入学ガタガタガタキリバ
『宇覇!ハンカチと弁当は持ったか?』
「もちろん!……正直制服がヤだけど……まぁ仕方ない!」
「はっきり言ってダサいな……」
大阪から通うのは無理な為、アパートに引っ越した俺は特注の制服を着て電話越しに仁義父さんと話していた。……おいウヴァ、聞こえてるぞ。
『……頑張れよ!宇覇!お前は自慢の息子だ!義理だとしてもだ!』
「……ありがとう!行ってくる!」
俺は電話を切って雄英へと向かった。ライドベンダーが欲しいけど、ないものねだりしてもしょうがないから徒歩で行くしかない。
俺達がアパートの階段を降りていると、甘夢さんにバッタリと会った。
「おや?どうやら同じアパートのようでしたね。これからよろしくお願いしますね……?」
「もちろん!……折角だし一緒に行くか!」
「えぇ。……ウヴァさんにはアレは話さないのですか?」
甘夢さんがヒソヒソと転生者について明かすか聞いてくる。
いつまでも隠し通せる可能性ははっきり言って無い。ゼロだ。この際言ってしまおう。
「なぁウヴァ。……実は俺って転生者なん「知ってたぞ?」……え?」
「俺のコアは元々はお前の体の一部だ。当然生まれる前までの記憶は共有されている」
「じゃああの時セルメダルとかについて知ってたのも……」
「全部記憶にあっただけに過ぎん。だからオーズについても原作知識とやらも知っている。今まで黙っていてすまなかったな」
ウヴァが記憶の共有についてカミングアウトをして、宇覇は酷く驚いた。そりゃそうだ。今まで必死に悟られまいと隠していたのだから。
「あらあら……じゃあ私が転生者なのも伝えるべきですね。私の本当の個性はドレミー・スイート。とあるゲームに登場するキャラの事なら大抵の事はできます」
「じゃあ甘夢という名字は……」
「ドリームとスイートが日本語になって名字になっています。ドレミーと呼んでも構いませんよ?」
甘夢は
「じゃあ甘夢さんじゃなんか呼びづらいしドレミーって呼ぼうかな。そんでドレミー、最初にやるのはやっぱり……」
「ワンフォーオール継承者の緑谷さんのパワーアップですね。仮にも主人公なんですから強いに越したことはないですから……それ以前に私達もA組だといいのですが……」
「一応今年は1クラス22人で募集されたから可能性としては高いけど、確実では無いからね……」
「プレゼント・マイクの試験開始の時の言葉からして恐らく転生者か、少なくとも原作には居ない存在があともう1人いるのは確実ですね。そちらも警戒するべきかと」
「……転生者と言えば、仮面ライダーWも注意だな。いまいち得体がしれん。ヴィジランテなのは判明しているのだが、行動する理由が掴めないのがな……」
3人で議論を交わしていると、雄英の校門が見えてきた。受験の時も見たがやはりデカい。お金は一体どこから出てくるのか疑問だ。これを国立というのは無理があるだろう。あんなポンポン物壊してたら税金なんてすぐに吹っ飛ぶぞ普通。いや、そこは個性で何とかしてるのか?まぁいいか。
「……どうやら私達もA組ですね。しかし、口田さんがいません。その代わりに
ドレミーがスラスラとクラスの振り分けを読み上げて俺達に伝える。無事にA組に入れたようだが、何人か原作に存在しない人物がヒーロー科に入っているようだ。
「……とりあえずA組に向かいますか。遅刻したらアレに除籍されかねませんし」
「……そういえばそうだった。急ぐか」
俺達はA組の5mはある扉に手を掛けて開いた。そこから見えたのは……
「机に足をかけるんじゃない! 雄英の先輩方や机の製作者達に申し訳ないとおもわないのか!?」
「あ゛あ゛あ゛!? 思わねぇよ! テメェどこ中だ端役が!」
((……原作通りだな(ですね)。))
脚がエンジンになっている飯田 天哉と、ウニのような髪型の爆豪 勝己が原作通りに口論に発展していた。
「おっ!おめぇらもA組か?」
声がする方向に振り向くと、ハンバーグのようにブ厚いリーゼントが特徴の身長180cmほどのがっちりとした体格の男が立っていた。
「いやー、ちょっと迷子になっちまってな!あ、俺は破巌 砕拳!個性は『砕竜』だ!ちょっと変わったトカゲになるぞ!」
「俺は分倍河原 宇覇!個性は『ガタキリバ』で、色々できるぞ!よろしく!」
「分倍河原……個性はガタキリバ……よし覚えた!おう!よろしくな、宇覇!」
「(もしや彼も……)私は甘夢 獏。個性は『獏』です。ドレミーと呼んでも構いませんよ。よろしくお願いします」
「よろしくなドレミーちゃん!……獏ってどんな生き物なんだ?」
「獏は空想上の生き物ですね。悪夢を好んで食べます。……私も悪夢、大好物なんですよ……」
「すげぇな!チビ達がうなされてもあんたが居れば1発で解決って訳か!」
「そういうことです。ふふふ……」
「お友達ごっこがしたいなら他所へ行け。ここは……ヒーロー科だぞ」
(((なんかいる!)))
((やっぱり寝袋なんだな(ですね)。))
「……なんかおる!?」
「……はい静かになるまで8秒かかりました。時間は有限…君達は合理性に欠けるね」
(開口一番コレだからなぁ……)
10秒チャージを一瞬で啜ってA組の担任……相澤 消太はそう言って自己紹介を始める。
「担任の相澤 消太だ。よろしくね」
(((この姿で担任!?)))
「質問よろしいでしょうか!」
「却下。早速だがこれ着てグラウンドに集合な」
そう言って担任の相澤先生は寝袋からジャージを取り出してそう言う。
「あ、俺はジャージがかえって邪魔なんで着なくてもいいですか?」
「構わん」
「……お前ら、2度も言わせるなよ?ジャージに着替えてグラウンドに集合。はい、駆け足」
相澤先生の言葉にドレミーとウヴァ以外は慌ただしく更衣室に着替えに向かった。
「分倍河原、ウヴァ、ついてこい。その方が合理的だ」
「分かりました。相澤先生。……なんならグラウンドまで抱えて運びましょうか?」
「助かる。最近寝不足でな……」
俺は担任を背負いながらグラウンドへ向かった。この人ストイックすぎるんよ……
転生者は宇覇君を除き8人までの予定だけど、アリ?ナシ?
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アリ
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ナシ