異世界ツクール   作:昆布 海胆

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第63話 更に増えたコードのリスト

「サリア」

 

ゴンザレス太郎が『どうフーカ』に名前が変更されたサリアを指差し呼んだ。

そのままフーカに視線をやると…

 

「うん、名前が戻ったよ…でもこれステータスの名前が変わっても使い道は無さそうだね」

 

そこで何かを閃いたゴンザレス太郎!アイテム袋から普通のポーションを取り出して指を差して…

 

「ラストエリクサー!」

 

それで誰もがゴンザレス太郎の意図を理解した。

だが残念ながらキャラにしか効果は無かったようで、フーカの確認でもポーションのままであった。

 

「まぁ名前が変えられるし方法が分かったって事で収穫はアリなんだけど…」

 

どう考えても使い道が犯罪者の名前を変えて、逃げる手助けをするくらいしか思い付かないのだ。

しかも名前を変えたところで結局なんの解決にもならないのである。

そんな何とも言えない空気の中、フーカが空気を変えようと声をあげた。

 

「そ、そうだ!魔物の襲撃の時に新しく追加されたやつも見せてよ!」

「まぁ良いけど…」

 

そう言ってゴンザレス太郎はフーカにメモを渡し、少し眠ることにした。

寝て起きてを繰り返すのは辛そうだが、そこはフーカがゴンザレス太郎の為に上がったレベルで睡眠魔法『暗黒睡眠堕落沈』を覚えていたので楽に眠ることができた。

 

「ををっ!?暗黒睡眠堕落沈を覚えた人初めて見た!!」

 

マコトの驚きも最もだ。

この睡眠魔法『暗黒睡眠堕落沈』は人以外には効果がなく、その癖にこの中二病ちっくな名前のせいもあって覚える人が殆んどいないのだ。

そんなマコトの驚きを特に気にすること無く膝枕でゴンザレス太郎を寝かせて預かったメモを見ていく…

 

『アイテム売ったら持ち物全て無くなる 12511212 51126104』

『地形の影響受けない E12E0352 A932493F』

『パーティーメンバーに加える ○○○○○○○A 51412393』

『レベル譲渡 A2404939 4640493C』

『HP減らない 73442252 51944185』

『経験値○倍 43852344 121254○○』

『スキル一切使えなくなる 15019244 04327112』

『回復アイテムでダメージ 12411255 44034404』

『追加効果確定 21519133 04A4193C』

 

フーカは頭を悩ませた…

 

(駄目だろくなのがないわ…ん?…待って!)

「サリア、貴女マコトが冒険者として出掛けたらどうするの?」

「えっと…どうしましょう…」

 

何も決まってない、それが答えであった。

 

「ねぇ、相談なんだけど貴女冒険者になる気はない?」

「えっ?私がですか?!」

「駄目だ!こんなひ弱な体で冒険者になんかさせられない!」

 

マコトが割り込んで話してくるがフーカは目をそらさず答える…

 

「彼女が強ければ良いのよね?それならゴンザレス太郎のスキルでレベルを譲渡してもらって、ステータスを上げてから行ってみたら?」

「いや、だが、しかし…」

 

煮え切らないマコトにフーカは突き付ける!

 

「それに彼女のユニークスキル『セーブラック』はスキル強化出来るみたいだから、もしかしたら凄いことになるかもよ?」

 

その言葉に驚く二人…

そう、二人ともサリアのユニークスキルが『セーブラック』だとこの時初めて知ったのだ。

マコトは知っていた。

このスキルは強化しないと幸運も悪運もばら蒔くだけのスキルだが、強化することで発散する時と方向を決められるのだ!

これはかなりのレアスキルで冒険者にとっては手が出るほど欲しくなるスキルであった。

なにせ敵には悪運を、味方には幸運を任意にプレゼントできるのだから。

 

「サリア、聞いてくれるか?大事な話なんだ。」

 

マコトはサリアの肩を掴み、これまでのサリアの周りで起こったことがサリア自身のスキルのせいだと説明した。

レベルを使ってスキルを強化することで、それを自由に操れるようになると伝えようとした。

だが突然肩を捕まれ真剣な表情で「大事な話を聞いてくれ」っと言ったマコトに恋心を抱いているサリアは勿論勘違いをした。

 

とりあえずフーカはゴンザレス太郎を起こしておこうと、ゴンザレス太郎の肩を揺するのであった。

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