「よーし!良いぞー使ってみてくれー」
未知のスキルを使用するということで、神官達と両親は後方に10メートル程離れ、更に神官の持ってるスキル『マイティガード』を使用して未知のスキルが広範囲に影響を及ぼす可能性も視野に入れ、体勢を万全にして合図が来た。
防御力と魔法耐性が倍になり、もしもの時は直ぐに回復魔法も使えるように治癒スキルを持ってる神官も待機している。
『プロアクションマジリプレイ』という名前からではどんなスキルなのか全く予測のつかないので、仕方ないと言えば仕方ない。
「それじゃいきます!」
ゴンザレス太郎は大きく宣言してスキルを使用する。
初めてのスキル使用と言う事で、前世では体験のしたことの無い行為に胸が踊った。
(確かユニークスキルの使い方はスキル+スキルの正式名+発動の3つの言葉を使いたい時に連続して唱えるって言ってたな)
「スキル『プロアクションマジリプレイ』発動!」
中二病を彷彿させる条件に少し照れを覚えつつ、ゴンザレス太郎は声に出して叫んだ!
スキル発動を宣言すると同時に、ゴンザレス太郎の目の前に透けた横長四角のウィンドウが2つ上下に現れる!
内容は上部に入力された内容、下部に数字とアルファベットの一覧が現れ、ゴンザレス太郎は内心超歓喜した。
だが、これを知られるわけにはいかないと考え…
「知らないウィンドウが出て知らない記号が並んでいる」
っと自分にしか見えてないのを良いことに、地面に簡単に略したウィンドウを絵に描いて近付いてきた人々に説明した。
それを見た人達は一同に…
「これは…錬成系スキルかな?」
っと口々に話し始めた。
※錬成系スキルとはその名の通り、スキルを使って物を加工したり出来るスキルで、鍛冶士や料理人が扱うスキルである。
ゴンザレス太郎は神官達の会話を遮ること無く、そのまま成り行きを見守る…
そう、このスキル…
ゴンザレス太郎が達也の知識として知っているモノであれば、とんでもないモノなのは確実なのだ。
だから余計に知られてはいけないと理解していたのだ。
「錬成系スキルならそこまで騒ぐことじゃないでしょ」
っと言う神官の言葉に安堵し、神官達が次々に納得し、その場は解散となった。
一応本に追加記載したいので、どんなスキルなのか分かったら連絡が欲しいとだけ神官に伝えられたが、勿論ゴンザレス太郎は教える気はなかった。
それは既に分かっていた事すらもゴンザレス太郎は口に出さず教えなかったのだ。
ウィンドウ右下に『コードナンバーガチャ』って項目があり、中を見ると5000神力でガチャが一回回せる事が分かっていた。
この世界ではスキルの使用には神力が必要で、神力は魔物を倒す他にも日常生活で何かをする度に少しずつ溜まる。
ゴンザレス太郎も親のお手伝い等をやって貯めた神力がガチャ1回分あり、今夜家で試そうと内心ワクワクしながら少し落ち込み気味の両親と家路についたのであった。
この場に居るゴンザレス太郎を除く誰一人として、このスキルの異常な正体に気付かないまま…