異世界ツクール   作:昆布 海胆

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第55話 地獄の抵抗

時は少しだけ巻き戻る。

 

「ほらほら!」

「痛い?痛いぃ?きゃはははは!」

 

女ゾンビ二人に滅多打ちにされてるゴンザレス太郎。

しかし、直ぐに女ゾンビの二人はその異変に気付く。

 

「な、なんだいこいつ?!」

「どうなってるんだ?!」

 

殴り蹴り叩き…

全能力がカンストしている上に脳のリミッターが外れた二人の攻撃を受けながら、全く興味すら持ってない様に何かを操作しているゴンザレス太郎。

現在彼が使っているのはユニークスキル『スーパーアーマ』効果は『ダメージは受けるが一切仰け反らない』とコード『HP減らない』であった。

 

「女を殴る趣味は無いんでね…」

 

そう言って二人の肩を殴られながら掴み…

キメイラの翼を使用した。

当然室内の為空高く舞い上がろうとして天井に激突する3人。

 

『錬成!』

 

ゴンザレス太郎は天井に激突する瞬間にユニークスキル『錬成師』で二人の体を錬成する。

それはサラがヒントをくれた方法。

ゾンビ化した二人の体内の血液内に在る鉄分を錬成して鉄に変えてしまう。

そしてそのまま天井の壁と一体化させて一人着地するゴンザレス太郎。

天井に突き刺さった二人はゾンビ化して常時回復しているため身動きがとれない、その上死ぬこともなく屋根裏を永遠に監視するだけの動かぬ物となった。

 

「ピンクか…」

 

そして、通路からは天井から生えた首から下がシャンデリアの様にぶら下がり、生パンツがテレビの規制の光で通路を照らす明かりとなった。

 

そして、ゴンザレス太郎はサラの遺体を抱いてスキルを発動させ離れた場所へ移動する…

 

 

 

 

 

全てが終わり、スペニとの決着を付けるためにゴンザレス太郎は再びスペニの元へ向かうのであった…

 

 

 

 

 

 

「まずは一発!」

 

ゴンザレス太郎の殴った拳から血が吹き出した。

だがゴンザレス太郎の拳は次の瞬間治る。

 

「へぇ~私と同じコード『HP全快』を使用しているのだね」

 

それは前回の戦いでスペニが常時発動していたコード。

ゴンザレス太郎の進化した『プロアクションマジリプレイ』は、使用されたスキルやコードを次から選択して使用できるようになるのだ!

これは本人も今まで同じスキルを使うものが居なかった。

なのでコード入力が省略されるのはガチャで当てたコードだけだと思っていたが、なんと同じ空間で使われていたコードも同じであった。

そして、それが意味するのは…

 

「一度目の戦いで俺を殺さなかったお前の負けだ!」

「その言い種、本当に見抜いたのか…凄いよゴンザレス太郎!」

 

スペニの回し蹴りがゴンザレス太郎にヒットする。

ゴンザレス太郎ほ体をくの字に折り曲げながら物凄い勢いで飛んでいき地面に転がる…

 

「ぐ…ぐぁはぁ…」

 

そして、その傷は瞬時に治る。

そう、『HP全快』とは即死出なければどんな攻撃を喰らっても全快まで瞬時に回復するコードなのである。

そして…

 

「いいねぇいいねぇ!これを耐えれたって事は!」

「そうだ、お前と同じコード『限界突破』だ!」

 

限界突破:理論値である数値の更に一つ上の桁までステータスが伸ばせるコード。

 

「だけど見たところ貯まってたレベルを使って振っただけみたいだね、それでどうやって私を倒すつもりだい?」

 

そうである、ゴンザレス太郎の元の限界値から貯まってたレベル999を振ったところで以前からずっと上げ続けているスペニに届くわけもない。

その為、ゴンザレス太郎は速度と防御力の二点のみを集中強化したのだ。

 

「楽しみだよ、まともな戦いなんて数千年振りだからね!即死しないように楽しませてもらうよ!」

 

瞬間的にゴンザレス太郎の腹にスペニの拳が埋まる!

以前なら体が木っ端微塵になっていた破壊力だが、内蔵破裂に背骨粉砕骨折で済んだ。

『限界突破』と『能力全強化』の合わせ技で即死は免れたのだ。

 

「ふふふっ、楽しい…楽しいなぁおい!」

 

傷の治ったゴンザレス太郎に更に追撃で拳が当たる!

ゴンザレス太郎の肩から先が吹き飛ぶ!

いくら瞬時に全快するとはいえ、その時に受ける痛みはそのままだ。

攻撃を防いでも防御した部分ごと破壊される、なのでゴンザレス太郎は攻撃を受けると同時に反撃の一撃を加える!

だが相手もコード『HP全快』を使用している、そのため殆どダメージを与えることが出来なく、僅かなダメージも瞬時に回復される。

 

「痛みは良いねぇ!戦ってるって感じがするよ!」

 

スペニに膝を蹴り砕かれ腕をへし折られ体に穴を開けられ…

その都度ゴンザレス太郎にはショック死してもおかしくない痛みが走る。

だがゴンザレス太郎立ち上がる、そして更なる攻撃に反撃を繰り出す。

即死だけはしないように頭部だけは直撃を受けないように何度も…何度も…

腕を引きちぎられ全身を叩き付けられ…

それはまさに地獄絵図であった。

一方的な殺戮。

飛び散る血や臓物、骨や爪、歯や耳などの部位…

部屋中に何度もぶちまけ、死ななければと言う感情すらも薄れ、永遠に続く痛みがやがて死んで楽になりたいと普通なら考えてもおかしくない…

だが、ゴンザレス太郎の脳裏に浮かぶのはサラの事、フーカの事、そして何より踏みつけられていたミリーの事が狂気の中に正気を保たせていた。

 

「ははははっ!意識は残ってるかい?」

「あぁ…」

「それじゃあ続けようじゃないか!」

 

再び肉片をばら撒きながら吹き飛ぶゴンザレス太郎、惨劇は終わらない…

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