「や…やったか?」
世界のルールはどのまでも平等で、一方的に攻め続けている側の魔物サイドはフラグを立てる。
だがそんな事は知らないゴズ、魔法によるダメージが無くても、あの高さから落ちればただでは済まない、しかも頭部から落下したのだ。
魔法にいくら耐性があろうと間違いなく死んでいるだろうと思い込み、唖然としているフーカに自分を守ろうとして死んだ者の死に顔を見せて笑ってやろうと倒れているゴンザレス太郎の近くに寄り、その頭部を掴み上げた。
「げひゃひゃひゃひゃ!これがお前を守ろうとしたヤツの末路だ!安心しな直ぐにお前も後を追わせて…」
そこまで話して突然ゴズはそのまま倒れた。
そして、持ち上げられた状態から頭部を離されてゆっくり着地し、ゴンザレス太郎は掠れた声で…
「まず…一匹…」
魔物達は硬直した。
一方的に攻め続け、確実に殺したと思っていた人間の子供が立ち上がり、何故か攻撃していたゴズが倒れたのだ。
「お…おい…ゴズ?なに遊んでるんだよ?」
狼風の化物が倒れた馬風の化物に声を掛けるが、ピクリとも反応しないゴズ。
ゴンザレス太郎はゆっくりとフーカの元へ歩いて行き、女の子座りで座り込んでいるフーカに何かを耳打ちする。
その間に狼風の化物がゴズに近より…
「し…死んでる…ゴズが死んだぁぁぁぁ!!!」
その一言は魔物達だけでなく、怪我の治療を行っている人間達にも届き、場は静寂に包まれる。
その中で狼風の化物が突如ゴンザレス太郎に向かって襲い掛かった。
「貴様ゴズに何をしたぁぁぁ!!!!」
ゴンザレス太郎に対し鋭利な爪による斬激を数度浴びせ、腹部に爪を突き刺しそのまま持ち上げジャンプし、全体重を乗せてそのまま高所から地面に叩き付けた!
あまりの衝撃に地盤はヒビが入って陥没し、周囲の地面が隆起する程であった。
だが押し付けている狼風の化物をどけて、ゴンザレス太郎が一人で立ち上がった。
狼風の化物はそのまま横に倒れ、口から舌が垂れているのを見て全員が殺されたのを理解した。
「二匹目…」
腹部に穴が開き、斬撃の跡が残るその姿から呟かれた言葉に反応し、更に5匹の魔物が一斉に襲い掛かりゴンザレス太郎を囲んで滅多打ちにする。
まるで金属を叩き付けているようなその音、ゴンザレス太郎が受けている衝撃は想像も出来ない程凄まじいのが誰にも分かった。
事実、打撃の衝撃で周囲の隆起した瓦礫が砕け弾けたのだ。
だがその中の一匹がまた突如倒れた。
その時近くに居た全員がゴンザレス太郎のやったことを理解した。
ゴンザレス太郎は手にしていた『毒針』で反撃をしていたのだ。
「三匹目…」