もし、櫛田桔梗が綾小路清隆に一目惚れをしたら   作:主義

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少しキャラ崩壊があるかもしれませんが、そこら辺は目を瞑ってください。


櫛田桔梗と一之瀬帆波

無人島試験は終わりを告げた。オレの計画通りでDクラスを勝った。

 

結果が全て。

 

オレはクルーズ船の自室のベッドに寝転がる。別にこれだけであればそれほど問題はないが、オレの左隣に一之瀬、右隣に櫛田が寝ている。こんなところを誰かに見られたら確実にまた変な噂が立つな。櫛田と付き合っていることだけでもそれなりに恨みを買っているんだからこれ以上の恨みはいらない。

 

こうなってしまったのは昨日の夜に遡る。

 

 

―――――――

 

無人島試験が終わり、半日ぐらいが過ぎた。無人島試験が終わったのは朝だったから今は夜景が綺麗な時間。

 

別に景色を見に来た訳じゃないが、オレは甲板にいた。ずっと自室に居ても少し息が詰まる。たまには外の空気を吸っておくのもいいだろう。

 

だが、いつもよりも甲板にいる人は減っている気がするのは気の所為だろう。この試験は精神的にも肉体的にもかなりの疲労が蓄積されるはずだ。慣れない環境で1週間過ごさなくてはならないという状況下に置かれて疲れないはずがないしな。

 

だからほとんどの奴が…自室で寝ているのだろうな。

 

 

「ねぇ、綾小路くん」

 

 

「なんだ?」

 

 

「きれいだね~」

 

オレの腕を抱きしめながら櫛田は夜景を見ている。

 

別に櫛田と会う約束をした訳でもなければ、もちろん同じ部屋にいたわけでもない。オレが自室を出ると櫛田は扉の前にいた。なんで櫛田がそこにいたのじゃは知らないが、別にそこまで問題もないので気にしないことにした。だが、明らかに櫛田の精神は限界を迎えている。

 

 

「櫛田」

 

 

「なに?」

 

 

「いつまでこの恋人の振りを続けるんだ?」

 

 

「え……」

 

 

「櫛田を狙っていた奴はたぶん、あいつだろう。それであれば今の櫛田は誰に狙われることもない。だったらオレと別れてもそこまで問題ないだろう」

 

オレの言葉を聞いて、櫛田は絶望したような顔をしている。

 

 

 

 

櫛田に今の状態を考えれば『別れる』という選択肢はないはずだ。そんなことをすれば…櫛田という人間は崩壊する。だが、このまま普通にこの関係を続けるよりも利用しやすいようにした方がいい。

 

「櫛田もオレと恋人関係を続けるのは嫌だろう」

 

 

「い、いやじゃない!!私は綾小路くんがいいの!!!綾小路くんが大好きなの!!!だ、だから…すてないで…綾小路くんのためならどんなことでもするから!!」

 

櫛田は懇願するようにオレに訴えかけて来る。

 

 

「本当にいいのか?」

 

 

「うん!!綾小路くんがいいの!!」

 

 

 

 

 

「ほ~~あつあつだねぇ~」

 

声のした方向に視線を向けるとそこには…Bクラスのリーダーでもある、一之瀬帆波がいた。

 

「一之瀬か」

 

 

「やっぱり綾小路くんと桔梗さんはあつあつだねぇ~」

 

たぶん、この感じからして一之瀬にはオレと櫛田のやり取りを聞いていたという訳ではなさそうだ。それにオレはそこまで大きな声で話していないから聞こえたとしても櫛田の声だけだろうが。

 

 

「私も綾小路くん、狙ってたんだけどなぁ~」

 

一之瀬は冗談で言ったんだろうが、櫛田のオレの腕を抱きしめる力が強まっている。

 

 

「一之瀬さんでも綾小路くんは渡さないよ」

 

 

「と、とらないよぉ…でも~」

 

すると櫛田が抱きしめている方とは逆の腕を抱きしめる来る。

 

 

「綾小路くんってかっこいいよね~」

 

 

「な、な…渡さない!」

 

そう言って、櫛田の抱きしめる力がどんどん強くなっていく。一之瀬の所為で変に対抗心を抱いてオレの腕を抱きしめる力が強くなるというオレとしては最悪の展開。

 

 

「ねぇ…今日って暇かな?」

 

 

「まあ、やることはないが…何をする気だ?」

 

 

「そんな睨まないでよ。ただ私は皆で遊びたいだけだからさ」

 

そしてオレたちが移動することになり、その場所として選ばれたのがオレの部屋だった。なんでオレの部屋なのか分からないがオレの意見は聞いてもらえそうにない。

 

 

まあ、本当に遊ぶだけでトランプや三人で出来るゲームをたくさんやった。正直、日付を跨いでも止める気配がなくて…ゲームが終わった時に時計を見ると午前三時を指していた。

 

「じゃあ…今日は綾小路くんの部屋に泊まってもいいかな?」

 

 

「なんでだ?」

 

 

「もうこんな時間だし…」

 

 

「別にいいが…」

 

櫛田はオレの返答にかなり驚いているようで声を荒げた。

 

 

「え、綾小路くんの部屋に泊まってもいいの!??」

 

 

「ああ…」

 

もし、明日の朝にでも一之瀬や櫛田がオレの部屋から出てきたところを抑えられたらかなり面倒なことになる。一之瀬は軽い気持ちかもしれないが、オレとしてはかなりの爆弾を抱えることになるよな。

 

 

「でも、ベッドは一つしかないぞ」

 

 

「大丈夫だよ。私が綾小路くんの左隣に寝て、右隣に櫛田さんが寝るからね」

 

そしてオレは一之瀬と櫛田と一緒に寝ることになった。池や山内だったらすごい嬉しがるんだろうが、オレとしては明日が心配だな。なるべく目立つことは避けたいからな。

 

綾小路清隆に櫛田桔梗への恋心に近いものは生まれるのか?

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