異世界帰りの勇者が英霊達と戦う話   作:yakitori食べたいね

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久しぶりのものを見つけ、投稿。
尚、部活の大会で体力が限界な模様。


にわ

 

 

 

 

 

目の前の巨漢が女を吹き飛ばしたことを確認したあなたは男を敵と見做した。

そもそもこの世界は平和すぎてつまらないと思っていたところなのだ。

ちょうどいいとあなたは思った。

 

あなたが知ることはできないが彼はこの星の歴史においての一つの最強。

十二の試練を突破せし大英雄、ヘラクレスの影法師である。

 

だがこの戦士は神話に語られる存在とは程遠く、膂力は落ち、理性は失われ、その間に宿す圧倒的な技と心は今や見る影もない。

体に染み付いた行動こそ残っていようがそれには心は伴わっていなかった。

 

とはいえ落ちたとはいえその膂力はあなたを大きく上回り、あなたを殺すのには全く十分だといえるだろう。

 

その力を宿す肉の塊があなたへと突っ込んできた。

そしてあなたは無手である。

当然だがたまたまあなたはコンビニから帰った時にたまたま遭遇しただけであり、武器など持っているはずもない。

 

男は避ける場もないほど近くまで来ており、そのまま当たればあなたの体が無惨にもひき肉のように儚く散ることだろう。

韻を踏んだわけではない。

 

無手 流し(なが)

 

体を極限まで脱力し、部分的に硬化することで相手の力を任意の場所へ「流し」逸らす技。

今回はその技を使い、男の突進の威力を相手に直接押し付けた。

男は少女の横を吹き飛んでいった。

 

あなたはあの突進を男の心臓一点に直接押し付けた。

なのであなたは男が死んだものと思い込み、油断こそしなかったが少し残念がっていた。

「なんだ、こんなものか」と。

 

男は起き上がった。

少女はそれを当たり前かのように

 

「バーサーカーはね?最強なんだよ?負けるわけないんだから」

「やっちゃえ、バーサーカー」

 

と言った。

成程、とあなたは思った。

不死の相手ならば勇者時代に何度か相手したことがある。

それを求めるものは何人でもいるものだ。

魔術なんて便利なものもあるのだ。

対処法は既にわかっている。

 

死ぬまで殺す、か死にたくなるまで殺す、の2択。

死ぬまでの方は聖剣の特性を生かして殺害。

それでもかなり面倒だった。

だが死にたくなるまでの方はもっと大変だった。

何せ文字通りの不死だったのだ。

肉体を残せばそこから再生していくらでも復活した。燃やせば大気か炎から、溶岩で溶かせば溶岩と同化して、切り刻んで豚の餌にしても腹の中から蘇り、最終的には時間の概念がない場所で永遠と復活と死を繰り返し、精神的な死を相手が迎えるとゲル状のナニカとなってそこからもう動かなくなった。

それは燃やせばただの灰となって消えた。

 

あなたはもう2度とやりたくない体験だったことを思い出した。

この男がそうである可能性を考えたら、少し逃げようかな、という心もあなたは浮かんだ。

 

だが男の目を見た時そのような考えは吹き飛んだ。

「男」の顔だったのだ。

言うなれば子を守るために死力を尽くす野生動物のような本能。

それをあなたは感じた。

 

そこであなたは本気で彼と立ち会うことにした。

 

あなたは胸へ腕を刺し入れた。

だが入れる時、血は一切出ず寧ろまるで何もなかったかのように抵抗なく入っていった。

 

あなたの胸から刀の柄が飛び出した。それを入れた腕とは逆の腕で引き抜いた。

 

世界に罅が入る。

聖剣、抜刀

 

その刀には鍔はなく、刀身からは炎が噴き出していた。

異世界におけるあなたの主力武器。

神が創造せし最強の剣。

数多の血を啜り妖刀の性質も持つこの刀は、神秘的な美しさと蠱惑的な妖しい美しさが両立していた。

 

それを持ってあなたはバーサーカーの方へと動き出した。

と同時にバーサーカーも斧剣を手に此方へと向かってきた。

2人の姿は対照的であなたはゆっくりと、男は跳ぶようにして向かっている。

 

 

接触の少し前にあなたは振り下ろされる斧剣を刀を引いて下に逸らし、その受けた勢いと、あなた自身の人を超えた膂力を利用し、バーサーカーの体を9度切り裂いた。

 

この刀身には光線を放つ力も因果逆転の呪いも宿っていない。

あるのは三つだけ。

不壊、熱、血を啜り切れ味を増す。

この3点の能力だけで最強の刀へと至った。

 

そして勇者時代に不死を殺し、不死殺しの特性も得たその剣は男の体を引き裂くには充分なものであった。

 

数値にすればA+相当の威力。

間違いなく一度は死んだ。

 

が、男は復活したのだ。

不死殺しをくらった上での再生。

 

起き上がった男はまた此方へと近づき、斧剣を振り回した。

その力に技はなく、乱雑に、だが圧倒的な膂力を活かしたその連撃はあなたにとっては最も厄介なものであった。

 

受け流し、刀で逸らすその度に手が、全身が痺れる。

疲労が加速度的に溜まっていく。

ただでさえ圧倒的に力が上回っている相手なのだ。

このままだといつかは此方に綻びが生じ、死ぬ。

 

何度か隙をつき攻撃したものの先程よりも切れ味が悪くなっていた。

いや、この言い方は正しくない。

相手の体が硬くなっていたのだ。

 

復活し、その度に攻撃に耐性を得る能力。

強い。それも今まで出会った戦士たちの中でも圧倒的に。

 

そう考えた直後のことだった。

あなたの戦士としての直感が叫んでいる。

逃げろ、と。

 

それを察知したあなたは後ろへと身を引くと先程まであなたがいた場所に螺旋状の剣、魔力からしておそらく宝具であろうものがあった。

 

それは男に刺さると爆発した。

その衝撃は途轍もなく、あなたはそれに乗って吹き飛ばされることでダメージを無くしたが、直撃していれば重傷を負っていてもおかしくない威力であった。

 

あなたが後ろを振り向くと鎧姿の女と白髪の黒い肌の男が立っていた。

その後ろには衛宮と遠坂凛が立っていた。

男の手には黒い大弓が握られており先程の爆発はこの男がやったのだとあなたは予測した。

 

あなたはまず衛宮がこの場にいることを謎に思った。

彼らがいる方向はあなたの家がある方角で彼らの帰り道ではない。

 

それにそもそもこんな時間に2人で一緒とは、まさかあの2人ができていたとは。

全く聞いたこともそんな様子もなかったが、まぁ人間なんてそんなものである。

 

あなたは年齢=彼女出来なかった歴(前世も含めて)という悲しい経験を活かして予想した。

 

 

 

 

 

 




締め方適当すぎた。
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