普段は静かな博麗神社の境内。しかし、今はとても賑やかであった。『異変を解決したならば宴会』それがこの幻想郷だ。
そして、その賑やかな境内の隅に、アイスシルバーの髪の少女が、紅い瞳を優しげに細めて、騒ぐ妖精や妖怪たちを眺めていた。
「あんた、こんな隅っこで何やってんのよ」
「あら、博麗さん。どうしましたか?」
隅に居た少女……アウラに近寄って呆れたように声を掛けたのは、この博麗神社の巫女、博麗霊夢だった。
「別に名前で呼んでも構わないわよ。それに、さん付けとかむず痒いわ。……それにしても、あんた吸血鬼なんだってね?」
「……ええ、そうですよ」
霊夢は少し興味を持って、アウラへと尋ねようとした。
「ならさ……「確かに、私は紅魔館の吸血鬼とは……スカーレット姉妹とは関係ありますよ」……よく私が言おうとしたことが分かったわね」
呆れたように目を細める霊夢に、アウラはカラカラと口元を手で隠して笑った。
「まぁ、私自身は彼女達に合わせる顔は無いのですけどね」
「……?それはどういう」
アウラの言葉に、霊夢がアウラから更に聞き出そうとした時、
「霊夢?どこに居るのかしら?」
鳥居の方から霊夢を呼ぶ声が聞こえてきた。霊夢がそちらを向くと、そこにはキョロキョロと境内を見渡す、咲夜を側に従えたレミリアの姿があった。
「……レミリア」
そして、後ろからか細い声でレミリアの名前を呼ぶアウラの声が聞こえたと思うと、幻のように気配が消えた。
「えっ!?」
慌てて霊夢が振り向くも、そこにはアウラの姿が影も形も存在していなかった。
「……一体何だっていうのよ」
霊夢は苦虫を噛み潰したような顔で呟くと、レミリアの方へと向かうのだった。
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*月☄日 夜
博麗神社の宴会を途中で抜け出してしまった……。
しかし、いざレミリアに会おうとすると、怖気付いてしまい、対面する勇気が出てこないのだ。
ああ、私は一体どうすればいいのだろうか。どんな顔をして君の娘たちに会えばよいのだろうか、スカーレット。
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Side???
「わー………何だかとっても面白そう♪」
アウラと霊夢の一連の会話を盗み見ていた少女はそう呟くと、
「異変……異変ねぇ〜。私も遊んでみよーかな♪」
くるりくるりと回りながら、踊るかのようなステップで歩く少女。
そして、少女は唐突に立ち止まると
「ああ!!楽しいなぁっ♪」
そんな少女の姿を、誰も認識していなかった。いや、