異世界に転生してきた主人公が与えられたチートで無双するお話   作:漆黒の騎士団

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ギルド

「ぼ、僕がですか!?」

 

「他に誰がいるんだい?」

 

いや、まぁ僕しかいないわけですが……

っていうかここってpkモンの世界なんでしょ? ギルド何て存在したっけ? 

 

 

「ギルドってどういう所です?」

 

「んー、ギルドねぇ…………むさ苦しい男達が必死になって汗だくになる所かな?」

 

ええっ!? 何ソレ……行きたくねぇ………… まず汗臭いじゃないか。

 

「おっと、誤解しないでくれよ。可愛い女の子もいるぞ?」

 

「行きます! 行かして下さい!」

 

「ハハハハ、シュウ君はやっぱり面白いね」

 

どうやら気に入られたらしい。さっきの大量殺人は盗賊らしいし悪い人では無さそうだな。

 

 

「あ、もう着くようだ、降りるよ」

 

 

そう言うとタローは一気に降下する。速い! 速いって! 落ちちゃうから! 落ちちゃうから!

 

二十秒ぐらいの激闘を耐え抜いて僕は今、ミカヅキシティの入口に降り立った。

 

何やら町の中に入ると市民がうるさいらしい。理由は教えてくれなかった。まぁ、ここまで来れたんだから感謝しきれない。

 

 

「あの、名前聞いていいですか?」

 

 

すると、美少年は顔をしかめっ面にして少し考えたあとこう言った。

 

 

「私の名前は《ナカイ・コウキ》だ」

 

 

「え? その名前って…………」

 

 

その先を言うよりも速く、コウキはタローに乗って飛び去っていった。その姿を焼き付けるシュウの瞳が、最高に輝いていたのは言うまでも無かった。

 

 

シュウはそのまま町の中へと入っていった。

 

 

__________________________

 

 

 

結論から言おう、僕は迷子になったみたいだ。いや、マジで、絶対迷うからこれ! ゲームのpkモンとは比べ物にならないぐらいお店とかあるから!

 

取り敢えず、そこら辺の人に聞いてみるか…………(因みに人間がほとんど。あまりpkモンは見かけない)

 

 

「あの、すいません。ギルドってどこにありますかね?」

 

 

「ギルドですか? この大通りを真っ直ぐ行って右に曲がると見える、大きな青い建物ですよ」

 

 

「あ、すいません。助かります」

 

 

んー、流石はpkモンの世界なのか。町の人が優しい…………まだ一人としか話してないから決まったわけじゃないが、何か歩いてる人の顔が笑顔に見える。

 

案内された通りに進んでいくと、無事ギルドと呼ばれる建物に着くことが出来た。

 

 

「取り敢えず、ギルド長に会わないとな」

 

 

中に入ると、ギルドは活気だっていた。正面に見えるのがカウンターだろうか、3つ並んでいる。それに意外と女性も多かった。

クソ、コウキめ! 男達が汗だくなんて嘘じゃないか! 入ったとたん襲われるのかと思ったわ。

 

取り敢えず、僕は一番右端のカウンターに行く。そこにいたのは、身長160㎝ほどの猫耳の生えた人だった。うん、本当に猫耳って実在するんだね。 

僕が猫耳に夢中になっているとカウンターの女の人が顔を赤くして困っていた。

 

 

「あぅ、そ、その、ご、ご用件は…………」

 

 

僕の心はその瞬間奪われたね。突然後ろで騒がしい事が起きなきゃ。

 

 

それは突然だった。

 

 

「うぉらぁぁぁ!」

 

 

バキバキと崩れる木箱の山。何事かと思い後ろを振り向くとそこには獣人がいた。

 

「落ち着け! ガング!」

 

「止めろぉ! こいつを殺す! 俺のアイドルのリーフさんにメロメロしやがった!」

 

ん? 僕がメロメロしていただと!? メロメロじゃないぞ、デレデレだ!(ドヤ顔)

 

ってか、このままだと僕殺されそう何だけど? 誰かヘルプミー。

 

「おい、うるさいぞ」

 

一人の若者が入り口付近にあるテーブル席から立ち上がる。その若者は銀色の髪で銀色の鎧、よく見ると全身銀色の装備に染まっていた。

 

「あぁ? 何だおめぇは? 邪魔するとぶっ殺すぞ!」

 

周りの冒険者からも「いいぞー!」やら「叩き潰せー!」等の歓声に近い野次が飛んでいる。

 

「これだから獣人は…………血の気が多くて困る」

 

この言葉にカチンと来たのか獣人は銀色の男目掛けてパンチを繰り出す。

 

「……ふん、力任せか。パワーだけじゃこの世界は生きていけないな」

 

 

無理だ、あの距離じゃ避けれない! 誰もがそう思っただろう。

しかし、銀色の男は違った。瞬時に獣人の腕を捕らえ、その力を上手く使い獣人を投げ飛ばしたのだ。

これには、ギルド内が静まり返りました、はい。こうなったのも僕のせいだったね。

 

そのあと、獣人を倒した銀色の男は何事もなかったように、ギルドを後にした。因みに獣人の方は完全に気を失っていた。

 

「なんの騒ぎだ? 騒がしいから来てみれば」

 

ギルドの奥から来たのは、いかにも平凡な顔立ちのおっさんだった。

 

「あっ、ギルド長! 実は…………」

 

この人がギルド長なのか、そこら辺にいそうな顔してるけどなぁ…………取り敢えず、手紙を渡さないとな…………

 

「フムフム…………そんなことが」

 

「あの、すいません」

 

「ん? 君は?」

 

「コウキとか言う男の人にこれを渡すよう頼まれたんですが……」

 

僕はから貰った手紙をギルド長に渡す。ギルド長は最初は怪訝そうに手紙を見ていたが、内容を読むと顔色が青くなったり、赤くなったりしていた。この人、感情が出やすいタイプだな、と心の中で思っていたのは内緒の話だ。

 

「なるほど、君の名前は?」

 

名前を聞かれたので普通に答える。

 

「《イチノセ・シュウ》です」

 

「シュウ君……か。出身地は?」

 

出身地!? しまった、何も考えてなかった。東の島国とかで通じるかな。いや、ここが東の島国だったら困るな。ここは隠すか。

 

「それは、ちょっと」

 

 

「あぁ、すまない。聞かれたくない事もあるよな。ついでにギルドに登録したらどうだ?」

 

 

ギルドに登録か……そもそもギルドって何のためにあるんだ? まずここってpkモンの世界だからpkモン以外のモンスター出ないんじゃね?

 

 

「ギルドってそもそも何のためにあるんですか?」

 

「………………………………」

 

 

ギルド長とカウンターの女の人が露骨に嫌そうな顔をしたのは見てないふりをする。

 

 

「あの………………」

 

「は、はい! ギルドのことですね。そもそもギルドと言うのは、今から百年前にホウセイシティの……………………………………」

 

 

どうやら地雷を踏んでしまったらしく、あれから一時間は立ちっぱなしで、ギルドについてのあれやらこれやらを学んだ。お陰で心も体もぐったりだがオススメの宿屋を教えて貰ったのでこれで安心だ。

 

 

ギルドについて簡単に説明すると、ギルドに登録しておけば依頼は受けれるし、パーティメンバーが見つかるし、ランクが上がると色々なお店で優遇されるし、有名になるし、ランクが上がれば町の騎士団に選ばれることもあるそうだ。更にはギルドに登録しとけばpkモンを飼えるらしいんだよ!(飼えるpkモンはランクが上がる毎に強いポケモンが飼えるらしい)

 

町の外についても聞いてみるとホウセイシティを基準に南側がpkモンが暮らしており、北側がモンスターだ。因みにミカヅキシティは北側に位置しており、ホウセイシティがそもそも南側に寄っているため、ポケモンの数が少ないと言う。ただ完璧にいないわけではなく、ミカヅキシティ郊外にいたスピアーは、森に拠点を置いているらしい。

 

 

あとお金の事についても聞いてみたが、百銅貨で一銀貨になり百銀貨で一金貨になるらしい、あと百金貨集めると聖金貨になるらしいが、貴族ぐらいにならないとお目に掛かれないらしい。

 

「で、ギルド登録するか?」

 

「あ、はい」

 

「じゃあ、登録料に銀貨一枚だ」

 

 

え? お金取るのかい、無一文だわ。

 

「あの、無一文なんですけど……」

 

「あ、悪いな。お前さんに手紙が入っていたぞ?」

 

 

 

え? 手紙? 誰が? なんで今渡すんだ?

 

 

 

 




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