異世界ツクール   作:昆布 海胆

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第40話 帰ってきたマコトの3人

シズクと分かれたゴンザレス太郎とフーカは冒険者ギルドに来ていた。

今日はマジメの3人が戻ってくる予定の日なのだ。

っと言うのもマジメの3人、ゴンザレス太郎達とモンスターハウス稼ぎでかなりレベルアップして能力値を上げていた。

それで戻ってきて早々にBランクの試験を受けていたのだ。

試験内容はその都度それに見合った難易度の依頼をギルド員も同行して受けると言うもので、依頼は達成出来ても失格になる場合もあれば逆もある。

 

そんなマジメの3人が丁度戻ってきた。

だがその顔は何故か暗そうだ。

まさか試験に落ちたのか?

そう考えたゴンザレス太郎とフーカであったが、2人の姿を見たマジメの3人は互いに見合い頷いて試験管に聞く…

 

「今日中なら良いんですよね?」

「それが依頼だからな」

「分かりました。」

 

そして3人は急ぎ足でゴンザレス太郎とフーカを拉致するようにギルドから連れ出すのだった。

 

 

 

 

「ちょっちょっと!」

 

運ばれながらフーカが声を上げる。

マコトがゴンザレス太郎を両手で持ち上げ、ジルがフーカを右脇に抱えて走っている。

端から見たら誘拐犯そのものである。

 

「少し待って下さい!」

 

ゴンザレス太郎の大声に我に返った3人は走るのを止めて二人を地面に下ろした。

そして、ゴンザレス太郎とフーカが言葉を発するのを待たずに3人の突然の土下座である。

 

「頼むゴンザレス太郎君、こないだのスキルを使って助けて欲しい!そしてフーカちゃん、これからマラナ渓谷まで付いてきて欲しい!」

 

※マラナ渓谷とは町から徒歩で約5時間の場所にある。大型の飛行系魔物が多数生息する危険地帯である。

 

「理由を聞いても良いですか?」

「実は…」

 

3人は理由を話した。

試験には無事に合格したのだが、依頼内容の「金貨15枚以上の価値のある魔物の素材が欲しい」と言う錬金術師からの依頼の品として渡す予定だった『牛スライムの体液』を瓶に入れていたのだが、運悪く蓋がちゃんと閉まってなくて中身が蒸発してしまったらしい。

その為、この辺りで一番近くて金貨15枚以上の価値のある物と言えば、マラナ渓谷に生息する人参ワイバーンのメスの子宮なのだ。

その為、移動にゴンザレス太郎のあの『親指口に入れると移動速度3倍』で移動してフーカの『スキミング』で数の少ないメスを選別し倒そうと考えていたのだ。

 

「それでしたらこれから実験に付き合ってもらえませんか?」

 

話を聞いたゴンザレス太郎のその言葉に3人は期待に胸を膨らませた。

またゴンザレス太郎の無茶苦茶なスキルが見れると期待したのだ。

しかもそれはこの切羽詰まった状況をなんとか彼なら出来るかもしれない!という期待も込められ、3人は悩むことなく首を縦に振る。

他力本願だが、ゴンザレス太郎のスキルをもっとみたい気持ちと試験を合格したいと言う気持ちの方が勝った。

 

そのまま5人はゴンザレス太郎の後ろに続き、町の河川敷へと移動した。

何故かゴンザレス太郎の指示で全員簡単なスコップみたいな物を持っている。

 

「それじゃ少し待ってて下さい!」

 

そう言ってゴンザレス太郎は慣れた感じでスキルを発動する。

 

「スキル『プロアクションマジリプレイ』発動!」

 

大きく心臓がドクンッと脈動し、ゴンザレス太郎の目の前にウィンドウが現れる。

その流れでポケットから出したメモを見ながらテキパキとコードを打ち込んでいく…操作性が悪かった筈なのに慣れとは恐ろしいものである。

そんな端から見たらまるで演奏の指揮をしているような動きを見つめてると、作業が終わったのかゴンザレス太郎はメモをポケットに仕舞う。

それを見ていたフーカがその場に座り込み、ゴンザレス太郎は少し困った様な表情を浮かべた。

 

固まって見詰め合う二人…

心根しか、少し興奮気味のフーカの手招きに仕方なくゴンザレス太郎はため息を一つ吐き、自ら頭をその膝に乗せてスキル発動の為眠るのだった。

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