ゴンザレス太郎はコード『建物素通り』を使用し、逆ピラミッドの側面から壁を素通りして内部へと侵入する!
その間も入り口の奥から再び魔物の大群が外を目指し、途切れること無く次から次へと現れていた。
フーカの風魔法で倒れた魔物の死体が邪魔になって新たな魔物が外へ出るのを妨害することには成功しているが、それも一時しのぎだと言うことは3人とも理解していた。
一刻も早く魔物の出現する原因を突き止めて止めなければ!
そう考える3人は内部に入りそれを見て驚愕した。
「た、タツヤこれ…」
「あぁ、そうみたいだ。」
逆ピラミッド内部に入って驚いたのは地面である。
黄色いピラミッドの中に入って目に飛び込んできたのは一面の赤色であった。
「赤砂だよねこれ…」
逆ピラミッド内部の地面は全て赤砂だったのだ。
かつて、神であったマリスが赤砂を魔物の核と言っていたのを思い出すゴンザレス太郎。
神であったマリスはこの砂を使い魔物の大群を産み出した。
しかし、それはマリスがこの世界を作った神だからこそ出来たこと。
「まさかマリスが?」
「いや、この後の歴史にマリスは出てこない」
「じゃあ一体…」
フーカはマリスとは一度も会ってないので詳しくは聞いただけなのだが、サラは実際にその恐ろしさを理解している。
そう、もし赤砂から魔物が生まれてるのならそれを行っている者を倒さないと終わらないし、もしかしたらあの最強の魔物である心無い天使が生まれる可能性があるのだ。
「とにかく先へ進むぞ!」
ゴンザレス太郎の一声で気を引き締めて3人は奥へ進む。
不思議な事に内部に入ってから入り口へ通じる道以外の場所には魔物が一匹も居なかったのだ。
そして…
「タツヤ!降りる階段があったわ!」
コード『建物素通り』を発動させている状態なので壁なんて在っても関係なく、3人は内部を探索しサラが覗き込んだ壁の向こうに降りる階段を発見したのだ。
そして、それは昨日ナジム達が見付けて降りた階段でもあった。
「よし、降りるぞ」
頷く二人と共にゴンザレス太郎は階段を降りて行く、そして階段を降りきったそこには大きな扉が存在した。
「これはまさにボス部屋って感じの扉だな」
「ここにこの元凶が・・・」
サラとゴンザレス太郎が扉を見ながら話していたらフーカが叫んだ!
「危ない避けて!」
「っ?!」
声に反応してゴンザレス太郎はサラを突き飛ばし、自身も地面を転がり見えない何かをかわした。
二人が立っていた場所を肉眼では見えない程に極細い針が数本通過していたのだ。
「助かったよフーカ」
ゴンザレス太郎はフーカにお礼を言い、追撃が来ない事を確認してから扉に手を掛ける・・・
先程の攻撃が一体何処から飛んできたのか分からず、警戒をしながら押すが…
「重いな…」
ゴンザレス太郎は予想外に重すぎた扉に再度力を込める…
そして、とんでもなく重いその扉はゆっくりと大きな音を立てて開いていくのであった