異世界ツクール   作:昆布 海胆

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第16話 突き抜けろ!チャンスは一回のみ!

海辺の砂浜を駆けるゴンザレス太郎!

金髪の美女達が次々と彼に向けて手を伸ばし追い掛けてくる。

これだけ聞くとまるでハーレム物のワンシーン!

ただ違うのは、どす黒い魔海の海辺を全力疾走している男一人と、空を飛ぶ無表情の同じ顔をした天神達が男に向けて伸ばした手から照らされると消滅する光を放っていることだった。

 

「こっちだ!」

 

ゴンザレス太郎は駆ける!

追い掛けてくる心ない天神達の消滅の光を浴びないように上がっていたレベルを全て速度に割り振って、砂の上を縦横無尽に避けて避けて避けまくる!

一直線に飛んでくる手の平サイズの消滅の光、追い付いてきた心ない天神の数と共にその数はどんどん増え、弾幕シューティングも真っ青な状況にゴンザレス太郎は逃げることしか出来ない。

 

空には一面に心ない天神が並び始め、黒い魔海の上空は天神が光を放つと言う状況…まるで神話を描いた壁画の様な光景に、魔物の町から見守る人々は絶句する。

 

(まだだ…)

 

なにかを待つゴンザレス太郎、避け続ける光に一瞬でも照らされたら即終了のデスゲームの中、たった一人の少年は必死に逃げ続ける!

 

やがてゴンザレス太郎は左右への移動回避を止め、少しずつ後ろへ下がる回避へと切り替える…

そして、予定の場所に辿り着きゴンザレス太郎は合図を送る!

 

「ここだ!」

 

空に放たれた合図の花火魔法が大きな音を立てる!

そして、その合図に合わせて心ない天神達の頭上に天の裁きが照射される!

大気圏近くから放たれたその一撃は心ない天神達の大群の中央へ集点を縮め照射された!

メールの結界に合わせて使われた水魔法は魔王子アーサーが使用していた。

だが全属性攻撃魔法無効の心ない天神には全くダメージはなく、熱による圧力により海面へ叩き付けるのが精一杯であった。

 

「タツヤ!行ってぇー!!」

 

サラがゴンザレス太郎に大声で叫ぶ!

ゴンザレス太郎の事をタツヤと呼び、ゴンザレス太郎の居る上空に炎王球が放たれた!

心ない天神からの消滅の光を飛び上がって回避したゴンザレス太郎、その飛んできた炎王球の前に結界を張り、それを足場に蹴りを入れると同時に炎王球が爆発した!

その爆発の推進力も加え天の裁きへとゴンザレス太郎は物凄い速度で突っ込む!

 

「スキル『プロアクションマジリプレイ』発動!」

 

ゴンザレス太郎が突っ込む瞬間天の裁きは消え、心ない天神達が下へ落ちた空間へとゴンザレス太郎は突っ込む!

ゴンザレス太郎の周囲は心ない天神で埋め尽くされてる、その中を突き抜けきったゴンザレス太郎の正面には結界を張り空中で待ち構えていたデニムが盾を構えて居るのであった。

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