そう呟きつつ、私は今居る部屋の入口を見るのだった。