林間合宿以降の物語には影響しません。
仮面ライダーオーズと仮面ライダーガタキリバ
「……ぐ、うぅ……」
宇覇は期末試験の後倒れてしまい、その後なかなか目覚めなかった。
幸いにも夏休みの1日前が期末試験だったのでそこまで遅れは無かった。
「…ここは……」
宇覇が目覚めて起きると、そこは自分の住んでいるアパート、
「起きたか。遅いぞ、この世界の仮面ライダー」
「大丈夫か、宇覇。どこか異常は感じないか?」
「ウヴァに……ディケイド!?」
ドアの先には、グリード体のウヴァと、管理人のような服装の門矢 士がいた。
「士と呼べ。どうやらここは歪な世界のようだからな……仮面ライダーはいるにはいるが、皆何らかの力を失っている……フォーゼと鎧武はそこまでだが、Wが特に歪だな。俺はオーロラカーテンを別世界に繋げようとすると、上手く操作できん。何らかの力が俺達仮面ライダーをこの世界に留まらせているようだ。どうやら歪みを治すまでは、この世界に入ることは出来ても、出ることは出来ない。この問題を解決するまでは協力関係を結ぼう。お前は経験を得られて損はしないはずだぞ?」
「……まぁ、いいよ。ライダーは助け合いって言うし……」
「宇覇、そろそろこのイラつく身体を何とかしてくれ。お前の分身が俺から外されてそのままだ……ん?」
ウヴァが宇覇に分身体を出させようとして、いきなり硬直する。
「? どうしたんだウヴァ」
「ありえない……外からセルメダルの増える音がしたぞ!! しかもタップリと溜め込んでいる奴だ!」
「「……なんだって?」」
この世界でセルメダルを増やせるのは宇覇ただひとり。今までウヴァがセルメダルの増える音を察知していなかったから屑ヤミーすら1匹たりともいなかった。ヤミーを生み出せるグリードも、ドレミーのチェックによりウヴァを除いて存在していない事が判明している。
だが、ここにきていきなりヤミーが出現するなど……いや、出現
「「……鳴滝のオーロラカーテン」」
そう。ディケイドの世界に存在するオーロラカーテンならヤミーを送る芸当など簡単だ。そしてディケイドの追跡に全てを賭ける程しつこい鳴滝ならやりかねない。仮面ライダーでない鳴滝なら出入りも容易だろう。
「ウヴァ、ヤミーの位置は特定できそう?」
「少し待て………………よし、東京湾の近くだ」
「士さん。オーロラカーテンを東京湾に繋げられる?」
「問題ない……ったく、相も変わらず面倒なストーカーだ」
ウヴァがセルメダルの音響で大まかな位置を特定し、士がオーロラカーテンで東京湾と摩鏡を繋ぎ、3人はオーロラカーテンをくぐる……
ここは宇覇達のいる世界とは少し違う世界。個性が存在するという大元は同じだが、物語の細かい部分で違いがある世界。
東京湾で1人の雄英生徒が一体の異形、ヤミーに遭遇していた。生徒の腰には、宇覇のオーズドライバーと全く同じ見た目の物が巻かれているが、見た目は普通なので宇覇のような異形型ではない。
「オーズ、ウヴァの為にコアメダルを渡せ……! なんでもいいが、出来れば虫系が望ましい……!」
「カマキリのヤミー!? USJで倒したのに!」
「映司! このヤミー、この前出てきた敵オーズのヤミーじゃねぇぞ!」
腕だけの異形が映司と呼ばれている生徒に、今までのヤミーとは違うと警告をする。
「アンク、メダル!」
「先ずはタトバコンボで様子見しろ。このヤミー、かなりセルメダルを溜め込んでるようだ……!」
腕だけの異形、アンクがコアメダルの入ったケースを体内から取り出して、赤いタカのマークのメダル、黄色いトラのマークのメダル、そしてバッタメダルを映司に向けて投げる。
それを受け取った映司はメダルをタカ、トラ、バッタの順にオーズドライバーに装填して、右側に取り付けられていたオースキャナーで読み込む。
「変身!」
宇覇のとは違うコンボソングが流れ、タトバコンボに変身した映司。
「オーズ……矢張り邪魔をするのか!」
「映司、気を抜くなよ! ヤミーはセルメダルの枚数が多い程強くなる!」
「分かってるって!」
「シャアアアアアア!!」
オーズとカマキリヤミーがぶつかり合うその瞬間、灰色のカーテンのようなものが両者の目の前に現れて、2人を飲み込む。
「映司!? クソッ!」
突然の事態に驚くアンクだが、直ぐにカーテンに突っ込んでオーズを追う。
「…………」
それを木の影から1人の男性が見ていた。男の名は鳴滝。ディケイドのストーカーである。
補足。オーロラカーテンに飛び込まされた映司達はあちらの平行世界の映司達なので、このお話の事はあちらの本編の映司はこのお話を全く知りません。
分かりやすく例えるなら、あちらの小説で書かれているのを映司AとアンクAとするなら、それとは別人の映司BとアンクBが、覗きをしていた男性の用意したカマキリヤミーと一緒に宇覇の世界に飛ばされたといった感じです。