「何ヤッテルノデスカ、早クシテクダサーイ!」
またあの王様の言いなりになって塊を転がす。
もう足が疲れた…どうして俺は地球の上を転がしているのか…どうして俺はこんなにも頑張っているのか、何もわからなった。
海に入ることになるため、水中ゴーグルをつけている。しかし重すぎる…!
なぜ俺はこんなにも頑張らければいけないのか…俺はあいつのために生きてるわけではないのに…!
俺の名前はクロ。いつも通りの生活を過ごしていたら、突如大きくなってできた丸いものに巻き込まれてしまった…
気がつくと王様に救出されていた。王子ランドというところにたどり着いていた。
俺は、ここで生きていくのか、そう思っていた…
王子は日に日に疲れていくのが見えた、話を聞くと「塊」というものを転がているらしい、王子の体のサイズよりはるかに大きいものも転がすというのだ。
俺は、そうなんだと聞き流していた。しかし他人事ではなかった。
俺にもその時はやってきた。
王子に呼ばれた。次はお前が転がす番だ、お前にならできるはずだということである。
しかしお気の毒だと言われた。
なぜなら選ばれたステージは「コスモグランドパレス」だったからである。
そこは100万kmも超える玉を転がさないといけないという。
「1万kmヲコエル塊ヲ作ッテクダサーイ!」
コスモグランドパレスが始まってしまった…
最初こそはよかった。しかし人を巻き込む、すなわちそいつはもう「塊」で一生を過ごすしかないのだ、数分後に星となってしまう「塊」に…
もう嫌になってきた。ここ3分は建物を巻き込み続けている。さっきまでは車だったのが、いつのまにか人がいたはずのビル、数秒前まで平和に過ごしていた家族がいたであろう一軒家、全てが「塊」の中に入ってしまった…
俺は…俺は何をしているんだ…
人の人生がどんどん終わっていく…「塊」の説明を受ける時に確かに聞いた言葉は、「塊」に巻き込まれた人は幸せになるという…
しかし、その幸せとは死なのではないか…そう考えると足が止まってしまった
「クロ!何グズグズシテイルンデスカ!早クシテクダサイ!」
自分はしないくせになんだよと思いながら巻き込んで行った。
いつしか俺は雲を巻きこんだ、すると大陸が剥がれていき、国々が剥がれていった。国々が繋がっていく瞬間は皮肉にも人類が滅びるであろうこの時であった…
俺は宇宙に出た、それは綺麗な星空だった。しかしその星を巻き込めると知った途端、俺は巻き込み始めた。いくら転がしても止まらない…ドンドンドンドン巻き込んでいく…誰か止めて欲しいぐらいだ。
すると飛んでいる大きな影を見つけた、なんと、王様が飛んでいたのだ!!!!!
俺はチャンスだと思い、突撃した!が、サイズが小さかった模様、吹き飛ばされてしまった、俺は立ち直ろうとしたができなかった。
その場にブラックホールがあったのだ
助けてくれ、その声も届かない、俺はどんどんブラックホールへと吸い込まれてゆく、あぁ…俺はここで終わるのか…人々よ、すまない…
意識は吸い込まれた。
「アーア、吸イ込マレチャッタネ…マァ、マダ代ワリガアルノデイイデス。ツギハシクジルナヨ、クロヨ」
ここは…?
起きると元いた日常であった。塊なんてありもしない。平和な世界、平和…平和…?
平和は…塊デ…皆が1つに…ナルことデス…
初投稿です。
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