『頼れるのは己だけ!持ってるもんを全て使って駆け上がれ!ガチンコバトルの始まりだ!』
『早速トーナメントの発表といくぜ!運命のトーナメントはァ……これだァ!!』
「「ちょっと待ってください!!」」
「あら?尾白君に……耳郎ちゃんね!どうしたのかしら?」
「あの……私達、騎馬戦が始まってから終わるまでの記憶が無くて……このままじゃこの体育祭の趣旨に反すると思うので棄権したいんです。お願いします!」
「……うーん…………」
「「……」」ゴクリ
「そういう青臭いの好み!許可します!空いた2枠には6位の拳藤チームから入れるわ!」
(((好みで許可しちゃった!!)))
『ほんじゃちょっと待っててくれよ!トーナメントを書き換えなきゃいけねぇからな!』
『さて!トーナメントの発表だ!1位のチームはあるご褒美があるぜ!』
プレゼント・マイクの声とともにトーナメント表がモニターに映される。
Aブロック
シード 分倍河原 宇覇
緑谷 出久 対 心操 人使
瀬呂 範太 対 轟 焦凍
上鳴 電気 対 塩崎 茨
飯田 天哉 対 発目 明
シード 梅花 誠一
Bブロック
シード 甘夢 獏
庄田 二連撃 対 破巌 砕拳
常闇 踏陰 対 八百万 百
鉄哲 徹鐵対 切島 鋭児郎
麗日お茶子 対 爆豪 勝己
シード 煉黒 鬼姫
『見ての通り1位の煉黒チームはシード権が与えられるぜ!手の内を見せる頻度が減る訳だ!』
「宇覇さんの言った通りでしたね。私達はシードのようです。しばらく観戦に徹するとしましょう」
『早速緑谷 対 心操の対戦だ!』
俺とドレミーの2人はクラスメイトと少し離れた場所で観戦していた。ちなみに煉黒は昼寝している。
……たった今緑谷達の試合が終わった。
「……全く同じ展開でしたね」
「だな。ただ、ひとつ気になるのは緑谷の個性が一瞬だけ体全体に使われた気がするんだ」
「フルカウル習得まで間近と言ったところでしょうか。夢での特訓が効いているようですね」
緑谷はフルカウルの前兆を見せつつも心操の洗脳を自爆で解除。その後背負い投げで決めた。
次に戦うのは俺だからちょうどいいしフルカウル習得まで一気に近づけようと決めた。
瀬呂 対 轟
「……最早公開処刑ですね」
「無駄が多い一撃ではあるな。DVお父さんへのお前のチカラ不要だからアピールに躍起になってるわけだ」
「戦う時はちゃちゃっと左使わせてくださいね?緑谷さんに勝ったら貴方があれやらなきゃいけないので」
「はぁ……手のかかるフレイザードさんだこと……」
轟は瀬呂のテープ拘束を無視して巨大な氷の傾斜を展開。オーバーキルもいいとこな範囲の氷で瀬呂を封じた。
上鳴 対 塩崎
「……ぶふっ!ダメだアレ…見ると笑いが……!」
「2人の状態の差が激しいのもツボに……!」
上鳴のアホ面と塩崎の至って真面目な仕草が悪魔合体してクソシュールな絵面が出来上がって会場全体が爆笑の渦に包まれた。
正直あれを笑うなというのは無理な相談だ。
飯田 対 発目
「……なんか地味っちゃ地味ですね。この試合」
「プレゼンは他所でやれと言いたい自分がいる。というか飯田は利用されてるのにサポートアイテムを外さないあたり真面目だな……」
発目の大暴走とも言える試合という名のプレゼンは発目の場外で締まった。飯田の唖然としている顔がまた同情を誘う。
庄田 対 破巌
『冴えない顔のフタエノキワミ!庄田 二連撃!対するは特徴的な爬虫類系リーゼント男!破巌 砕拳!』
「この勝負、どちらが「破巌一択。花京院の魂を賭けてもいい」……さいですか」
「それでは……始めっ!」
「竜人形態!」
「速い! ごふっ!」
「庄田君戦闘不能!破巌君の勝利!」
『早っ!?さっきから速攻の試合が多いな!さて、次の試合は八百万 対 常闇だ!』
「ほらな?破巌の瞬発力は凄まじいから一瞬で距離を詰めて腹パンでフィニッシュ。この戦法はインターン編に来るミリオ先輩と似た戦法だね。攻撃を個性で避けて腹パン。……これインターン編大丈夫かな……」
「あぁ、服が脱げる先輩のことですか。あの人の対策も考えないとですね」
常闇 対 八百万
「私が八百万さんなら手榴弾で怯ませてから一気に詰め寄ってあえて創造せずに殴り合いに持ち込みますね。黒影単体が強いのは中距離ですから常闇さんを相手する途中に創造すればいいのでそれでチェックメイトです」
「俺だったらスタングレネードで怯ませてスタンガンで常闇に接近戦かな。できるだけ密着すれば黒影がサポートできないから常闇が唯のカラス男になる」
八百万は常闇の速攻で場外。盾で抵抗するも黒影のラッシュに考える時間を貰えなかったのが敗因だろう。
切島 対 鉄哲
「あり?なんか切島が押してる。原作だったら互角のはずなんだけど……」
「心做しか尾白さんの尻尾も前より太くなってたので誰かが個性伸ばしをしたんでしょう」
切島が個性使用時間の差で勝利。持久戦ではあったが切島はさほど疲弊していないようだ。
麗日 対 爆豪
「……惜しかったな」
「麗日さんが見誤っていたのは爆豪さんの対応力の高さが強みだということですね」
麗日は爆豪の爆破でできた瓦礫をバレないように浮かして一気に解放。流星群のように落として爆豪を瓦礫で潰そうとするが、爆豪は片手で大規模爆発を起こして瓦礫を消し飛ばし、麗日を場外に吹っ飛ばした。
途中、会場からブーイングが巻き起こったが、相澤先生の一声ですぐに静まった。
「……さて、まずは俺だな。行ってくるわ!」
「頑張ってくださいね〜」
俺は緑谷との試合に向けて待合室に向かった。