【完結】闇と世界樹の魔法使い   作:アイナll

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ヤミ団長の名言。カッコいいですよね。


限界を超えろ

「これ…ちょっとヤバいかも…ハハハ」

 

 いや笑ってられない。

 何あの白いヤツ。刃は通らないは、刀が折られるは、尋常じゃない硬さだ。

 

「ンン、」

 

 白いヤツは手をかざした。ヤツの黒い刀が引き寄せられるように手に収まった。何の引力だよ。

 

「クロが壊された…闇魔法は使い物にならない。なら!」

世界樹魔法〈魔守のトリネコ〉

 

 来た時に発動した〈ミスティルテインの種〉でできた根を操作する。

 地面から鞭のように扱って攻撃する。今扱える3本。1本は地面に埋めたままの守備用、2本は出して手動操作で攻守の両方で使う。

 本来は防御魔法だが、闇魔法が使えない今これしか無い。

 

「グアァッ!!」

 

 うわ〜、簡単に斬られた〜。萎えるわ〜。まぁ斬られた側から生やせばまだどうにかなるんだけどね。

 ヤツも自分も手数は消えない。ただ、樹は時間が経てば確実に短くなっている。生やす速度より斬られる速度の方が速いんだ。

 消耗戦になればこっちの勝ち目はない!

 

世界樹魔法〈ミスティルテインの種〉

 

 自分の手に現れた光の種を地面に落とす。種は芽となり木となり樹の根まで一瞬で成長した。

 

「グルアァァッ!」

 

 目の前から消えた。

 

「マジかよ!」

 

 普通考えんやろ。ゴツゴツしてガタイが良くなったのに速さそのままとか。

 いや、そのままではないか?前は残像が残っていたが今はそれがない。ブラフだとしてもおかしい。

 硬くなったことで重量が増して早く動けないのか?!

 

「グアァァ!」

〈月牙天穿〉

 

「ッ!」

 

 やられた!黒い斬撃で根のほとんどが斬られた。

 接近してくる!このままじゃ胴体を両断される!

 

(このままだと死ぬ!今の俺じゃマナゾーンは…!)

 

 

 今の俺じゃここが限界…?

 

 

「だったら、今ここで限界を超えろ!!」

 

 全身に魔力を行き渡らせ、それを周囲に展開する。

 距離は問題ではない。今はただ、ヤツの剣を避けることができるだけの機動力を…!

 

〈マナゾーン〉

(…躱せた!できた!マナゾーンが!)

 

 “(くう)を蹴り”、横に構えられた剣を避けることができた。

 半径にして約5m!決して広くないが今はこれで良い。この5m圏内は俺の領域だ。

 

「…アァ?」

 

 刀を振った白いヤツは不機嫌そうに振り向く。

 自分の思う通りにいかなかったのがそんなに嫌か。同情するぜ俺もだよ!

 

(つっても武器が有るのと無いのとじゃ戦力が違うな)

 

 今の俺は攻撃を捌けるというだけで白いヤツを倒せるようにはなっていない。このままだと魔力切れで俺が先に倒れる。俺の魔力残量もそう多くない。

 世界樹魔法は制圧力に長けているだけであって攻撃力はほとんど無い。マナゾーンで対処できる内は回避や防御には使えない。

 

(だったら!)

世界樹魔法〈魔樹降臨〉

 

 空から巨大な木の根を出現させる。その根と地面にある根を使い、白いヤツの手足を縛り付ける。

 

(創りだせ!白いヤツを斬る事のできる刃を!世界樹魔法の全魔力を!)

 

 〈魔樹降臨〉で降ろした根を束ねて磨いて徐々に刀の形になってゆく。

 

(もっとだ!クロよりも鋭く、クロよりも頑丈なイメージ…!)

 

 根の中で少しずつイメージは形になっていく。

 

ブチブチブチ!

 

 ヤツを拘束していた根を引きちぎられた!迫ってくる!ヤバい!集中を切らすな!今動じればイメージが崩れてただの木刀になるぞ!

 ヤツが迫ってくる!集中しろ!イメージしろ!迫ってくるヤツを斬るだけの刃を!!

 

 

ドォーーンッ!!!




~いろいろ補足コーナー~
・次回、ブラッククローバーの単行本勢、アニメ勢にとって知らない魔法が登場します。弱ネタバレです。ただ、この魔法はめっちゃエモいので是非とも自分で見てほしい。
・実は残り3話なんです。この戦いは次回で決着です。
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