ピピピピ ピピピピ
「・・・んぁ・・?」
寝ぼけ眼を擦りながら目覚まし時計を押し、今日も目覚める。
「やっぱり・・・変わんないか」
そんな言葉を呟きながら私は顔を洗いに行こうとした。
するとたまたま点けたテレビからアナウンサーの声が聞こえる。
「ーーー16歳の少女が行方不明になってから三週間が経過しましたーーー」
「ーーーヒーローも捜索範囲を広げており、少女の安否が気になりますーーー」
そんなことをテレビアナウンサーが言っているのを右から左に聞き流しながら私は今日も檻の中で一日を迎える。
私の名前は 鬼灯 玲(ほおずき れい)
今テレビで言っていた行方不明の少女とは私の事である。
テレビで行方不明となっていたが実際はある者に誘拐されていた。
私を誘拐したのは
ーーーーーヒーローだったーーーーーーー
なぜそんなことになったのかというとーー「お!起きたか!?」
「ようやく起きたのか~、心配したんだぜぇ~…」
この男はジェン虎という地方のヒーローだ。
この男はヒーローという肩書からは想像できないようなことをしている。
私のように誘拐した人を他国や裏事業へと引き渡し、私腹を肥やしているハッキリ言ってクズみたいなやつだ。
そんなクズに捕まった私もバカみたいだけどこればっかりは私が悪いのかもしれない。
ヒーローに憧れていた私はジェン虎に声をかけられて嬉しくてついつい一緒にお茶をしてしまった。
多分その時に薬かなんかを盛られてたんだと思うけど正直言って本当にバカだったと思う。
「お前ももちろん出荷させてもらうんだが・・・その前に楽しんでもいいよなぁ・・・?」
そんなことをほざきながらジェン虎は私の檻のカギを取り出して中に入ろうとしてくる。
そしてそのまま私を押し倒sーーー「そこまでだ、ジェン虎」
襲われる直前に何やら低い声が聞こえたと思うと白い布のようなものがジェン虎を捉えた。
その瞬間何人ものヒーローが部屋の中に押し寄せてきた。
「な、なんでお前らここが「黙れ」ガァッ・・・!」
「ヒーローでありながら市民を何人も誘拐したのは許せん」
そんな言い争いをジェン虎と黒い服を着たおじさん(?)のような人が言い争っていると
金髪のキン肉マンみたいなヒーローが私に手を向けてきた。
「HAHAHA!大丈夫かい?鬼灯少女!」
大きな声で笑いながら私の名前を言っているヒーローがさらに続ける。
「遅くなって済まない、でももう大丈夫、何故って?我々が来た!」
そう力強く言って私に手を差し向けてくれるヒーローに対し私は小さな声でお礼を言おうとした瞬間
「あ、ありがーーーヒッ」
そのヒーローがジェン虎に見えてしまった、だけではなく
周りのヒーローもジェン虎に見えてしまった。
「い、いや、来ないで…来ないでよぉ…」
そう言って私は頭を抱えてしゃがみ込んだ
「鬼灯少女!?しっかりするんだ!」
そう言って私に近づくヒーローを見たとき私は
(逃げなきゃ)
そんなことを思ってヒーローの隣を全速力で抜け出した。
「待つんだ!鬼灯少女!」
「おいお前!あの子に何をした!?」
「相沢君!それよりもまずは鬼灯少女を!」
そんな言い争いを背にして私は町中へと逃げ出した。
オリジナルキャラ
ジェン虎 主人公を誘拐したヒーロー
地方担当のため生活に困っていたところ誘拐をして身代金を求めている敵を見て市民の誘拐を思いついた。
個性 混乱 指定した相手の意識を操り自分の最も嫌いなものを見せて混乱させる