異世界ツクール   作:昆布 海胆

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第79話 猛激のタイガvsゴンザレス太郎

町の門を出てただっ広い場所で声が掛けられる。

 

「それじゃ…ゴザレ君だったかな?」

「ゴンザレス太郎です」

 

町の門から外に出た一同は少し離れて立ち、ゴンザレス太郎と猛激のタイガは向かい合って立っていた。

 

(どうしてこうなった?)

 

何故か一同揃って戦鬼を倒したのはゴンザレス太郎と言うことにしたので、その力が見たいとタイガはここまで連れ出したのだが、向かい合って立った事で半信半疑は疑惑に片寄る…

 

(座ってて分からなかったがここまで子供だとは思わなかったな、まぁ冗談でしたって誰も言わない所を見るとコイツのスキルの使い方が独創的って事か?)

 

タイガは向かい合って自分の身長の半分くらいしかないゴンザレス太郎を見て思考を巡らせる。

普段はおちょろけててもSランク冒険者である、実力差が大きくてもスキルの使い方次第で勝てるのが真の冒険者と言うのは身に染みて理解している。

例えば回避が異様に上手く、更に視界を妨げるスキルを使って弱者が強者を倒すなんてのはよくある話だ。

その他にも所持するスキルの相性によってはワンサイドゲームになるなんてのはしょっちゅうである、魔法攻撃しか出来ない者が魔法耐性を持つ者と戦うのをイメージすれば良く分かるだろう。

 

また、オリジナルでスキル同士を混ぜ合わせた使い方が上手いから強いと言うこともある。

例えるなら『瞬地』という一定距離を瞬時に移動するスキルと『硬化』と言う体を固くして動けない代わりに防御力を上げるスキルを同時に相手に向かって攻撃姿勢で使えば強力な攻撃を行うことも出来る。

女子供だから油断は出来ないのだ。

 

(さて、お手並み拝見といくかな)

 

タイガはゴンザレス太郎の前で構えた。

それは微塵も油断の無い真剣な表情で、下手すればその威圧だけで相手は戦意を喪失するだろう。

事実離れてみているアイアンとホネオはその覇気に驚いているのだから。

 

「えっと、すみません」

 

ゴンザレス太郎が手を上げて話しかける。

緊迫した状況にも関わらず、テスト中にトイレに行きたいと申し出るような言い方に油断を誘う作戦かと考えるが…

 

「ほぅ、俺の威圧を目の前にして平然としているのには驚いた。っでなんだ?」

「タイガさん猛激と言うくらいなので防御よりも攻撃が得意だと思うんですが…」

「あぁ、俺はこの拳で戦うのがスタイルだからな」

「分かりました」

 

そう言ってゴンザレス太郎も構える。

双方素手でジリジリと距離を縮め…

 

「なにっ?!」

 

突然目の前からゴンザレス太郎が消えた!?

この光景に一同は驚き!離れて見ていた二人はタイガにゴンザレス太郎が消されたと勘違いしたのだった。

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