プロローグ-Home Sweet Home-
………『さらばだ、少年。』
『魔法なんて大嫌い。』
『君たち大好きだ!』
5年前の記憶。大切な家族。大切な兄弟。大切な親友。今はもう、何もない。
……あれから5年が経った。僕はユニバースを救うことと引き換えに全世界から忘れられた。
ドクターからも、ハッピーからも、ネッドからも。……MJからも。
あれから僕は必死に勉強して高卒認定試験を受けて現役で大学に行った。
そして、今。僕は日本に来ている。今いる場所は東京、府中。中央トレセン学園と呼ばれる場所に僕は来ていた。今は校門の前。
季節は春。色んな出会いがあり、色んな別れがある季節。
僕は今日からトレーナーとしてこの場所で仕事をすることになる。
ピーター・パーカー23歳、僕の新たな門出が待っていた。
学園の敷地内に入る。すると…
「初めまして。ピーター・パーカーさん。私はトレセン学園の理事長秘書をしております、駿川たづなと申します。」
そこには緑を基調とする服を着ていた秘書さんが待っていた。
「初めまして、駿川さん。よろしくお願いします!」
「たづな、で良いですよ。」と、にこやかにはにかむたづなさん。
(良い人そうだ…)
初めての日本で、しかも初めての職場。まあ職場みたいな、家族みたいなチームには所属してたけど…少し不安だった気持ちは、たづなさんのおかげでほぐれた。
「では、理事長室まで案内いたします。」
「はい。」
すたすたと歩くたづなさんに僕は付いていく。
すごく広い場所だ…。
理事長室まで歩いている間、周りの建物などを見ていた僕は、学園の広大な敷地に驚いていた。
アベンジャーズ基地よりずっと広いや…
プールや食堂、そして広大な芝生とダートのレース場。
ここでウマ娘たちは日々、練習に勤しんでいると言う。
どんな娘たちが居るんだろう…そんなことを考えていると、理事長室に着いたようだ。
「理事長、新任のトレーナーさんがいらっしゃいました。」
理事長とはどんな人なのだろうか…やっぱりこんな広大な学園を纏めている人なのだから厳格そうな人なのだろうか…だがそんな考えとは裏腹に、ドアの向こうからは幼い声が聞こえてきた。
「感謝!案内ありがとうたづな!ではパーカートレーナー、入りたまえ!」
「し、失礼します…」
それはそれとして緊張していた僕は、恐る恐る理事長室に入る。するとそこにいたのは、僕より一回りも二回りも小さい少女だった。
「え、小学生?」
「失礼!私は少なくとも小学生よりは上だ!」
「あ、すいません!」
思わず口からポロっと出てきてしまった言葉。すぐに僕は謝った。
「こほんっ、自己紹介が遅れたな。私は学園の理事長、秋川やよいだ!パーカートレーナー!これからよろしく頼む!」
「初めまして、ピーター・パーカーです。これからよろしくお願いします。担当と切磋琢磨していけるよう精進します!」
「驚嘆!パーカートレーナーは日本語が上手なのだな!」
「ああ、まあ…必死に勉強したので…」
戸籍も無いような僕は一人で生きていけるように必死に努力をした。スパイダーマンとしての活動も続けながら。
「それでは頑張ってくれ!パーカートレーナーの活躍を期待しているぞ!」
「はい!」
お辞儀をして理事長室から出る。たづなさんからも…
「学園では色々あるかと思いますが、頑張ってくださいね。応援しています。」
「はい!ありがとうございます!頑張ります!」
たづなさんとお別れして、そのままトレーナー寮へ向かう。
それからしばらく歩いて着いた。ここがトレーナー寮か。ここで今日から生活することになる。
将来への期待に胸を膨らませ、自分の部屋の扉のドアノブを回した時に僕はとんでもないことに気付いた。
……Oh My!!!!!Goooooooooooooood!!!!!!!!!!!!
「ウェブシューター
処女作なので駄文ですが、エタらないよう頑張って書いていきたいと思います。一応続きは執筆中です。反響次第でモチベ上がります。