異世界ツクール   作:昆布 海胆

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第2話 フーカ、死の原因

白い何もない空間に突然歪みが発生し、そこに人形の白い何かが現れた。

 

「んー何年くらい寝たのかな?げっ7年しか寝てないや」

 

それはゴンザレス太郎を異世界に転生させた一人の神であった。

 

「まぁ起きちゃたんだから仕方無いよね、なんかメールとか来てるかなぁ~」

 

神は意識を何処かへ飛ばす。

人知を超えた何かを行ってるように見えるが、やってることは単なるメールのセンター問い合わせである。

 

「メールも結構来てるなぁ~ん?アサッテキーから重要なお知らせ?」

 

ご存知アサッテキーとは神のゲーム『異世界ツクール』を制作販売した神の世界の会社である。

過去に大きなバグが発見された事件から、こうやってメールを定期的に流し、修正プログラムを更新させて修正等を行えるようにしているのである。

アサッテキーのプログラマーが人間の世界のアダルトゲームからこの案をパクったと言うのは神の世界では有名な話なのだが、改善されるのであれば問題はないと誰もなにも言わない。

 

「ん?アップデートのお知らせ?」

 

メールを開いて神は声をあげる。

そこを読み進めるとみるみる神の機嫌は良くなっていく。

 

「新たな素材の追加にイベントスイッチの増量、魔物の種類も増えて任意で気候変化まで操れる?!凄いじゃんこれ!」

 

神の頭の中ではずっと雷の降る町や!全てが砂で出来た町などそこに住む生物の事など考えてない、面白いからってだけで作りたいアイデアが増えていく。

 

「これいいね!早速落として更新しよー!」

 

パソコンで言えばダウンロードしてアップデートしている作業であるが、神の作った世界の摂理を操れる様に真理を変革すると言うとんでもない事をしているのだ。

 

『エラー、不正プログラムまたはバグがあるためにアップデートを完了できませんでした』

 

神の前に表示されたそれに神は混乱する。

不正プログラムに心当たりはない、かといってバグの様なモノにも心当たりが無かったのだ。

 

『エラーの詳細を表示しますか?』

「ををっこれは便利だ!勿論してくれ!」

『エラーNo.104 ユニークスキルを3つ以上所持している個体が居る為』

「そんな馬鹿な!?バグで重複しても2つまでに成るように間違いなくしているはずだぞ?!」

 

神はその個体が居る為に、自分が想像した面白い事が出来ないと言うのが許せなかった。

 

「よし、殺しちゃおう」

 

そして、神は対象を殺すために仕掛けておいたいくつかのプログラムを作動させる…

全ては神が『面白い』と感じる作りになっているそれ、他社から見れば迷惑でしか無い代物なのは言うまでも無いだろう。

 

「ふーん、フーカって人間の女の子か、悪いけど死んでね~」

 

神はそう呟き対象が死ぬまでの間、暇潰しに人間界で書かれた小説サイトを覗いて読みふけるのだった。

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