藤沼将太との話を終えたボーダー最高司令官の城戸政宗は会議に出席していた。会議のメンバーは自分と自分がスカウトしてきた三人とそして旧ボーダーの後輩二人である。
「城戸指令のご指示に異を唱えるわけではありませんが、彼のB級昇格は少々早計ではありませんかね。」
神経質そうな男が議題を提示した。彼は根付栄蔵。TVや新聞・雑誌などの各種メディアに対応するボーダーのメディア対策室長である。
「といいますと?」
会議中にもかかわらず、喫煙する男が聞き返した。彼は唐沢克己。ボーダーの資金調達を一手に担う営業部長である。
「彼の年齢ですよ!ただでさえ子供に軍人まがいのことをさせるのか、とアンチボーダーは多数いるのにも関わらず!」
メディアを扱っている者としては当然の意見だ。確かに藤沼隊員は来年卒業するとはいえ、まだ小学生だ。ボーダーを攻撃する格好の的で、彼の指摘は何も間違えていない。しかし
「しかし、彼ほどの実力者を遊ばせてしまうのは大きな損失だ。」
最高司令官の城戸指令が反対意見に反論する。
「私は城戸指令の意見を支持する。」
そこで忍田本部長が追従した。忍田本部長は旧ボーダーの後輩であり、ノーマルトリガー最強の男でもある。
「忍田本部長!?」
ありえないものを聞いたかのように忍田本部長に根付メディア対策室長が聞き返す。
「根付さんの意見はごもっともだが、私達には戦力が足りない。」
現ボーダーの戦力の薄さを一番実感している忍田本部長が反論した。
「まずメディアの対策としては市街地から離れた場所の担当にし、経験豊富な隊や個人と組ませて経験を積ませる。これでどうでしょう?」
「とりあえずは、トリガーや基地防衛の方を優先させてくれ」
会議には出席したが目の隈のせいかあまり集中出来ていなかった幹部の男が言った。彼は鬼怒田本吉。現在は隊員に支給するトリガーの大量生産に着手している。ただでさえ彼は、ベイルアウトシステムの開発やボーダー本部の防衛システムと開発続きで休みなしで働いているので当然だ。
会議は藤沼隊員の話を終え、解決すべきことの確認などと夜遅くまで行われた。
「城戸さん、ちょっといいですか。」
先ほどの会議ではあまり意見を言わなかった幹部から声をかけられた。彼は林藤匠。旧ボーダーの後輩であり、数年後に出来る予定の玉狛支部の支部長である。会議も終わり残っている書類を片付けようと執務室に戻ろうとした自分に用事があったらしい。
「なんだね、林藤支部長。」
目の前の後輩は近界民と交流をもつことを支持し私とは敵対している立場にいるが、味方にいれば存外に頭の切れる男であり有能な人物だ。彼の意見では私も耳を傾けなければならない。
「迅からの伝言です。藤沼隊員は伸びる、城戸さんのやり方は間違えてないよだってさ。じゃあ、俺はここでお疲れさんでしたー」
あくびを出しながら会議室を出ていく彼を見て、少し癇に障ったが彼に対しては暖簾に腕押しとこれまでの経験でわかっていたので顔の傷に触れ落ち着く。しかし、藤沼隊員がボーダーの大きな戦力になるとしれて少し肩の荷が落ちた。
「若者の未来に幸多からんことを...」
この瞬間だけは純粋に若者の良い未来を願う、ただの不器用な大人の姿があった。
「なんですか?そのサイドなんちゃらって。」
健康診断を終え訓練しようとした矢先に医師に呼ばれ、病気にでもあったのかとビビってたら医者が何かよくわからないこと言い出した。疲れてんのかな。
「サイドエフェクトね。疲れてないから、そんな悲しそうな目をしないでよ。」
サイドエフェクトか。なんだろうそれ。
「副作用と書いてサイドエフェクトって読むのね。
「それで、君のサイドエフェクトなんだけど。」
超ドキドキするわー。何々?
「強化第六感だね。」
「は?」
え、e。あjどゆ?
「強化第六感だね。」
「」
「強化第六感だね。」
前も似たようなことやった気がする。天丼ってやつだ。いやそうじゃなくて。
「強化第六感ってなんですか?」
聞き覚えのない単語だったから聞いてみる。
「いわゆる勘ってやつだね。」
なんか微妙だなー。あっ、そうだ。
「そのサイドエフェクトって自分で名付けてもいいんですか?」
何にしようかなー。
「いや、だめだね。名前を変えちゃうと分かりにくくなっちゃうからさ」
呆れたようすでこちらを見ている。
「超直k「やめようか」はい。」
「おっと、防衛任務の時間じゃん。」
ベテランの人と組まされるらしいが、名前や顔も知られていないので結構不安だ。集合場所に向かうと
「なぁ!お前なんて名前!?何才!?なんのトリガー使ってる!?」
初めてのボーダー内の友達を作るチャンスだ。逃がさん!
「藤沼だな?」
結構低い声だな、もう声変わりしてんのか。
「おう!お前は?」
友達第1号になるかもしれないやつの名前が気になる。
「風間蒼也17歳。よろしくな。」
顔を掴まれて衝撃的な事実をそいつは言った。
「ふぇ!?ふおはほ!?ふ、ふいまへん!!」
嘘だろ!?この身長で17歳!?どうなってんだ!?じゅうななさいっていう生物か!?
「俺はお前の教育係にまかされた。今日からお前の入る隊はこれから紹介する。」
ちょっとまって。全然ついていけない。意味わかんない。マジムリ。
「こっちだ、早く来い」
俺が風間さんの年齢に驚き放心していると俺をおいて行こうとしている。
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!」
俺は慌ててついていく。さてどんな人達なんだろうか。出来れば友達になれそうな人たちがいいなー。
「こいつらがお前が所属する隊の隊長と隊員たちだ」
「こいつが藤沼か、小さいな。玉狛第一の隊長の木崎だ、よろしく」
大きな筋肉を搭載している男が話す。隊長らしいがその筋肉が見せかけではないことを祈る。
「やぁやぁ、久しぶりー。俺は実力派エリート隊員の迅悠一、改めてよろしくなー」
訓練の時に話しかけられた隊員だ。本当に実力あるエリートの隊員だったのか。
「なんだ迅、知り合いだったのか」
「訓練の時にちょっとねー」
「初めまして。今日からお世話になる、藤沼将太です。これからよろしくお願いします。」
とりあえず、礼儀正しくいこう。
「「よろしく」」
「藤沼。任務が終わったらこの番号に連絡しろ。」
風間さんは自分の携帯の電話番号を俺に渡してどこかに行った。忙しいのかな?携帯は親から渡されているから自由に使えるので問題は無い。
「あのところでオペレーターはいないんですか?」
ふと沸いた疑問を聞いてみる。
「あぁ、今日はついていないんだ。大まかな指示を本部からもらうって感じだ。」
結構非効率だな。分かっていたがボーダーは本当に人がいないんだろうな。
「さてそれじゃあ、そろそろ行くか。」
木崎さんがそう言って担当しているルートに向かう俺たち玉狛第一。道中攻撃のフォーメーションを簡単に決めて準備は万全だったが、結構な時間が経っても今日はトリオン兵は現れない。ゆるんだ空気が一同に流れたときそいつは現れた。
『緊急警報 ゲートが発生します。ボーダー隊員は至急対応して下さい。』
ゆるんだ空気の中、ベテランの二人は瞬時に戦闘態勢に切り替えた。それを見て俺も戦闘態勢を取る。右斜め前方数十メートルにゲート(黒い穴)が出現した。その穴から二体のトリオン兵が出てきた。
フォーメーションとしては迅さんが弧月と壁トリガー?で防御・攪乱を担当し、後方から木崎さんが狙撃で牽制。そして新米の俺が攻撃担当。まじかい、最初から!?って思ったけどなんでも迅さんのサイドエフェクトが問題ないと言ってるらしいので大丈夫らしい。どんなサイドエフェクトだよ!!後で教えてもらおっと
「迅、一体任せる!倒すな、引き付けるだけでいい!」
木崎さんは迅さんに指示をだす。あれもしかして俺2体行く流れ?燃えてきたね。
眼前に迫るトリオン兵は、後で知ったがモールモッドというらしい。自動車に足が生えたくらいの大きさで対のブレード付きの腕を持っている戦闘用トリオン兵だ。
(今行くのはやばいな)
トリオン兵の前足での攻撃が俺の眼の前を通り過ぎる。俺はあえてタイミングをずらして足を4本切り飛ばす。そしておそらく急所であろう目に向かって足を踏み出す。トリオン兵は残った二本の前足で俺を攻撃しよう動き出した。
ここで一度回避してもいいが、なんとなく大丈夫な気がした。トリオン兵の前足が俺に降りかかる瞬間、火薬が弾けたような音がなったと同時にトリオン兵の前足を吹き飛ばした。そして同時に俺もトリオン兵のコアを切った。
ん-!木崎さんの援護気持ちいいなー!!的確に俺のこと援護してくれるし筋肉は伊達じゃないな!おっと迅さんのとこ行かないと。
迅さんの援護にむかって二人のサポート付とは言え、二体トリオン兵を倒した!!これは調子に乗ってもいいのじゃねってな、だって新米の俺がだよ?これはボーナスくれるなー。ってな流石に冗談だよ。つっーかあの二人やばいわ。俺とどめしかやってないようなもんだわ。流れ作業よ。二体倒したら給料おいくらもらえるのかな。沢山だといいけどなーー。
後に明細を見たら、見たことないような額が書かれていて腰を抜かした俺の姿があったとさ
初戦闘シーン書いてみた。分かりずれー!!てか文章書くの普通に下手で笑う。上達してぇー。
どうでもいい情報だけど、ジョジョと刃牙とワ―トリが大好きです。