まず拠点づくりをするために歩き回り、良い立地の場所に拠点を張る事にした。そこでも色々と揉め事が起こったりもしたが平田君のお陰で男女は衝突しないでいる。
私と綾小路くんだけで行動したかったのに堀北の奴が「周りを少し見て回ってみない?」と誘ってきた。私としては勿論、首を横に振りたいけど、綾小路くんが承諾しちゃったから付いていかない訳にはいかない。綾小路くんと堀北が二人っきりになるなんて許せない。だから仕方なく付いてきた。
「それにしてもあなたが櫛田さんと付き合うなんて意外だったわ」
無言の空気を最初に破ったのは堀北だった。
「そうか?」
「あなたは誰かと付き合ったりすることに興味がない人だと思ってたから」
「オレにも人並に誰かと付き合いたいという欲望はあるんだが…」
「そうなの?あなたにはそういった気持ちは全くないのかと思ってたわ」
堀北の話に同意する訳ではないけど、私も最初は綾小路くんのことをそう思っていた時期もあった。綾小路くんってミステリアスで恋愛とかには全く興味がなさそうだったし。
でも、一目惚れして綾小路くんのことを好きになっていって綾小路くんが恋愛に興味がないのなら、私が綾小路くんに『恋愛』というものを教えてあげればいい。教えるなんておこがましいけど、恋愛したいと思わせなければいけない。
「お前の中でオレはどんな人間になってるんだよ」
「それにしても櫛田さんが綾小路くんのことを好きだなんて正直かなり意外だったわ」
堀木は次に私の方に視線を移した。堀北と目が合うと腸が煮えくり返るほどの苛立ちを覚える。でも、綾小路くんの目の前だということをすぐに思い出して私はその怒りを顔に出さないようにした。
「へぇ……私は綾小路くんのことを最初から好きだったんだよ」
「そうなの?あなたのことだから綾小路くんみたいな日陰ものに興味ないと思ってたわ」
それでも怒りという感情がまた生まれてきたので……綾小路くんに迷惑を掛けたくないんだけど、落ち着けるためにはこれをするしかない。
私は綾小路くんの腕に抱き着いて綾小路くんを側に感じることで心を一旦落ち着ける。
「そんなことないよ。綾小路くんはとっても優しくて、とっても頭がいい。クラスのどの男子よりも私は綾小路くんが一番素敵な男子だと思うけどな」
堀北は一瞬、私の方を睨んだ気がしたけど、次の瞬間にはいつも通りの仏頂面になっていた。
「そう…」
その後も度々、堀北が私や綾小路くんの関係について聞いてきたので自慢げに話してあげた。
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綾小路清隆に櫛田桔梗への恋心に近いものは生まれるのか?
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