今世紀で最悪の闇の魔法使いになってしまった ー1   作:シューズ

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ホグワーツ生低学年

 スリザリン寮での寮内政治は面倒だった。創始者スリザリンの末裔だとしても証拠なんてない。パーセルタングだとは言えたろうが蛇つれて来なかったし、蛇の出現呪文は試したことが無かった。先輩がたや同級生に蛇を出してって頼むなんて間が抜けてるし他人のペットに命令してみせるのは明らかにマズい。両親不明の上、非魔法使い、マグルの孤児院育ちだと誠実に自己申告したら、下に見られた。けっこうイラっときてる。授業で抜きん出て見せても名家出身者達からは変わらず下に見られてると分かるし。

 開心術は使ってしまわないよう自重してるとはいえ、便利過ぎ。そのうち使用がバレそうで少し不安だ。閉心術をマスターしてる人と練習したい。杖を手に入れる前から使えたから杖を使った開心術の強力さも是非とも体感したい…使う名目がないんだけどね。

 

 結局、寮内でやや孤立気味だ。授業は何とかなるがクラブ活動は無理ではないがキライだ。名家子女の給仕なんて不愉快だ。アルバイトだと思えばいいのか?寮監のスグラホーン教授もまた、目をかけてくれていようがそんなに好きじゃない。教授たちさえも誤魔化す自信がついたら授業以外では、サラザール・スリザリンの伝説の秘密の部屋に引き篭もっていたいぐらいだ。まあまだ入った事ないんだけど。

 

 他の寮生は、ハップルパフ生とは当たり障りなく言葉を交わし、レイブンクロー生は授業で目立つからだと思うがやや敵視、グリフィンドール生からは他のスリザリン生とまとめて敵視されている。関わった限りでは。上級生に絡まれると舌戦でも軽い呪文の対抗でもやや不利だ。開心術は使わないし。ま、重い怪我をしないだけで今はいい。

 

 長期休暇はホグワーツに人が少なく城内の探索をしている。…いつまで経っても終わる気がしない。まだ存在しない(というか私の影響で、バタフライエフェクトでこれからも存在しないかも)忍びの地図が欲しい。尊敬できる高度さのそういった魔法の地図は必要の部屋にも置いてなかったし、確かめてないが秘密の部屋も望み薄だ。というか2年生になる頃にははっきりしたんだが、創始者の1人の末裔なのにこのホグワーツ城で特に優遇されてない。動く階段や石像が融通を利かせてくれたりはしないし、ゴースト達に嫌な思いを普通にさせられる。ピーブズは悪戯してくるし、それ以外も悪意は無くとも私の体を通り抜けて凍えさせてくる。秘密の部屋も大したことなさそう。中にいるはずのバジリスクは、素材として希少価値が高いんだけどな…微妙に物足りない。スリザリンの遺産を傷付けるつもりもないし解体できないのだ。巨体に毒や魔眼の脅威と利益が釣り合わなそうだ。

 

 孤児院に戻らされる学年間は憂鬱だった。

 孤児院での生活は元々不快だったがホグワーツでの豊かな生活を知り、更に始まった第二次世界大戦の影響はイギリスでは強く感じるからだ。魔法界にも戦争の影響はあるみたいだがホグワーツ城内では特に感じないのに…。

 あと、知り合いから送られた手紙の返事を予め書いておかないと来たフクロウにそのまま渡せない。ちょくちょく予想が外れ無駄になる手紙が幾つか。…返事をすぐ出せずフクロウを待たせたうえ誕生日プレゼント無しで送り返す羽目になった事もあった。プレゼントの贈呈だって、ここじゃそもそもプレゼントを用意できないのだ。魔法を使いたい!宿題の為とか他人の為とかだけじゃなく、自由に…。

 つい使いそうだから杖は磨く時以外触らなかった。孤児院に居る間は杖磨きをより頻繁に丁寧にしていたのは時間があったのもあるが杖の忠誠心が上がらないか期待したからだ。というか、もうこの魔法の杖が好きになっていた。自分の才能で金を生み出して(錬金術じゃない。賢者の石など作れない。念の為)それを注ぎ込んで高級な杖磨きの道具を1年次末には揃えたぐらいだ。

 

 そういえば、寮対抗の、クィディッチのリーグを含む点数競争は、低学年の間は結果を記憶してない。盛り上がっていたようなぼんやりした情景は思い出せている、と思う。

 

 

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