異世界ツクール   作:昆布 海胆

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第16話 課外授業終了。得たものは大きかった

思わず叫んでしまった事で注目を集めてしまった。

 

「んっ?どうかしたか?」

 

ヤバイが声を掛けてきた。

ヤバイがヤバイ、こんな特殊なユニークスキルの事がバレたら間違いなく利用される。

このプロアクションマジリプレイがある意味、無から有を生み出す非常識な超レアスキルと言う事は部屋に隠してある白金貨で証明されているのだ。

 

「いや、あの、その…れ…レベルを神力にしてみたら500神力になって驚いたんですよ」

「なんだお前スキルもまだ覚えてないのに神力に変えちまったんか?レベルを神力に替えるのは、魔物なんかにやられそうになって、もうどうしようもなくなった時にスキルを使いたいけど使えないって時に替えるか、技術職の者が直ぐに使いたい時に替えるもんだぞ」

「あっあはは…ですよねー」

 

なんとか誤魔化せた。

そう安堵してデカスギの視線も反れたのだが…

寒気を感じる程の視線の厚を感じた?!

その視線の先をチラリと確認すると、フーカさんがめっちゃこっち凝視してるみたいなんですが…

長い前髪で視線は分からないが、頭がこっちをずっと向いている…

なんだ?まるで全てを見抜かれているような視線を感じる…

 

「おーしそろそろ次行くぞー」

 

ヤバイが合図を出したので、これ幸いとその視線から逃げるように歩き始めた。

そして、本日最後の獲物を見付けた。

 

「をっ『ザリガニスパイダー』だな、あれを何匹か倒したらレベルが10になるだろうから、新しいスキルを獲得したら今日の課外授業は終了だ。」

 

50センチくらいの蜘蛛なのにハサミを持っている、その魔物もやはりデカスギが一人で数匹退治してしまい、結果全員のレベルが10に上がった。

ゴンザレス太郎も予定通り『プロフ』のスキルを会得出来て満足していた。

このプロフの獲得条件は得られるスキルが無い状態で、神力が200以下でレベルアップと教科書に載っていたので狙って取れたのだ。

 

「よし、それじゃあ戻るぞ。町に入るまでは授業だから気を抜くなよ」

 

ヤバイがそう言い、来た道を引き返してゴンザレス太郎のパーティーは町へ帰った。

まぁ予想通りヤバイの報告で、デカスギ以外は一度も戦ってないと報告された結果、フーカとゴンザレス太郎の二人は宿題を出されたのだが、ゴンザレス太郎はそれを差し引いても大きなモノを得ていた。

 

そして、その夜。

待ちに待った一人の時間、ゴンザレス太郎は二つの実験をするのであった。

一つは新しく得たアイテム減らないの実験と、もう一つは同じコードを複数回使えるのかという実験であった。


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