その日は突然訪れた。
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博麗神社境内。そこで、脇部分が丸出しの不思議な巫女服を少女が嫌そうに竹箒で掃いていた。
「ねぇ〜華扇〜。もうこれぐらいで良くない〜?」
「まだよ、霊夢。落ち葉がまだまだ残ってるじゃない」
巫女服の少女、霊夢のボヤキに、神社の陰からひょっこりと顔を出したシニヨンヘアーの女性、茨木華扇がキッと目を鋭くして霊夢の提案を否定する。
「けどさ〜。……っ!?」
更に反論しようとした霊夢は、唐突に目を鋭くさせて、空を睨んだ。
「ねぇ華扇」
「気づいてるわよ。……また何かが幻想入りしたわね」
暫くジッと空……博麗大結界を見つめていた霊夢はふと視線を逸らすと神社へと戻ろうとした。が、
「あら、どこに行くのかしら?」
ガシッと服の襟を華扇に捕まえられた。
「調査に向かう準備に決まってるじゃない」
「あら、霊夢が勤勉に動こうなんて珍しい。……けどね?嘘をついてることがバレバレよ?」
「げ……」
スッと目を鋭くさせた華扇に、霊夢は顔をしかめた。
「げ……。て何よ霊夢。……これは少しお話が必要かしら?」
にこりと微笑みながら霊夢に語りかける華扇。しかし、その笑みからはゴゴゴ……と聞こえてきそうな威圧感が溢れていた。
「お断りするわ」
「拒否権はないわ」
ズルズルと霊夢を引きずって、華扇は神社の中へと入るのだった。
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「どうしてなの!?」
幻想郷のどこかに存在する迷い家。その居間にて一人の女性が叫び声を上げた。
「どうしたのですか紫様」
女性が叫び声を上げるのを傍で聞いていた妖狐、八雲藍は叫び声を上げた女性……八雲紫へと訪ねた。
「突然幻想郷内に現れたあの館に行こうとスキマを開こうとしたんだけど開かないのよ」
「それは……!?」
紫が悔しそうに事情を説明すると、藍は驚愕の声を上げた。
「一体どのような手を使ったのか……。まあ、どちらにせよ何を考えているのかわからないわね。暫く監視を続けましょう」
そう言って、紫はスキマを開き、件の館……『月光館』の監視を始めるのだった。
「例え貴方達がなにか企んでいたとしても、この幻想郷は私が守るのよ。侵入者さん達……?」
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紫に警戒されている張本人であるアウラは、
「暫くは向こうから接触が来ないか待機しよう。待機」
配下達へと、月光館に引きこもる宣言をしていた。