面倒臭がりな提督   作:にんじん元帥

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彼女の眼帯 ~肆~

/ソロモン諸島近海

 

<こちらは第一艦隊、応答せよ。こちらは第一艦隊旗艦、翔鶴…。第二艦隊の皆さん、聞こえますか?>

 

ソロモン諸島からおよそ12海里。少し北の海上に6つの人影。その先頭に立つは、佐世保鎮守府所属。翔鶴型航空母艦一番艦【翔鶴】

 

『翔鶴姉、零式水上偵察機からの伝令よ!右30度、距離2万…。こ、これは?』

 

『おっ、なんや?何か見つけたか?』

 

少し後方、前後で並んで情報収集を行うのは同じく佐世保鎮守府所属。翔鶴型航空母艦二番艦【瑞鶴】、龍驤型航空母艦一番艦【龍驤】

 

『第二艦隊の皆さん、大丈夫でしょうか?』

『心配ですね〜…』

『何か良からぬ事でも起きたんじゃ…?』

 

空母を挟むような形で併走しているのは、駆逐艦である夕雲型一番艦【夕雲】、同じく夕雲型二番艦【巻雲】、そして陽炎型十九番艦【秋雲】

 

彼女らの任務は、ソロモン諸島近海に潜む新種の深海棲艦の調査を第一目標としている。また、島々に湧き出す燃料や弾薬、ボーキサイトと言った資源の確保も同時に作戦を行っている。

 

『いや、なんか凄く大きな積乱雲?…靄かな?兎に角、謎の赤い煙みたいなものが見えるわ!』

 

『なんやそれ?積乱雲自体はよ〜く見るけど、赤い靄?煙?…瑞鶴、あんた遂に目までおかしくなったんか?空母が目ぇやってたらお終いやでー?』

 

『違うわよ!?私の目は別におかしくないわ!って言うか、龍驤も偵察機で見てるでしょ!…どちらかと言えば、龍驤の方がおかしいんじゃないの?』

 

『お、なんや?うちの悪口かー?軽空母舐めとったらアカンで〜?』

 

『はい、二人とも。おふざけはそこまでにして、しっかり偵察してちょうだい。瑞鶴も少し言い過ぎよ?』

 

『なんで私だけ説教喰らうの!?おかしいでしょ!!』

 

『へへぇ〜ん。まぁ、うちは空母の先輩や・か・ら・な?』

『龍驤さんも、いい加減怒りますよ?』

 

『…はい、すみません』

 

調子に乗った龍驤を振り返ることも無く、正真正銘”圧”だけで大人しくさせる翔鶴。これには流石の龍驤も萎縮してしまった。周囲を警戒していた駆逐艦らも同様に縮こまっていた。

 

『と、とにかく!あの赤い靄が発生してる所…。恐らく、新種の深海棲艦が出現したとされる位置だわ』

 

『分かったわ。ありがとう、瑞鶴』

 

(…それにしても、今回の作戦と言い不安な要素が多いわね。…とても嫌な予感がするのだけれど。那智さん達、大丈夫かしら?)

 

先程までのキリッとしたような表情から一点、翔鶴は不安な表情を見せた。

 

今回のソロモン諸島近海への出撃命令。それは突発的なものであった。

事前の通達もなくいきなり執務室に呼ばれたかと思いきや、第一艦隊の旗艦に任命された。あまりの突然の出来事に翔鶴は何度も説明を求めるが、提督は『出撃しろ』の一点張り。

さらに、複数の鎮守府や泊地との共同作戦ではなく、佐世保鎮守府でのみ構成された艦隊である。これ迄の経験から言えば、今回のような新種の深海棲艦の調査を目的とした作戦において、少なくとも二つ以上の鎮守府や泊地との共同。つまり連合艦隊を組んだ上で作戦を行うのが定石であった。

 

提督から発令された作戦は、ソロモン諸島近海において新種の深海棲艦が出現したとの情報が入った事のみ。作戦会議もそこそこに、それ以外の目的は一切聞かされていない。

 

(今回の提督は何処か様子が変だったわ…。何時であればこんな作戦は立案しないはず。…何か言い淀む場面もチラホラ見えた…。一体、何を隠しているのかしら?…最悪な事態にならなければいいけれど…)

 

『翔鶴姉、そろそろ他の艦載機も出しておいた方がいいんじゃない?第二艦隊からの応答が無いって事は、何かしら問題でも起きてるはずだし、もしもの事があったら間に合わないわ』

 

『えぇ、そうね。飛ばしていた零式水上偵察機を数機戻して、天山を順次発艦させましょう。…龍驤さんもお願いします』

 

『はい来た!艦載機のみんな!お仕事お仕事!』

『行くわよ!第一次攻撃隊。発艦始め!』

『瑞鶴を…みんなを守って……翔鶴航空隊、発艦!』

 

次々にカタパルトから大空へと飛び立つ艦載機を見上げながら、一同は第二艦隊の無事を願う。

 

『…どうかご無事で』

 

 

『二人とも!こっちよ!』

 

颯爽と水面を滑るように移動する第二艦隊の三人。

龍田先導の元、睦月と深雪の二人がかりで靄の影響を受けて気を失ってしまった望月を運ぶ。

 

『はぁ…はぁ。龍田さん…私達、今どのくらいの位置にいるかにゃ?』

 

『そうね〜。大分近づいたと思うのだけど〜』

 

『これが上手く行けば、何とか救援要請が出来る。…が、危険も伴う。本当に行けるんだよな?』

 

『…そればかりは、祈るしかないわね』

 

龍田、他二人で考えた出した作戦。それはあまりにも危険、かつ大胆なものであった。

 

・・・・・・

 

作戦を開始する数分前…。

視界の悪い中、道中で偶然見つけた岩陰に三人は身を潜めて話を続ける。

 

『それで、龍田の言う作戦ってのは何なんだ?』

 

『む、睦月も気になるにゃ』

 

『それなんだけどね〜?すっーごく危険な作戦なんだけど、上手く行けば皆助かるわ』

 

『何?それは本当か!?…靄の影響で深雪達三人もそう長くは持たないだろうし、出来れば早い所ここから抜け出したいぜ。望月の身にも、これ以上何が起きるか…』

 

『えぇ、そうね〜。長時間この靄の影響を受ければ、最悪そのまま全滅だって有り得るわね。…それじゃあ、望月ちゃんの事もあるから手短に説明するわね〜』

 

龍田の内容はこうだ。

 

まず、第二艦隊がいる位置から数キロ圏内には深海棲艦の存在は確認出来ないと判断。靄の影響により、幻聴・幻覚と言った症状を引き起こしている事で、その判断が危険な事であるのは承知の上で龍田はさらに説明をしていく。

 

この赤い靄は、強力な深海棲艦を中心にして発生するものである。これは、他の鎮守府の艦娘とも情報共有を行った為、信憑性はかなり高いと言える。そして、今回の大元はあの白い深海棲艦こと戦艦棲姫。これ迄の戦闘から見て、間違いなくあの深海棲艦が一番強いだろう。

 

加えて、先程からの風向きを見るに、この靄は竜巻上に渦を巻いて回り続けている。

 

『そう、まるで台風みたいにね〜』

 

『うーむ、台風…か。つまり、この靄の中にいる時点で、本隊との距離は関係なく、どんなに離れていても深海棲艦の声自体は風に流れて聞こえてくると…。先程の龍田が言う数キロ圏内に深海棲艦の存在は無いと言うのはこう言う事か。なるほど…。その理論で行けば悪影響の少ない今、近くには居ないという事にはなるのか…。まぁ、取り敢えず安心材料の一つではあるね。だが、台風のような仕組みであれば、中心に行けば行くほどその悪影響は大きくなるし、外側へ逃げようとしてもこの靄の範囲がデカすぎて脱出出来ないと思うんだけど…?』

 

『あら、深雪ちゃんは台風に詳しいのね。意外だわ〜♪』

 

『っ当たり前だろ!?深雪さまも元は軍艦だったし、今も艦娘だ!海を知る上で台風の仕組みなんざ常識だよ!』

 

『深雪ちゃんも大分詳しいみたいだけど、肝心な部分を忘れてるわよ〜?』

 

『肝心な部分?』

 

『あっ!分かったにゃしぃ!』

 

『あら、睦月ちゃんは分かるかしら?』

 

『台風の中心には”目”があるんだよ?目の中はね、驚く程に静かなんだって!この前、如月ちゃんが言ってたよ!』

 

『睦月ちゃん正解〜!』

 

『台風の目…。ま、まさか!?』

 

『そう、そのまさかよ〜♪私達は、今から台風の目に向かって突撃するの〜』

 

『おい冗談だろ龍田!?台風の目って事は、あの白い深海棲艦の事か?』

 

『えぇ、その深海棲艦に向かって今から突撃するのよ。深雪ちゃん♪』

 

龍田が言うには、この赤い靄が台風と同じような仕組みなのであれば、戦艦棲姫自体がその目の役割を持っていると推測。その周辺には靄は発生していないと考えた。現在使用不可能な無線などの電子装置も、影響を受けずに使えるのではないか?との算段である。

 

『む、無謀だ。無謀すぎるぜ龍田…。これじゃあ自殺するようなものじゃんか…。そこまでして危険を冒す必要はないんじゃないのか?』

 

『自殺〜?違うわよ、深雪ちゃん。私達はここから生還するために危険を冒してまで敵の本陣に突撃するのよ?』

 

『…っ』

 

普段のふわりとしたような雰囲気の龍田から一点、真剣な眼差しで深雪を見つめる。覚悟を決めた時の顔だ。

 

••••••

 

そして現在…

 

『それにしても、台風の特性を利用した作戦、か…。これは前代未聞だねぇ』

 

『えぇ、そうね〜。あっでも、もし私のこの考えが全て違っていたとしても深雪ちゃん。恨まないでよね〜♪』

 

『別に恨んだりしないよ…!龍田がこの第二艦隊の旗艦である以上、それに付いていくのが合理ってもんだ。どんな考えであれ、深雪達は龍田を信頼して行動するだけだよ。なっ?睦月』

 

『そうにゃしっ!睦月は龍田さんの考えに異論は無いよ!ここから望月ちゃんも含めて、皆で脱出を目指そー!』

 

『…ありがとう、2人とも』

 

靄の影響もある中、本来ならば望月同様に限界を迎えてもおかしくないはずの二人は、とびっきりの笑顔で龍田に応える。

それを目にして、改めてこの艦隊の旗艦として皆を導いていけるように『頑張ろう』とそっと呟く。

 

『しかし、望月がこれ以上影響を受けるとなると大変なことになるんじゃ…?それも台風の中心に向かうんなら、更に悪影響を受けることになるぜ?そうなりゃ、深雪達も只では済まないと思うんだけどぉ?』

 

『そうね…。…本当はこれ以上、望月ちゃんを無理させる訳にも行かないんだけど、こればかりは本人に頑張ってもらうしか方法はないわね。後は、そうねぇ〜。これも台風の特性を活かすしかないわね』

 

台風は地上から見て反時計回りに風が吹き込む。そのため、進行方向に向かって右の半円では、台風自身の風と台風を移動させる周囲の風によって強い風が吹く。逆に左の半円は右に比べて小さな風が吹き込むだけで、比較的安全なのである。

 

この特性を活かして、中心に居る戦艦棲姫の進行方向。その左側を併走するような形で進む。そうすれば、大した影響を受けずに目の中に侵入する事が可能なのではと龍田は推測。

 

『そして、私が残りの61cm四連装魚雷を使って適当な深海棲艦にぶつける。その爆発によって、恐らく深海棲艦の大艦隊は暫くそちらに釘付けになるはずだわ。その隙を狙って、深雪ちゃん達は台風の目の中に侵入。気付かれないように支援要請を送る事が出来れば、作戦の成功率は上がるはずよ。ふふっ…一歩でもミスをしたら皆、仲良く海の底ねぇ〜♪』

 

たった一つのミスや判断の遅れによって、今回の作戦全てが水泡に帰する。そんな一か八かの賭けに深雪、そして睦月は思わず顔を見交わす。

 

『…っま、やるしかないよな〜』

 

『うん!望月ちゃんの為にも、睦月頑張るよ!』

 

しかし、もう既に覚悟は決まっていたようだ。

2人の意気込みを聞いて、龍田も改めて覚悟を決める。

 

『…さて、そろそろね』

 

『…よぉし』

『にゃしぃ』

 

風向きと靄の影響の有無から予測し、台風の目の近くにまで接近することができた。燃料も残り僅か…。ここからは、一発勝負。

 

(支援要請を受けて、第一艦隊でなくとも、他の鎮守府からの助けさえ来れば、何とか助かる確率は上がる。奇跡が起きてくれたらいいけれど…)

 

『それじゃあ、私が合図を出したら二人は望月ちゃんを運んで大艦隊の背後についてちょうだい。そこから、敵の深海棲艦を爆発させるから、それが突撃の合図よ』

 

『よし、やってやるぜ』

『頑張るにゃ…!』

 

お互い頷きあった後、指でカウントダウンをしていく。

 

(…3•2•1…)

 

そしてゼロになった所で、二人にGOサインを出して背後へと向かわせる。龍田も同時に駆け出し、大艦隊の端で優雅に泳いでいるイ級に向かって残り全ての61cm四連装魚雷を放つ。

 

ドボンッと勢いよく発射した魚雷は、イ級目掛けて真っ直ぐに進んでいく。

そして…

 

『グウェッッッ!!!!』

 

突然の大爆発と共に、イ級の身体が弾け飛ぶ。

周囲の深海棲艦達は一瞬、何が起こったのかを理解出来ずに立ち止まっていたが、敵襲だと分かった途端に爆発した方向へと注意を向ける。

 

『かかったわ…!』

 

『よし…!今だ…!』

 

『行くにゃ…!』

 

爆発の合図と共に、睦月と深雪は望月を運びながら目の中へと突き進んでいく。そこに、一切の躊躇いはなかった。ただ、龍田を信じて進む二人の勇敢な姿がそこにあった。

 

『気付かれてねーみたいだ…!おし、睦月今だ…!』

 

『うん、支援要請を出すよ…!』

 

 

赤い靄が目視できる距離にまで接近した第一艦隊。

翔鶴の判断の元、更に追加で新型の彗星を各自発艦させた。

 

『先程からするこの胸騒ぎは…。何事もなければいいのだけれど——』

 

佐世保鎮守府から抜錨を開始して現在に至るまで、心の奥底で感じていたザワザワとするような胸騒ぎをどうにかして鎮めようとするが、一向に収まる気配は無く赤い靄に近づくに連れて倍増しているようだった。

 

(こんな事は初めてだわ…。艦娘としてそれなりに長く戦ってきたつもりだったけれど、ここまで心がザワつくなんて…。兎に角、今は心を落ち着かせましょう…)

 

心の乱れを正すように、翔鶴は一呼吸置いて周囲への警戒を続ける。

 

と、その時…。

 

『翔鶴姉!零式水上偵察機から更に伝令!右10度、距離9千!…謎の白い深海棲艦を発見!!…こんな奴、今まで見たことない!』

『…っ!なんやて!?』

 

『…報告にあった新種の深海棲艦。恐らくは姫級ね。…なるほど、この収まらない胸騒ぎの元凶、と言ったところかしら…』

 

新種の深海棲艦を発見したとの報告を受けて、翔鶴は事態の把握を急ぐ。

 

(恐らく第二艦隊は、あの靄の中ね…。無線にも繋がらないのは、噂通りの赤い靄による悪影響かしら?相手は、姫級。一筋縄では行かないわね…)

 

『…っしょ、翔鶴さん!!支援要請よ!赤い靄の中心部分から、恐らく第二艦隊の誰かが助けを求めてるわ!!』

 

一番後方で主に通信関係の役割を担っていた駆逐艦の秋雲が、無線から聞こえてくる内容に思わず顔を真っ青にする。

 

『う、嘘っ!!…こ、これって…』

 

『何?どうしたの…!?』

 

『なんや!?はよ言わんかい!』

 

あまりの事に秋雲は口をパクパクとさせながら、何度も言い淀んでいた。そんな彼女を見て、瑞鶴と龍驤も焦りからか徐々にピリピリとした雰囲気に移り変わる。

 

『秋雲さん、とりあえず落ち着きましょう…。ゆっくりで良いですから、支援要請の内容をお願いします。…瑞鶴?龍驤さんも、あまり急かさないように。返って言いたい事も言えなくなってしまいますからね』

 

『うっ…ごめん』

 

『せやったな…。うちも変に焦ってもうてたわ』

 

『ご、ごめん!今、読み上げるわ。…だ、第二艦隊は現在…。謎の白い深海棲艦を含める大艦隊と接敵中。詳細…は、重巡洋艦那智・軽巡洋艦天龍の二名が消息不明…。駆逐艦望月が意識不明…。なお、重巡洋艦那智に代わり軽巡洋艦龍田が旗艦に任命。他、駆逐艦睦月・深雪の合計三名で行動中。至急、支援を求む』

 

『『『…っ!?』』』

 

秋雲から伝達された報告内容を聞いて、第一艦隊の全体に緊張が走る。

 

『…分かりました』

 

一拍置いて、翔鶴は短く返事をする。

 

想定していたよりも、状況は芳しくなかった。第二艦隊の旗艦である重巡洋艦那智、そして軽巡洋艦の天龍。この二人の消息が分からないという事実に、翔鶴は最悪のケースを導き出す。

 

第二艦隊の中で最も火力を出せるであろう重巡洋艦那智。彼女が居ないとなると、火力面では確実に押されてしまうだろう。また、指揮系統も優秀であるというのも今回旗艦として選出された要因だ。

更には、軽巡洋艦の天龍。彼女もまた佐世保鎮守府トップクラスの実力者である。軽巡洋艦として火力も申し分ない上に高速艦である為、格上相手でも速度で勝負を挑める。

 

故に彼女達が消息不明であるという現状は、この戦いの敗北を意味する。相手は恐らく姫級。加えて、敵は大艦隊。戦力差では此方が圧倒的に不利である。

 

(二人がまだ何処かで彷徨って居るのならば、直ぐに捜索しなければ…)

 

『第一艦隊!陣形を単縦陣に移行!これより全ての攻撃隊、爆撃隊は支援要請のあった地点へ!駆逐艦の皆は、対空対潜への警戒をお願いします!』

 

翔鶴の一言で、第一艦隊が行動を開始する。

 

『アウトレンジで…決めたいわね!』

 

『よっしゃあ!一気に決めるで!』

 

『巻雲さぁん、私達も頑張るわよ〜』

 

『はいっ!夕雲姉さんの背中はこの巻雲にお任せ下さい!秋雲よりはちゃんとやりますから!』

『巻雲〜?私もちゃんとやってますよー!?』

 

海上を全速前進で航行する第一艦隊。彼女達に待ち受けるモノとは…。

 

 

視界に映るのは敵か味方か…。

 

『海ノ底に…行かナきゃ…。皆ガ、呼んデる…』

 

『…ぉぃ!戻っ…。天…』

 

『暗い…暗イ…。アノ場所へ…』

 

『駄目…!やめっ…』

 

彼女を呼ぶその声は敵か味方か…。

 

『フフッ…コッチダヨ…オイデ?一緒ニ沈ミマショウ…』

 

 

 

 

———軽巡洋艦【天龍】の”眼帯”から見えるその景色は、果たして天国か地獄か…。

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