異世界ツクール   作:昆布 海胆

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第101話 サラ、その身を捧げる覚悟を決める!

「タツヤー!」

 

フーカがゴンザレス太郎に抱き付いてきた。

ゴンザレス太郎は受け止めつつ、衝撃を逃がすようにフーカを抱き締めたままその場で一回転してフーカを下ろす。

その顔は涙と泥で汚れていたが、それはこの場に居る全員が同じである。

 

「あ、あのさ…ゴンザレス太郎…」

 

サラが妙によそよそしく話しかけてきた。

予想外のモジモジした様子に、ニセバスチャンがオヨヨとしてる。

ゴンザレス太郎はサラの顔を見て頷く。

 

「あのね、ゴンザレス太郎私…」

「大丈夫、おいで」

 

そう言ってゴンザレス太郎は右腕にフーカを抱き締めさせたまま、反対の左手をサラに差し出す。

二人共彼女にするというのか?

ゴンザレス太郎ならハーレムも可能だろう、7歳だが…

その差し出された手に…

 

(フーカと共に愛してもらえるのならそれも良いか!)

 

っと解釈をしてフーカと同じ様に抱き付ついた!

その行動に驚いたゴンザレス太郎であったが、仕方ないかと考えてマコトとニセバスチャンに伝える。

 

「じゃ、ちょっと行ってきます」

 

サラはこのまま3人でキャッキャウフフタイムなのかと覚悟を決めた。

ゴンザレス太郎よりも年上であるサラは、お姉さんとして色々とリードしてあげねばなるまい! 

 

(もしかしたら大人の階段を登ることになるのかな…キャー!!)

 

っと脳内で一人ハイテンションになりつつ、今着けてる下着が全然可愛くないことを思い出した。

この事で少し悩んだりしているサラは歩き出したゴンザレス太郎に抱き付きながら付いていく。

目の前の少年は本当に約束したことをやり遂げたのだ。

だったら、もし彼が自分を欲するのなら奴隷でも構わない彼の側に居よう。

そう気持ちを切り変えて共に歩いていく。

辿り着いたのは最初の天の裁きで出来た大穴。

ゴンザレス太郎はフーカをお姫様抱っこしてサラの顔を見て頷く。

 

(えっこの中でするの?!確かにこの中なら誰にも見られないけど…パパが近くに居るのに…)

 

そして、飛び降りたゴンザレス太郎に続いてサラも覚悟を決めて飛び降りる!

 

(お父さん、サラは今日大人の階段を登ります!)

 

ゴンザレス太郎に続いてサラも飛び降りて穴の中へ入っていく。

そして底に到着し、ゴンザレス太郎の光魔法で照らされた地面を見て驚く!

穴の底は白金貨で埋め尽くされていたのだ!?

そして、その中に一ヶ所開けた空間があり、そこに彼は居た。

 

「サラ、彼が君のお兄さんの魔王子アーサーかい?」

「わ…」

「わ?」

「忘れてたー!!!」

 

サラ、いつでも裸になれるように脱ぐ準備魔までして一人で大暴走であった。


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