「さて!予選通過者の45名も決まったところで、今度は第二種目の発表よ!早速〜?これ!」
「騎馬戦……か。」
モニターに表示される第二種目。そこにはやたらと大きくギラギラと光るフォントで書かれた『騎馬戦』の文字が映っていた。
ルールは簡単。今から15分間のインターバルが取られるので、その間に2〜4名から成るチームを作る。個性の使用は自由だが、悪質な騎馬崩し目的での使用は禁止。普通の騎馬戦と違い、騎馬が崩れても失格にはならない。では、どう戦うのか。
15分間の制限時間の間に騎手が付けているハチマキを奪い合い、終了時に合計ポイントの多い上位5チームを除いて全てが失格となるのだ。
すなわち、次に進めるのは最大20人となる。
ハチマキに書かれるポイントは、チームメンバーの持つそれぞれのポイントの合計。45位から5ポイントずつ、個人の持ちポイントが増えていく仕組みとなっている。
「もちろん、単にポイントが上がっていくだけじゃ面白くない!ということで一位の煉黒ちゃん!あなたの持ちポイントは……私達の期待と試練の意味を込めて1000万ポイントよ!!」
「そしてそして!1位の子達には次の種目で有利になるわよ!頑張って1位を狙うもよし!堅実に2位を狙うもよし!さぁ!チーム決めの始まりよ!」
「んじゃ予定通りに3人で……」
「俺も混ぜてくれないか?」
ドレミーの声に重ねるように赤い篭手をつけた男が話しかけてきた。
「ん?あんたは……」
「おっと!紹介が遅れたね!俺はB組の梅花 誠一だ!触れたものを強化する個性だぞ!」
「よし!相性いいし入っていいぞ!」
「あ、騎馬は私1人で構いませんか?秘策があるので、それを使いたいのです」
「秘策?」
「ブレーメンの音楽隊みたいに肩車して戦うのか?」
「いえいえ……こうするのですよ!」
そう言ったドレミーが四つん這いになると、顔を除く体の周りにもこもこと白い毛や人工的な突起物が出現し、ドレミーを覆っていく。
次第に白毛のぬいぐるみのようなボディとメカニカルな四脚・尻尾を持ったマテリアルから頭と襟だけを出した状態になったドレミーが見える。
前方に付きだしたドレミーの頭には巨大な金色の角のようなものも備えられている。
もこもこのボディ正面、ドレミーの顔の下部にはまた別の目と口のような意匠もある。
ボディ側面には先端が後方に折れ曲がった巨大な赤色の翼のようなものがのびている他、ボディの翼の上部の位置には大砲のようなものが三門、側面方向に向かって付き出している。
メカニカルな脚部、尻尾部には関節の継ぎ目や内部構造もみられ、さらに脚部先端には指や爪に相当するランディングなどの機能も持つと思われる可動部位もみられる。
「これが私の秘策、『ドレキング』です!どうです?素晴らしいでしょう!」
「あー、うん……」
「すげぇな!ロマンと奇抜さを両立している素晴らしい姿だ!」
「ここが砲門?何が出るのかしら……」
梅花はちょっと微妙な反応だが、宇覇と煉黒は興味津々でドレミーは満足そうにいつもの笑みを浮かべる。
やがてチーム決めの時間が終わり、全ての騎馬が位置に着いた。
やはりドレキングは目立つようで、他の騎馬とは一線を画したオーラが出ている。
「そんじゃ司令塔は俺でな?分身で死角は無くすから暴れな!」
『━━━━━━━━━━━━━━━3!』
「全員俺の倍加でステータスを底上げだ!」
「この日の為だけにこれを習得したと言っても過言ではありません……ふっふっふっ……」
『━━━━━━━━━━━━━━2!』
「艦載機異常無し!オッケーよ!」
「よーし、お前ら行くぞ!」
『━━━━━━━━━━━━━1!』
「「「了解!」」」
『スターーーート!!』
プロフィール 梅花 誠一
赤い篭手をつけた赤髪の少年。非常に熱血でよく鉄哲と一緒にいる所を目撃されている。
個性 『倍加』
自身又は触れたもののステータス(攻撃力、防御力、個性使用可能時間など)を10秒に1回倍加するぞ!宇覇のコアメダル等の物質は増やせないので注意。トゥワイスの2倍が物質を増やす個性ならば、誠一の倍加はエネルギーを増やしている感じだ!
篭手は青山のように必須サポートアイテムとして使われている。これが無いと誠一の個性の限界以上に倍加してしまうため許可が降りている。別に篭手が勝手に浮きながら喋って、歌は気にするなとか、メダルを掴んで、こいつは儲けたなとかは言ったりしない。
ドレキング:かわいい
……真面目な説明に入ろう。ドレミーが騎馬戦の為だけに得た姿。飛べるしパワーも十分。そしてシュール。