個性『ガタキリバ』   作:プリズ魔X

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数の暴力!ガタキリバ 後編

「竜人形態……!」

 

ドレミーを1番警戒している砕拳は竜人形態へと移行して何時でもいけるようにした。

 

「あら……粘菌には気をつけないとですね。では、貴方と真正面からぶつかるのは面倒なので私は逃げるとします。最上階目指してこの迷宮を頑張って突破してくださいね?沢山トラップを設置したのですから……」

 

パァン!

 

そう言うとドレミーの周りをピンク色の膜が覆い、フーセンガムのように弾けたと思ったらドレミーは何処かに消えていた。

 

『さてさて、実況は甘夢 獏ことドレミーが』

 

『解説はガタキリバ分身体の分倍河原 宇覇がお送りするぞ!』

 

「……とりあえず最上階を目指すか!あいつらは外から脱出できるから多分そこ以外に爆豪と轟がいる!」

 

砕拳は突然スピーカーから聞こえてきた実況に少し呆けてしまったが、すぐに持ち直して核兵器があると思われる最上階を目指した。

 

「愉快犯になり切ってるっちゅう訳か!なら望む所だ!」

 

砕拳が角を曲がると、ドレミーが個性で作りだしたベッドが飛んできて砕拳をぶっ飛ばそうとするが、砕拳は素早くストレートを入れて逆に弾き返した。

 

『おっと、弾かれてしまいました……』

 

『だがドレミーの作った物は性質を変え放題……つまり!』

 

『ボヨンボヨンと跳ね返る!なんてのも可能さ!』

 

「!? 爆砕拳!」BOMB!

 

跳ね返ったベッドを素早く床に叩きつけた砕拳……崩れる足場。これなら簡単に突破できる。あわよくば轟か爆豪に合流できると思った砕拳。しかしそこには……

 

ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン!

 

桃色の球体が所狭しと設置されており、砕拳に向かって床に引っ付いたガムのように伸びて砕拳を絡め取り、あっという間に行動不能にされてしまった。

 

「クソっ!床に叩きつける所まで計算済みって訳だったのか!」

 

「そういう事です。という訳で確保です♡」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ここはどこだ?爆豪とは別の所に飛ばされたか」

 

「ふん、俺の暇つぶしに付き合えよ……!」

 

「……誰だ?」

 

「この姿は初めて見るんだったな。この姿がウヴァとしての本来の姿だ。……かかってこい」

 

そう言ってウヴァはクイックイッと手を招き、どこからでも来いと轟を挑発する。

 

「舐めるなよ……!」

 

轟は足から氷を出してウヴァを拘束しようとするが、誰だって二番煎じを食らう訳がない。ウヴァは迫る氷を軽く蹴り飛ばして氷を砕く。

 

「お前は手を抜いているのだろう?だったら今から俺はここから動かないで戦う。逃げたら話は別だがな……」

 

「余計なお世話だ……!」

 

轟は更に規模を大きくした凍結で仁王立ちしているウヴァを攻撃するが、完全体でも特殊能力を持たない完全体になると基礎能力が大幅向上するウヴァの前には張子の虎も同然。見掛け倒しもいいところだ。手で払って氷を砕き、もう片方の腕で正拳突きをして拳圧で轟を気絶させた。

 

「瞬殺ではないか……もっとマシな動きをすればいいものを……」

 

気絶した轟に確保テープを取り付けたウヴァはドカッと座り込み、身体から自らを構成している物のひとつであるカマキリセルメダルを取り出してボリボリと齧って暇を潰す……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぐえっ!……クソが!もうちょいマシな飛ばし方はねぇのかよ!」

 

着地できない絶妙な高さから落ちてつぶれたカエルみたいな声を出した爆豪が顔を上げると、目の前には4体の宇覇がいて……

 

「……」

 

「「「「……クワガタホーン」」」」

 

BZZZZZZZZZZ!!

 

「ぐあああぁぁぁ!!」

 

「ふぅ〜……確保っと!」

 

『ヴィランチーム……WIIIIIN!! 

 

爆豪はそのままモロに放電を食らい気絶。宇覇に確保テープを巻かれてヒーローチームの敗北が決定した。

 

 

 

 

 

「……さて!講評の時間だ!今回のMVPは分かるかい?」

 

「はい!」

 

「分倍河原少年!誰だと思うかい?」

 

「ドレミー……あ、甘夢の事です。」

 

「正解だ!相手を散り散りにした後、破巌少年を混乱させて判断力を鈍らせて罠に誘導した事だ!そういう意味ではあの実況は破巌少年の意識を最上階に逸らすためのものだったね!……っと!時間も時間だし、私はそろそろ緑谷少年の様子を見てくるとするよ!」

 

「ドレミー、行くぞ」

 

「ですね。私達も緑谷さんの様子が気になるので見に行きますね?」

 

恐らく不自然に思われない程度にオールマイトのトゥルーフォームを見るのはここが1番早い。早速俺達は保健室に突撃した。

 

 

 

 

 

 

 

保健室

 

 

ガラガラ……

 

「大丈夫か?緑谷」

 

「うん。何とかリカバリーガールに治せるって言われたよ!」

 

「おや?君達は……ヒーロー科かい?」

 

「はぐらかしても無駄ですよ?八木 俊典さん。……それともオールマイトと呼んだ方がいいですか?」

 

「!?……何を言っているんだい?こんなガリガリな男がオールマイトな訳ないだろう……?」

 

「私の個性って、他人の夢を見れるんですよ。なので全部筒抜けです。……ワンフォーオールの事も、緑谷さんが継承者だということも、貴方の先代の最期も……そして因縁の相手の事も」

 

これはマジだ。ドレミーは寝ている間、もうひとつの精神が夢の世界を管理している。誰がどこにいるかまでは分からないが、誰がどんな姿なのか、過去にどんなトラウマや嬉しい事を経験したかなどを夢として見れる。いつも握ってるピンク色の球体は夢の世界のドレミーが回収している悪夢の塊だそうだ。

 

「……分倍河原少年も知っているのかい?」

 

「はい。ドレミーが1人で抱えられない事だと判断して俺にだけ伝えてきました。大丈夫です。これをこれ以上広める訳にはいかないので」

 

これはウソ。俺らは転生者なので知っているのだが、ドレミーが実際に見れたのは先代……つまり、志村菜奈の最期とワンフォーオールの出来た顛末、そしてオール・フォー・ワンとの戦いについてのみらしい。

 

「……緑谷少年のサポートを頼めるかい?」

 

「ワンフォーオールの制御ですね?夢に出ていましたよ。どうすれば緑谷さんにコントロール方法を教えられるか悩んでいたのが……」

 

「手っ取り早いのは貴方の知人であるグラントリノを頼る事ですが、生憎雄英のスケジュールはキツキツですからまだ無理なので、今できるのは夢の住人と夢の中で組手をして実践することですね」

 

「……本当にできるんだね?」

 

「はい。まぁ5%がひとまずの目標ですね」

 

「頼むぞ!」

 

「そんじゃ緑谷。……指、ちゃんと治そうな?」

 

「う、うん!」

 

転生者は宇覇君を除き8人までの予定だけど、アリ?ナシ?

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