月に1度更新があれば……みたいな?
え、急に暗くなったと思えば今度は体も上手く動かない……。え、怖……。
なんて思いながらモゾモゾ違和感のある身体を捩りながら這うようにして進むと少しずつ少し光が漏れているのか明るい場所が見えてきた。
いやー、良かった良かった。1番新しい記憶は寝た後だったからどこもかしこも停電してるかと思った。まあ、寝る直前にでもなんか叫び声とか聞こえたんだよなぁ。なんやったやろか、あれ。
しっかし、真っ暗なところから全然先に進まんやんけ。匍匐前進すりゃええんや?
……ん、お。やった。少しずつ明るくなってきた気がする。いや、確実に光の穴が大きくなってきている!大きくなっていく光の穴に飛び込むぜ!いや、這ってるんですけどね。しっかし、なんか聞こえてくる声が鬱陶しいな。頑張れー!やら、あと少しだ!なんて応援が沢山聞えできてるぞ。おいおい、這いつくばってるのを嗤ってんのか?だめだ、イラッときたわ。
おっ、光の穴が少しずつ大きくなって……、あん?なんか下に藁みてえのがクッションみたいに敷いてあるわ。よっしゃあともう少し。あともう少しで殴りに行くぞぉ、
シャフ度を取り入れた決めポーズ、そこに流し目をするような形でキメ顔を取り入れた。
ん?えっ、ちょっ、人おったんかい!うわぁ、恥ずかしい!!こっち見んなてめえら!
うおっ!?凄く立ちづらいんやが?なんでや!?てか、視界が低いぞ!
「え!?生まれて直ぐに立った!?てか、着地した!?」
「え、てか鳴いたぞ……何この
は……?
もしかして……。
マジか。マジなのか?
「
これは、2002年4月1日、熊本県阿蘇市のとある牧場で産まれた馬が世界を制する話。
⿴⿻⿸
「Zzz……」
校舎の屋上には1人のウマ娘が横になって寝ていた。耳にはイヤホンを挿しており、赤色の目立つアイマスクはパッチリ覚めた目がプリントされている。
そんな彼女の周囲には食べ終えたであろう弁当箱の下に数字や文字でびっしりと埋められた紙が挟まっていた。
「ん?……ン〜〜。寝てたか……。って、今日の授業終わっちまってるし」
イヤホンを外してボーッと空を眺めながら思考をまとめていた時だった。
コツコツとローファーの音が耳に入ってきた。
「あ、やっぱりここにいたんですね」
見慣れた小柄な身体、綺麗にまとめられた鹿毛の髪と尻尾を振りながら歩いてきた。
「やっぱり、ここでしたのね。午後の授業で姿が見えなかったから先生方がまたサボりだと仰ってましたよ」
「うーん、認識が違うなぁ。あたしの認識じゃ自主休講ってやつだ。んで、トレーニングはどうした?」
「今日は休みです。そういう貴女もこんなところで寝転がっていれば汚れてしまいますよ」
「アタシも今日は休みなんでね。暇つぶしに後輩たちとそのトレーナーらに依頼されてたデータ収集と分析してたんだよ。まあ、休憩でこんなに寝るの予想外だったけどね〜」
「あら、では今夜は寝れないんじゃないですか?」
グッと身体に力を入れて立ち上がる。空の弁当箱と散らばったデータの紙を拾い直して口元に手を宛てクスクス笑う鹿毛の娘に顔を向けて歩き出す。
「そん時はそん時。さて、休みとはいえ身体動かしたいんだろ?足の疲労回復とバネの蓄えのために芝コースにウォーキング行くぞ〜」
「ふふ、なら一緒に行きましょうか」
先に歩き出した赤褐色と金のコントラストの髪が映えるウマ娘は振り返り鹿毛のウマ娘に笑いかけた。
続けたい(願望)
小柄な身体に鹿毛の馬体……。
一体何パクトさんなんだ……?