個性『ガタキリバ』   作:プリズ魔X

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特訓と違和感、そしてガタガタガタキリバ

昼休み、水難ゾーン組は煉黒と話をしていた。これは実際に話している水難ゾーン組で話す事でクラスメイトの警戒度を減らすという狙いだ。

 

「なぁなぁ!煉黒の個性ってなんなんだ?」

 

峰田が早速煉黒の個性について聞き出す。

 

「私の個性は深海棲艦。簡単に纏めると艦船を人型に圧縮した感じの個性ね。使えるのは空母、重巡、そして弩級重雷装航空巡洋戦艦。」

 

「弩級重雷装航空巡洋戦艦!?見たことも聞いたこともないぞそんな船!」

 

「まぁ、全部架空の艦船がモデルの可能性が高いからね。艦種に関しては気にしたら負けだよ」

 

「あー、煉黒ちゃんでいいか?」

 

「ん?あんたは……」

 

「俺は破巌 砕拳!個性は『砕竜』!硬いトカゲになるぞ!」

 

「煉黒ちゃんだな!俺は切島 鋭児郎!個性は『硬化』だ!皆を守れる男らしい個性だろ?」

 

「あら……似た者同士なのね?改めて自己紹介ね。煉黒 鬼姫よ。個性は深海棲艦。擬人化した艦船になれるわ」

 

切島と破巌をはじめにすこしづつクラスの警戒心が解けていく。どうやらしっかりと馴染めたようだ。そこに宇覇が話をもちかける。

 

「煉黒、体育祭に向けて俺とドレミーと一緒に特訓しないか?」

 

「……分かったわ。そうね、寮にある私の部屋でやりましょ?根津校長に無理言ってめちゃくちゃ頑丈にしたから大丈夫よ」

 

こうして宇覇達と特訓の約束を交わした煉黒。その後普通科による敵情視察が起きたが、心操がヒーロー科に入っているためか特に大事にはならなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇ハイツアイランス地下室◇◇◇

 

宇覇、ドレミー、煉黒、ウヴァは煉黒の部屋へと入った。そこには光が少なく、例えるなら夜のビーチだった。

 

「うわっ…暗めのプールに砂浜…確かに無茶言ったなこりゃ……」

 

「私のお気に入りよ。で、特訓って何するの?」

 

ハイツアイランスの地下室が煉黒の部屋だ。煉黒が特殊な個性の為、想定していた部屋ではダメだったので急遽増築。そしてこのような(めっちゃ金かかってる)部屋ができた。

 

「っと、その前に質問だ。……もし、もしかしてだけど…君って転生を体験したことある?」

 

「……あなた達も転生者という訳ね。えっと、原作知識は?」

 

「そうだね……超常解放戦線までなら」

 

「その超常解放戦線はよく分からないけど、私は職場体験までなら知ってるわ」

 

「じゃあステイン戦までは知ってるんだな。……この体育祭は死柄木達の動きを気にしなくていい場所だ。本当はインゲニウムを引退に追い込ませるのは良くないんだが、俺達は学生だからこれは無理。だから強くなる。この先を見据えてね……」

 

「そろそろ話が脱線しすぎそうなので特訓の内容について聞きたいのですが……」

 

「おっと、そうだったね。今回やるのは個性伸ばしの訓練さ!」

 

 

「「個性伸ばし?」」

 

宇覇の言葉に2人は頭に?マークを浮かべる。そこにウヴァが説明を入れる。

 

「簡単に説明すれば筋トレと同じだ。個性を使い続けて限界を超える。そうすることで身体がその限界に耐えられるように上限を上げる。その繰り返しで個性が強くなったり、新しい能力を得られる。つまり……死ぬほどキツいぞ」

 

「個性を伸ばすと言っても、私も含めてここにいるメンバーはどう伸ばせば?」

 

「そうだね……例えば俺だったらウヴァと組手かな。例えばウヴァとの戦いで俺のカマキリソードが刃こぼれしたとしよう。そうすると、治った部分の周囲が切れ味抜群になって、さらに頑丈になる。バッタレッグで飛び続けると跳躍力が上がる。クワガタホーンの電撃を出し続けて威力上昇。分身は勝ちたいという欲望で増殖する。俺を例にしたらこんな感じかな」

 

「成程……じゃあ私の場合は筋トレしながら艦載機とかを出せばいいか」

 

「じゃあ私は悪夢から物を作り出すスピードの上昇を狙って何度も変化させればOKですかね」

 

「うん、本当は伸ばす方向性が分かる個性があればいいんだけど、こればっかりは模索しなきゃいけないかな。まぁ、個性の部位じゃなくても鍛えた部位が強くなる訳だから基礎も鍛えられる」

 

こうしてその日は個性伸ばしの訓練を皆より一足先に行う3人であった。

 

 

 

翌日、変わらず個性伸ばしの訓練をしていた3人。しかし、途中ウヴァと組手をしていた宇覇の様子がおかしくなる。

 

 

プテラ!

トリケラ!

ティラノ!

 

「! 今の感覚は……?」

 

「どうした宇覇!動きが止まってるぞ!」

 

「待ってくれウヴァ。なんか……なんか今、身体に異物があるのを感じたんだ……」

 

「異物?だがお前の身体にはコアメダルとセルメダルしか入っていないように見えるが……」

 

「……気の所為?いや、そうじゃない可能性も……今は考えるのはよそう。ごめんウヴァ、続きやろっか!」

 

「さぁ、来い!」

 

 

 

 

 

 

◇◇◇グラウンドβ◇◇◇

 

「切島!尾白!もっとだ!もっと強くなるぞ!」

 

グラウンドβでは、破巌、切島、尾白の3人が集まって互いの個性で殴りあっていた。

 

「おう!しっかし、よく考えたな砕拳!お前の言う通り確かに硬化時間が伸びてる気がするよ!」

 

「俺もなんだか前より尻尾が太くなってる気がする。こりゃ効果的だ……」

 

「俺の個性は自分の起こす爆発を食らって甲殻が硬くなるからな!だから尾白や切島にも同じ事が言えるんじゃねぇかと思ってやってみた!」

 

どうやら砕拳は自身の経験から予想して、図らずとも個性伸ばしを行っていたのだ。それを共有する為に切島達と鍛えているのだろう。

 

こちらも時間ギリギリまで特訓をし続けて、次の日の授業はついて行くのでギリギリであったが何とか追いつく事はできるぐらいには回復を繰り返して少しづつ強くなった。

 

 

 

 

そんな日が続き、遂に体育祭当日となった……

転生者は宇覇君を除き8人までの予定だけど、アリ?ナシ?

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