「…あれかな」
響は未来達が拠点としている船を見つけると、身を潜める。
(S.O.N.G…未来が在籍してる組織だけど、心配だなぁ…)
響はそう思いながらコブラケータイを取り出して通信を傍受し始める。
そこではS.O.N.Gがあの光への対策を発見したこと、部分的だが敵の情報を話していた。
(…成る程、悪い組織ではないみたいだけど…上がわからないな)
そんな会話を聞いていると、ある会話が傍受された。
「…翼、奏は?」
「まだ寝ているらしい…全く、寝坊助だな…」
「そう…セレナも眠ったままだわ…仕方ないとは思うけど…」
「…だからこそ、奏達の分まで守らないといけないな」
「そうね…」
(…そういえば、奏さんはまだ目を覚ましてなかったんだっけ…)
響はそう考えながらコブラケータイをしまう。
「けど、敵じゃないのは確かなんだけど…」
『やっぱり、まだ疑うのか?親父さん達はかなりいい人達だぞ?』
『姉さん達だって悪い人では…』
「いやそれは分かって…ん?」
響は突如聞こえた声に驚き辺りを見るが誰もいない。すると、ブランク眼魂が二つ飛び出すとそれぞれ橙色と銀色になった。
『動き辛いなこれ…』
『でもこれ以外にありませんよ』
「…成る程…一応、名前を聞いてもいいですか?」
響はある程度頭の中で理解するとそう言う。
『いや、言わなくても…まぁいいか。私は天羽 奏』
『セレナ・カデンツァヴナ・イヴです』
「やっぱり…というか、奏さん」
『あぁ、久しぶり…なのかな?』
「まぁ、はい…というか、なんで眼魂に?」
『私たちが死にかけた時にちょっと胡散臭い人が私たちの前に現れて、「まだやるべきことがある」って言って眼魂に閉じ込めちゃって…それで身体がなんとか無事だったからよかったんですけど…目覚めたのはちょっと前ですし…』
『多分出れるけど、体がなぁ…』
「あぁ、成る程…なら当分はこっちに?」
『まぁな、というか驚いてないな?』
「まぁ、はい…とりあえず、さっさと離れましょうか」
響は奏眼魂とセレナ眼魂(さっき名付けた)を掴んでポケットに入れるとマシンフーディーを発進させてその場から離れた。
ー
「…あれはどうするの、サンジェルマン」
「あぁ、装者達も次は何か対策をしてくるはずだ…そうなればスペクターも自ずと厄介になる」
「3vs1であそこまでやれるならかなり厄介というワケダ」
「そうねぇ…」(それにあの男なら…もしかすると、サンジェルマンをアダムから守れるかも)
「とりあえず、今はゆっくりしよう」
そう話し合った3人の中、カリオストロだけは何かに対して悩んでいた。