アルハザードでゲートに飛び込んだ。
すると様々な色の流れが一方向に流れている空間だった。そして時折流れる白い球体を覗き込むと人々の生活、戦争、発展などが断片的に見える。ジオラマを見ているような感覚だった。時間が経つにつれて人々の格好から時代が遡っているのが分かる。
ここは、そう。言うなれば時間の流れの中なんだ。
俺は自分の魔力と管理局から盗んだロストロギアのおかげで無事なのだろう。だがあまり長居はできそうにない。
俺も人間だ。時間が遡れば同時に俺の体も幼くなって行く。それよりも早くはやての事故に遭う世界、日付を探さなければいけない。
クソ、次から次へと流れて行く。今はもう8年ほど遡っているな。
〜〜〜
「これか!」
やっと見つけたはやての故郷 第97管理外世界 通称「地球」。今は9年前の世界。これから更に1年分の波を遡って…流れて来た白い球体を発見。
「ふぅ…来い!“クロ”!」
俺の持つ3つのデバイスの内の一つ、〈黒の暴牛〉略して“クロ”を手に取る。
このデバイスは俺用に調整された物で俺特有の魔法属性 闇属性を最大限活かせる刀型のデバイス。
起動させるとネックレスの状態から刀型へ変形する。
このデバイスに闇の魔力を流すと刀身が闇を纏い黒く染まる。
闇魔法〈闇纏・次元斬り〉
闇を纏った刃で白い球体を“次元ごと”斬りヒビを入れた。〈黒の暴牛〉をネックレス状態へ戻し、空いたヒビに手を入れる。
ヒビは俺もろとも周囲を吸い込むように埋まっていき、俺は白い球体の中に入る事に成功し、ヒビは治った。
こうしてなんとか世界に割り込んだわけだが、ここで早速試練がやってきた。
俺が出てきたのは目視推定で地面から約300m上。ぶっちゃけ死ぬ。
…と普通の人なら考えるだろう。だが残念だ。俺は普通の人ではなかったのだ。俺は(元)時空管理局の局員だ。この程度造作もない。
全身を魔力で強化、クロを手に取り闇魔法〈闇繭〉を自身の周囲に展開しガード
地面に着地する寸前に…!
ドォォォォォンッ!!!
「っあ〜。ひとまず着地成功…」
地面に大の字になる。
地面に着地する少し前に闇魔法〈闇纏・無明峰打ち〉で思いっきり地面を叩いて衝撃を殺し、地面に衝突する寸前に〈闇繭〉を前面に集中展開した。更には前転する事で衝撃を殺す。
多少擦り切ったが大した怪我は無い。その代わりに反動で体が動きそうにない。
「…ここが10年前の世界か」
未だに実感が湧かない。運良く人目が少ない原っぱっぽいところに落ちたので大した騒ぎにはなっていない。
「それにしてもこの世界は本当に魔法の気配が無いな」
話には聞いていたあい、実際に来たことがあるので分かるが、魔法で発展したミッドチルダとは反対の化学で発展した世界。それは10年前でも10年後でも変わらなかった。
「誰…なの…?」
知らない人だが強力な魔力を感じて、1人の少女は山を見つめた。
何故時の流れを自由に動けたかって?ロストロギアのおかげだよ(ゴリ押し)
〜いろいろ補足コーナー〜
・クロ(正式名称:黒の暴牛)
ヤミが持つ3つのデバイスのうちの1つ。
闇魔法と非常に相性が良く、切れ味は普通の刀と同じくらいだが闇を纏うことでなんでも斬れる強靭な刃となる。
イメージは遊戯王OCGに登場する〈閃刀姫 レイ〉の閃刀。普段はシグナムのやつみたいに小さいストラップになって首にかけているチェーンに付いている。呼べば手元にくる。
・闇の魔力
ヤミは他の人と魔力の構造そのものが違う。
通常は魔力をそれぞれの属性に“変換”するところ、ヤミは魔力“そのものが”属性を持っている。
そのため、並のデバイスでは扱いが難しく専用のデバイスを所持している。
闇の魔力には様々な特性がある。引力があり、光を吸収する。射程と速度が極端にない。射程と速度は武器に纏うことでカバーしている。
各話の後書きにこんな感じで補足コーナーを作ろうと思います。