異世界に転生してきた主人公が与えられたチートで無双するお話 作:漆黒の騎士団
気づくとそこは異世界だった。
「へ?」
あれ、確か家でゴロゴロしながらゲームしていたような気がするんだが……
もしかすると、これは夢なのかも知れない。 いや、絶対そうだ。 じゃなきゃこんな見知らぬ森にいるわけない。
「ギャーーーー!!」
「ひ、人の声!?」
今の声だと、何か大変な事があったみたいだ、助けにいくか? しかし助けにいって返り討ちになったらどうする? それ以前に、ここは夢の中じゃないのか? 待て、落ち着くんだ、僕。 夢なら死んでも大丈夫なハズだ。 なら、助けるのが普通じゃないのか? よし、助けよう。
僕の脳内会議がそう決断したので、取り敢えず悲鳴が聞こえた方に向かう。木が進むのを邪魔するがどうにか避けて進む。
しばらくすると辺り一面草原の場所に出た。 森を出たのか? 取り敢えずまっすぐ行くか。
歩くこと5分。そこは無惨な場所と化していた。
広い草原の中に焼け焦げた草や花。動物だろうか、焼け死んでいる。そして、一番大きな物体が無惨にも腹を切り刻まれ、中から糸状の細長い物が出ている。恐らくは女性だろうか、思わず吐きそうになる。そして、確信する。
恐らくこれは盗賊やら山賊の仕業だな。 持ち物やらバックが消えている。 焼け焦げた物にそれっぽいのはなかったハズだ。 でも、何でこんなことを? いくら盗賊でもこれは酷い。 そう考えるのと同時に早く夢から覚めてくれと脳が、いや、本心からそう告げる。 しかし、夢から覚める気配はない。 クソ、僕が一体何したって言うんだ! ただ家でゲームしてただけじゃねぇか! ホラー系のゲームでもやってたからこんな恐ろしい夢見ちまったのか!?
「あ……」
まさか、これは夢じゃ……ない?
それは僕が出した精一杯の答えでもあり、正解でもあった。
__________________________
目を開けるとすぐそこに厳つい顔のおっさんがいた。
「うぎゃぁぁぁぁぁ!?」
とっさに跳び跳ねた。目の前に厳つい顔のむさ苦しいおっさんがいたらねぇ!? 誰でも逃げたくなるでしょ!?
「おいおい、あまり驚かすなよ。そんな顔なんだから」
おっさんの横にいる人が笑いながら言う。
「るせぇ!生まれつきだ!」
回りからも笑い声が響く。
あれ? よく見ると周りにも五、六人、おっさんがいるようだ。 というよりも何で僕はおじさんに囲まれてるんだ? このまま海外に連れ去られて奴隷なんて言うことも……
僕は取り敢えず近くのおっさんに話しかけた。
あ、因みに厳つい顔のおっさんじゃないからね? あれは、無理。 恐い。
「あの……」
その人はおっさんと言うよりも20代後半のような容姿だった。
髪の色は黒色で短め。服は銅色の鎧を着けており背中には大きな剣を背負っている。 よく見ると周りのおっさん達も20代から30代といった辺りだろうか、しかしあの厳ついおっさんだけは40代ぐらいに見えた。
「どうした? 坊主」
どうやら話は通じるようだ。ここは日本なのだろうか?
「ここって、何て言う所ですか?」
「ここか? ここはミカヅキシティ郊外だが? 坊主もそこの森で倒れていたんだが、やっぱりまだ頭がボーッとしてるんじゃねぇか?」
「ミカヅキ……シティ……?」
何て言うゲームの町ですかそれ? とは言えるはずもなく目の前のおっさんは他の人に呼ばれそちらの方に目をやっている。
もう一度辺りを見回すとどうやら僕は何かに乗って移動していることがわかる。恐らく馬車か何かだろう、時速は50キロぐらい出てるんじゃないだろうか。
そしてもう1つ気づいたことがあった。 あれって……ドードリオ、だよなぁ?
僕は馬車に乗ってるわけだが、その横を並走して走っているのがドードリオに見えて仕方ないんだが? ……違うよな?
そう考えていると、何やらおっさん達が慌ただしくなる。緊急事態でも起きたのかなー? って見守っていると近くでおっさんが叫んだ。
「す、スピアーの群れだぁ!!!!!!」
ーっ! あのおっさん耳元でばかでかい声出すなよ! 鼓膜破れると思ったわ!
それより無視できない単語が出てきたな。
僕は小声でその言葉を繰り返した。
「スピアー………ね………」
評価待ってます!次話は今日の夜更新予定
pkモン出てきてましたね