「さて初めての防衛任務ご苦労、藤沼隊員。」
初めての防衛任務が終わり風間さんに連絡したらなんか城戸指令の所に連れてかれた。なんで?首じゃあないよな??首だけはご勘弁をと考えていたら労われた。うれしい。。。
「報告は聞いている。活躍したそうだね」
いやー活躍してやりましたよー。俺すごくないですか!?
「いやぁ、迅さんと木崎さんの援護のおかげです。」
まぁ、あの人たちいなかったらあそこまでスムーズに倒せなかっただろうしな。そこはきちんとわかってますよー。
「順調そうでなりよりだ。話は変わるが藤沼隊員。君は一人暮らしだね?」
すごい話変わったな。そうだけど、なんだろう。
「はい、一人暮らしです。」
「これは提案なんだが、ボーダーの基地に住まないか?」
んんん?どゆこと?
「第一次侵攻で家を失った者は大勢いる。そのために1か月前に仮設住宅を設立した。」
ほうほう、確かに。そういうのないと三門市から今よりもっと多くの人がいなくなるだろうな。でも俺は親が安く良いアパートを見つけてくれたので縁がなかった。けどこれからそこに住めってことか?それはちょっと嫌だな。俺の拒絶の雰囲気が出ていたのか城戸指令が
「本題はこれからだ。私達上層部はボーダー基地内にボーダー関係者だけの寮を作ることを考えている。」
「そこに住め、と。」
まぁ、基地内だと色々便利ではあるけど疑問がある。
「なぜお、自分に?」
普通に疑問だった。
「当然の疑問だな。理由は大きく分けて2つ。1つはテストケースとして。まず君がその新設された量で暮らし、改善点を洗い出してほしい。もちろん寮の家賃も格安にする、防衛任務で賄える程度だ。そうして次の隊員募集の時にはその寮を使えるようにしたい。2つ目は君に期待しているからだ。」
理路整然と城戸指令が俺に説明してくれた。一つ目はわかるが、二つ目はちょっとなー。うれしいけどさ。
「お気持ちは嬉しいんですけど、期待されても強くなれるかわかりませんよ。」
強くなりたい気持ちはあるが、もしなれなくて追い出されるようなことがあったら。シャレにならんし。
「君には才能がある。さらにサイドエフェクトもある。」
めっちゃ俺の事買ってくれるやんけ!これは頑張るしかないな。
「話は分かりました。とりあえず親と話します。」
こればっかりはしょーがない。俺だけの問題でもないし。
「色良い返事を期待している。話は以上だ、下がりたまえ。」
とりあえずはボーダーの初任務はこれで終了だー!!疲れたーー。帰ったらすぐ寝よ。
次の日
「藤沼。こっちだ。」
今日は防衛任務はない。けど風間さんが施設を案内するというので今日は休日出勤だ。にしてもボーダーって似たような道ばっかで迷いそうになるから一度案内はしてほしかった。
「これが仮想訓練所(ブース)だ。ここでは隊員同士がポイントを懸けて訓練する。お前が試験が受けた部屋はあそこだ。」
ほうほう、こっちに繋がってたのか。そういえば
「風間さん!風間さんって何秒くらいでバムスター倒せますか?」
正隊員なら何秒で倒せんだろ、3秒くらいか
「知らん。」
風間さんはそっけなく答えた。ちぇー、もっと愛想よくしてくれよー。
「藤沼。これからの予定はあるか?」
予定を聞く風間さん。特に予定はないけど、そういうのは内容を先に言ってほしいな。
「特にないです。」
正直に言うが、なんだろう。防衛任務か?まさかそれはないな。
「では、さっきの仮想訓練所にいくぞ。」
訓練か。まぁ訓練は楽しいからいいか。
「はい。」
仮想訓練所のにある無数にある部屋の中で空室の部屋を見つけ、風間さんに操作方法を教えてもらって仮想空間に入った。
「藤沼、まだ俺はお前のことを認めていない。」
仮想空間に入って、最初の一言がそれだった。お、俺だってあんたの事み、認めてねーし。別にい、いーし。
「これからやる10本勝負で俺を認めさせてみろ。」
なるほど、シンプルでいいね。10対0で赤っ恥かかせてやるぜ。
「わかりました。」
ぶっ倒してやるぜ。
一度冷静になれ。まずは、様子見だな。最初の方針を決めた俺は、一度落ち着いて相手を観察した。風間さんは、小さな剣?を両手に持ち鋭い眼光でこちらを見ている。その眼には少しも油断はなかった。対してこちらは初めての対人訓練。自分のトリガーは弧月とシールドのみ。さらには体が固まっている。たぶん一本目は絶対とれねーな。一本様子見して二本目から対策していこう。勝つことより、情報収集と体をほぐすことを念頭に置いていこう。
『10本勝負開始』
開始の合図が仮想空間に鳴り響く。様子見を決めていたからある程度自分は後手になることは予想していたが現実はもっと非常だった。なぜなら開始の合図が鳴り響いた直後に考えられないほどのスピードで接近してきたからだ。心臓部を狙っていたのが分かったので体をずらして攻撃を回避し反撃しようとするとゾクリ、と嫌な予感がした。第六感に従い、首を勢いよく下げると風間さんの剣が通り抜けていた。
何とか態勢を整えて攻撃に移ろうとしているが的確に嫌な所に攻撃をされて思うようにいかない。あっ、やばい。避けられn
『トリオン供給機関破損。藤沼ダウン』
それからの展開は一方的だった。多少は死ぬまでの時間は長く延びたが、結局は時間の問題だった。風間さんの攻撃に対して序盤は躱せていても徐々に態勢を崩され避けられず急所(トリオン供給機関)を攻撃される。この流れが9回続いた。あと1回か。
ああああああああああああああああああああああああああぁ...。勝ちたい。くそが勝ちたい。悔しい。恥ずかしい。城戸指令に言われて舞い上がっていたのか?いや調子に乗ってたんだ、俺は。何が赤っ恥だ。これじゃ俺がただ恥かいてるだけじゃねーか。負けたら俺は。あの頃から何も変わっていないってことじゃんかよ。嫌だ。嫌だ。嫌だ、いやだ!!
勝つために一度冷静になろう。冷静になっているか分からないけどとりあえず手札の確認をしろ。勝つために最善の手を考えろ、俺。
まず、俺のトリガー。弧月とシールド。次に、俺のサイドエフェクト。強化第六感は相手の攻撃がなんとなくわかるっていう能力。攻撃に対して防御をせず避けてしまうのは癖だから今は考えるな。いや待て、そうか。癖か。だったら。
よし、これで行こう。作戦は考えた、これでだめならもう俺に出来ることはない。
『10本目開始』
風間さんは、青い板を使わず距離を近づけていく。それに対して俺は剣を上段に構えて攻撃に備える。風間さんの目に失望の色が浮かんだ。と思う。予想だけど。
1,2,3,4,5...と風間の連撃を態勢を変えて躱し、避けられないものは剣で防ぐ。藤沼はこれを何度も続けた。この光景は先ほどまでと同様である。唯一違うところを指摘するならば藤沼の眼だろう。彼の眼は今までと違い何かを狙っているようだった。
(一度距離を離して、仕切りなおす。)
建物を使い、風間さんに距離をとる。10m程度離れた時風間の足元に青い板が現れた。
早いスピードで迫る風間。このままではこれまでの9戦と同じになる、そう考えた次の瞬間藤沼の作戦が始まった。
(きたっ!!)
この速度の動きを自由自在に動くには意識が追い付かないはず、さらに過去9戦使っていなかったこのトリガーを使って混乱させる。
「シールド!!」
風間さんは早いスピードのまま減速出来ずシールドにぶつかって態勢を崩した。がら空きになった風間さんの体に俺の弧月がせまる。しかし、風間さんはその攻撃を二刀の剣で防ぎ直ぐに態勢を整え俺の作戦が失敗に終わったかのような見えた。
風間さんは、俺の弧月での一撃を防いだ後に今までと同じように近い距離での連撃を始めた。今までよりは避け方が洗練されてきたが、やはりすべてが避けられるわけではない。徐々に掠るような攻撃が増えてきた。後4回ぐらいしか避けられない気がする。
4
首を狙った一撃を後ろに一歩下がり避けようとするが間に合わず、喉ぼとけ(まだ声変わりはしていない)の部分を軽く切りつけられる。
3
心臓部を狙う攻撃を弧月で受ける。
2
心臓部を狙った攻撃を囮にした本命の足への攻撃は避けれず受ける。
1
先ほどの足への一撃の影響で次の急所への攻撃は避けられず、10本勝負は終わる。
そのはずだった。少なくとも先ほどまでの藤沼ならそこで終わっていただろう。しかし今の藤沼は先ほどとは違う。今の彼は負けたくない、この気持ちが心の底から溢れていた。そのため彼の集中力はこれまでにないほど高まっていた。
(風間さんの攻撃は一瞬だけなら止められる。問題はその後だ。そもそも出来るか?いややるしかない)
風間の急所への攻撃は鋭くボーダー加入して間もなくの新人が防げれるものではない。これまで藤沼は自分のサイドエフェクトと持ち前の反射神経で避けもしくは防いでた。しかしこの攻撃は避けられない。上体を動かすにも間に合わず、弧月で受けるのも間に合わない。風間の勝ちは動かないと思われたが結果は違った。
風間が急所に放った攻撃は、藤沼が張ったシールドで一瞬止められた。がしかし、それは脆く直ぐに破られ、攻撃に移ろうとした風間に強烈な殺気のようなものが襲った。風間は自分の直感を信じその場から離れようとしたが、今までの攻撃とは比べるのもおこがましいほどの速さの一撃が風間を襲った。
『トリオン供給機関破損。風間ダウン』
『10本勝負終了。勝者風間!』
ボーダー生活2日目。俺は大敗北した。
風間さんがシールドに当たったところはミルフィオーレ基地での山本武vs幻騎士の戦いを見てくれたらイメージしやすいと思います。
風間さんがグラスホッパーを使っているのは最近開発されたから試運転的な感じで
1、風間さんグラスホッパー使用
2、間合いの距離に入った瞬間風間さんに向けてシールドを張る
3、風間さんぶつかる
4、油断誘うため攻撃失敗
5、最後の一撃の為集中しながら攻撃よける
6、急所への攻撃をシールドで一瞬防ぐ
7,防御が間に合わないほどの速さの一撃を与える