コアメダル増殖発覚から2年後。いよいよ俺も受験生だ。
コアメダルは今の所5セット。成長により欲望の種類が増えたのか増殖スピードが凄まじい。
俺達はセルメダルを齧りながらある事を話す。
「なぁ……思ったんだけどさ……」
「どうした?俺……まさか、コアメダル関連か?」
「さすが俺。話が早くて助かるぜ。……今さ、コアメダルが15枚あるじゃん」
「だね。……もしかしてグリードを生み出すの?」
「うん。実験としてね。完全体はかなり強いし、ウヴァさんの性格的にコアメダルとセルメダルさえあげれば満足してくれるから大丈夫かなって」
「そんじゃ分身は一旦解除だね……」
そう言って俺らは分身の数を1度0にして、本体?の俺のみになり、増殖したコアメダルを10枚取り出した。
「えーっと、まずはコアメダル10枚と沢山のセルメダルの塊にして……」
体からセルメダルを大量に出してコアメダルが少しはみ出るように山を作った。
「で、分身体を1人出して……」
分身体を生み出そうとすると、山からバッタのコアメダルが飛び出して俺の体内に戻った後分身体が生み出された。
すると、セルメダルの山が蠢き、人型のシルエットを形成し始めて、クワガタの顎の様な角と昆虫に見られる複眼、右手に鉤爪が生えてきて、体全体が昆虫の外骨格のようなもので覆われた人工生命体『ウヴァ』が形成された。
『俺は……?』
「はじめまして、ウヴァ。俺は君を生み出した分倍河原 宇覇だ」
『分倍河原 宇覇……か。どうやら生み出したというのは本当なんだな』
「さて、まずは君の体について説明しなきゃね。まずコアメダルについて……」
『いや、必要ない。感覚的にコアメダルとセルメダルで体が構成されているのが分かる』
「早速で悪いけれど、君がその完全体を維持するためのルールを伝える」
『ルールだと?』
「まず、コアメダルは基本的にそのまま維持する。君の意思があるコアメダルは……クワガタだね。このコアメダルは絶対に君から奪わないと約束しよう。そしてセルメダルは俺の体から生み出されるものを定期的に君に渡す。俺が寝てる時にでも体に手を入れて自分で好きなだけ取ってもいい。君のメリットはこんなもんかな!」
『それがルールを守る場合の俺のメリットだな?』
「その代わり、屑ヤミーとヤミーは俺の許可無しに生み出すのは禁止。約束を破ったらその度に君のコアメダルを3枚奪う。……こんな風にね」
そう言って宇覇は分身体を更に1人増やしてウヴァの体のコアメダルを回収する。
『む、力が抜ける……成程。確かに約束は破りたくないな……』
宇覇は分身体を再び解除してウヴァを完全体に戻す。
『お前の意思で何時でも俺は消えてしまう……なら従うべきか。よし、その話乗った。コアメダルは守れるし、セルメダルも定期的に増やせるのなら構わない』
「そういえばウヴァは感覚が退化しているんだよね?だったら俺の分身体に憑依するのはどうだ?」
『……しばらく考えさせてくれ。まだこの体について知らない事が多いからな』
「宇覇!そろそろ個性の訓練を……って、そいつは誰だ!?」
『お前は……』
「俺の義父さんの分倍河原 仁だよ。仁義父さん。この人はウヴァ。俺の個性で増えたメダルで生み出したんだ。めちゃくちゃ強いんだぜ?」
「お前の個性は不思議だな……メダルが増えたり体が増えたり、そして今回は命が増えたのか……」
『ここで暮らさせてもらうぞ。仁』
「宇覇の訓練はできるか?最近俺じゃ相性の問題もあってなかなか戦いづらくてな……」
『問題ない。戦闘は俺の得意分野だ』
「そんじゃウヴァに任せるぞ!ただし!しばらくは俺が見ている中でのみ訓練をやるんだ!」
『了解だ』
「「了解だぜ!」」
転生者は宇覇君を除き8人までの予定だけど、アリ?ナシ?
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アリ
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ナシ