その夜ゴンザレス太郎が見張りを行っている時に襲撃が行われた。
武器を近くに置かず、丸腰で火の番をしているゴンザレス太郎の前に現れる二人の男。
片方の男ほ手には剣を持ち、その剣を舌で舐めるという如何にも悪党と言った行為を見せてゴンザレス太郎を威嚇しようとするが…
「そんなもの舐めたら汚いぞ…」
っとまるで路上販売をしているかのように座ったまま話し掛ける。
その様子に舐めているのは自分なのに舐められてると感じた男、怒りのままにその剣を振りかぶり、そのままゴンザレス太郎目掛けて降り下ろす。
だが剣はゴンザレス太郎のすぐ前を通過し地面に…
「あれ?」
男の手には剣ではなく火の付いた木の棒が握られていた。
しかも手の中で燃えているおまけ付きで。
「うわっちちぃ?!」
「兄貴?!てめぇなにしやがった?!」
もう一人の男が掴みかかってきてゴンザレス太郎の肩を掴む!
そのまま持ち上げて握り潰すように火の付いた棒を強く握って…
「ぬぁっちゃー?!!」
「兄弟?!」
両手に火傷を負った二人、だがそれでもゴンザレス太郎にニヤケた顔を見せながら口を開く…
「へへへっ余裕ぶってるのも今のうちだ、お前の後ろのテントの中じゃ今ごろ…」
「うわぁぁぉ助けてくれぇー!」
テントから飛び出してきた男二人が泣きながら両手をあげる。
一人は両手が炎に包まれ何をしても消えない。
もう一人は両手が氷に包まれ動かすこともできない。
そして、その後ろには腕を組んだまま睨みつけるような視線を男達に向けるサラとフーカの姿があった。
フーカはピンクのパジャマ、サラは下着の上に上着を羽織った様な格好で凄くセクシーだ。
「あんたらにもう一度聞くわ」
「私とサラ、どっちが可愛い?」
その言葉に両手を使えなくされている男達は土下座して許しを乞う。
「俺達が悪かったー」
「だから許してくれー」
ゴンザレス太郎と男二人もその光景をただただ見守るだけであったが、それはこちらにも飛び火し始めた。
「そこのあんた!私達どっちが可愛い?」
サラがゴンザレス太郎に剣で襲い掛かった男に指を指して尋ねる!
「えっ?俺はどちらかと聞かれると…赤髪の君の方が…」
「うっしゃー!」
「あなた曇った目は必要ないよね?」
ヤンデレと同じ目をしたフーカ、その言葉と共に発言した男の顔面へ氷が飛び出す。
慌てて手でガードした男はその両腕を同じく氷付けにされる。
「そっちの貴方は?」
無表情で威圧感タップリのフーカの美声と視線に仲間のやられ具合を見て…
「ふ、二人ともとっても可愛いです!」
と答えたら…
「どちらかと聞いているのに優柔不断な男…」
「私も貴方みたいな人嫌いだわ…」
今度は二人同時に攻撃を仕掛け、その男は右手を氷、左手を炎に包まれる。
「でタツヤはどうなの?」
「わ…私よね?」
急に二人してモジモジしながらゴンザレス太郎に聞く二人に…
「フーカはとっても可愛いしサラは凄くセクシーだよ」
「もぅやだぁ~タツヤったら~」
「こんな人前で…恥ずかしい…」
(バカップル爆発しろー!)
と心の中で叫ぶ強盗達であった。
結局見た目だけでフーカとサラの攻撃は大した事もなく、男四人は縛られてその辺に転がされることになった。
「おいおい、あいつら捕まってるじゃねぇか」
「お頭、どうやら予想以上に腕の立つやつらみたいですね」
「仕方ねぇ奴等だぜ」
そう言ってゴンザレス太郎の前に更に二人の男が姿を表すのであった。