パニッシャーが人類最後のマスターと共に戦うようです   作:ドレッジキング

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今回はアベンジャーズのメンバーであるソーと、カルデアのサーヴァント達との交流会。シリアス続きだと胃もたれするからね(^_^;)


第2話 ムジョルニアチャレンジ! ~ソーのハンマーを持てるサーヴァントは誰か?~

その頃、ノウム・カルデアの食堂に来ていたソーが、自分の武器であるムジョルニアを持ち上げられる者はいないかどうか食堂にいるサーヴァント達に呼びかけていた。

 

「人類史に名を残した英霊たちよ、そなた達の中に我が持つムジョルニアを持ち上げられる者はいるか?」

 

ソーの言葉に食堂にいるサーヴァント達はソーの足元に置かれたムジョルニアに注目する。北欧神話の戦神であるトールの武器であるムジョルニアが持てると聞き、複数のサーヴァント達が集まってきた。まずサーヴァント達の中で一番に名乗りを上げたのはモードレッドだった。

 

「まずはオレが試させて貰おうか」

 

そう言うと、モードレットはソーの目の前で片膝をつき、両手でしっかりとムジョルニアを握り締め、持ち上げようとする。だがムジョルニアはビクともしない。モードレッドがどれだけ力を込めても、ムジョルニアは微動だにしない。

 

「くそ…!少し浮かばせる事すらできねぇ!!」

 

仕方なくモードレッドはムジョルニアを持ち上げるのを諦めた。次に名乗り出たのはアステリオスとエウリュアレ。アステリオスは牛頭の怪物ミノタウロスと化した姿のままだが、それでも持ち上がる様子はない。続いて名乗り出てきたのはガウェインだった。円卓の騎士に名を連ねるサー・ガウェインであればムジョルニアを持ち上げられるのではないか?と集まった多くのサーヴァント達は予想した。そしてガウェインは床に置かれているムジョルニアの柄を両手で持ち、そのまま持ち上げようとする。だが先程のモードレッド同様に、ムジョルニアはびくとも動かない。

 

ムジョルニアは高潔な心の持ち主でなければ持ち上げる事ができないという特性を持っており、このハンマーを持ち上げるにはソーと同等かそれ以上の高潔な精神を持つ者でなければ持ち上げることはできない。

 

「私でもダメですか……」

 

ガウェインは落胆した様子を見せて、引き下がった。続いて名乗りを上げたのはギルガメッシュだった。ギルガメッシュはムジョルニアの傍に立つソーに対して傲岸に言い放つ。

 

「雑種、貴様が持つハンマーは気に入ったぞ。北欧神話の戦神トールの武器ムジョルニア……我の宝物庫にもない代物だ。今回は記念として王である我が貴様の槌を頂いてやろう」

 

「自分の物にしたいのであれば、まず持ち上げてからにしろ人界の王よ」

 

そう言ってソーは、自分の前に立ったままムジョルニアを掴もうとしなかったギルガメシュに対して、挑発するような口調で語り掛ける。すると、今まで余裕綽々としていた態度を見せていたギルガメッシュだったが、表情を一変させ、額に青筋を浮かべながらソーを睨みつける。

 

「いいだろう。その言葉、後悔するなよ」

 

そう言うと、ギルガメッシュは片手でムジョルニアを掴み、持ち上げようとする。が、やはりと言うべきか、ムジョルニアはピクリとも動かない。

 

「どうした、何なら貴様の宝具を使ってもよいのだぞ?そうすればムジョルニアを簡単に持ち上げられると思うのだが?」

 

そう言われ、更に頭に血を上らせたのか、ギルガメッシュは顔を真っ赤にしながら必死にムジョルニアを動かそうとする。だが、結局は無駄な努力に終わる。

 

「ふんっ!興が削がれた!こんなモノ、我には必要ない!」

 

そう吐き捨てるとギルガメッシュは食堂から出て行った。少なくともアーチャークラスのギルガメッシュの精神性ではムジョルニアを持ち上げられる筈もないのだが…。そして次に名乗りを上げたサーヴァントはケツァル・コアトルだ。彼女はアステカ神話における最高存在の一柱であり。生命と豊穣の神、文化の神、そして雨と風の神でもある。そんな彼女が、果たしてこのムジョルニアを持てるのだろうか。ケツァル・コアトルはソーと向かい合い、お互いに見つめ合う。

 

「ふぅん、アナタが北欧神話の戦神トールね?確かに、凄まじいまでの威圧感を感じるワ。だけど、このアタシに勝てるかしら♪」

 

そう言いながら、ケツアル・コアトルは両手を腰に当て、胸を張る。そんな彼女に対し、ソーは鼻で笑う。

 

「南米の神よ、我の持つムジョルニアは我と同等の高潔な心の持ち主でなければ持ち上げる事もできなん。故に、そなたはムジョルニアを持てぬ」

 

そう言われたケツァル・コアトルは、口元に笑みを浮かべる。

 

「フフン、どうかナ。試してみるかしら」

 

そう言った後、ケツァル・コアトルは片足を上げ、一気に下ろす。すると今まで誰も持ち上げられなかったムジョルニアが彼女の手の中にあった。

 

「えぇ!?」

 

「ウソォッ!!」

 

これにはその場にいる全員が驚きの声を上げる。

 

「アナタのムジョルニア、この通り持ち上げられたけど、何か問題でも?」

 

「何と……!」

 

ケツァル・コアトルの言葉を聞いたソーは、驚愕の表情を浮かべる。

 

「驚いたな。まさかそなたがムジョルニアを持ち上げられるとは……」

 

「まぁ、この程度は朝飯前ってところね♪」

 

そう言って、ケツァル・コアトルはムジョルニアを片手にガッツポーズを決め、ドヤ顔を見せる。

 

「それじゃ、次は誰がやるのかしら?」

 

そう言って、ケツァル・コアトルは周りのサーヴァント達に言う。するとケツァル・コアトルに負けないとばかりに、イシュタルがムジョルニアを持ち上げる事に名乗りを上げた。

 

「私に任せなさい。これくらい余裕で持ち上げられるんだから」

 

そう言うと、イシュタルは床に置かれたムジョルニアを軽々と持ち上げようとするが、ケツァル・コアトルとは異なり、ハンマーは微動だにしない。

 

「ふんっ!!この私が持ち上げられないなんて有り得ないんだけど?いい加減に認めて降参したらどうなのよ!?」

 

そう言いながら、イシュタルはムジョルニアを持ち上げようと奮闘するが、結局は無駄に終わった。同じ神でも、イシュタルの精神性はケツァル・コアトルと違って高潔とは言い難く、自分勝手さと傲慢さが滲み出ている故だろう。

 

「ふぅん、このアタシに勝てるのかしらァン♪」

 

そう言われて、イシュタルはケツァル・コアトルを睨む。

 

「ぐぬぬ、何でアンタがムジョルニアを持てるのよ!」

 

「フフン、この程度の事、造作もないワヨ」

 

そう言いながら、ケツァル・コアトルは鼻で笑う。

 

「南米の神よ、どうやらそなたにはムジョルニアを持ち上げるに足る資格が備わっているようだ」

 

「お褒めの言葉として受け取っておくワ」

 

ケツァル・コアトルは手に持ったムジョルニアを振り回しながら答える。

 

「さて、それなら次はこのアタシが挑戦者を募ろうかしラ」

 

そう言って、ケツァル・コアトルは両手を広げてサーヴァント達に宣言する。

 

「アナタ達がどれだけ凄くても、所詮は人間。神であるこのアタシには及ばないという事を証明してあげるワ」

 

ケツァル・コアトルは自信満々に胸を張っているが、他の面々は冷ややかな目で見ている。が、ムジョルニアを持ち上げられた事に敬意を表して、ソーはケツァル・コアトルに挑戦する事にした。ケツァル・コアトル曰く、「プロレスは観客を沸かせるのが重要だからネ。それに、このムジョルニアを持ち上げられれば、どんな相手も怖くなくなるデショ?」との事である。そしてケツァル・コアトルはムジョルニアを置くと、両手を広げてプロレスの構えをする。正直食堂で暴れられては迷惑なのだが、アベンジャーズという別世界から来たヒーローチームの主力であるソーと、ノウム・カルデアにいるサーヴァントの中でも肉弾戦であればトップクラスであろうケツァル・コアトルとの対決は、サーヴァント達の興味を惹いた。

 

まずはケツァル・コアトルから仕掛ける。ケツァル・コアトルは素早い動きでソーに近づき、ソーにボディブローを食らわせる。だがソーはその攻撃に耐えきり、逆にケツァル・コアトルの身体に組み付き、そのままボディスラムで投げ飛ばした。本気で投げては床そのものが抜けてしまうので加減して投げたが、それでも床にクレーターが出来てしまった。

 

続いてソーはケツァル・コアトルにヘッドロックを仕掛けるが、それを振りほどいて頭突きを喰らわせようとする。だがソーはそれを回避し、カウンターでアッパーカットを繰り出す。しかしそれも避けられてしまい、今度はお互いがクロスチョップを放つ。ソーの肉体強度には流石のケツァル・コアトルも驚いており、彼女は自分の攻撃がソーに通用していないのではないか?とさえ感じた程だ。ケツァル・コアトルはルチャの技である空中殺法を駆使した渾身の飛び蹴りをソーの胸に叩き込むが、ソーをその場から一歩も動かす事さえできなかった。

 

(嘘…!?)

 

ソーは人間ではなく、北欧神話の戦神なのだから肉体が強くて当たり前なのだが、同じ神格である自分の蹴りをまともに受けても大したダメージにならない事に驚く。次にソーは手刀でケツァル・コアトルの首筋に斬りかかる。だがその攻撃を紙一重で避けたケツァル・コアトルは、お返しとばかりにソーに掌底を叩き込もうとする。だがソーは掌底を受け止め、そのまま一本背負いの要領でケツァル・コアトルを床に叩きつける。勝負はソーの圧勝であった。

 

「やっぱりアナタは強いネ……でも、負ける訳にいかないのヨ」

 

「それはこちらも同じこと」

 

「アナタに勝って、アタシはもっと強くなる。そしていつか、本当の意味で神になるんだから!」

 

「面白い。ならば我も全力で相手をしよう」

 

本来であれば善神であるケツァル・コアトルには善性の存在の攻撃は効かない筈であるが、神であるソーの攻撃は通るようである。だがこれ以上続ければ食堂が崩壊しかねないので、マシュは慌てて二人の戦いを止めに入る。

 

「これ以上暴れたら食堂が崩れます!」

 

「むっ、そうか。仕方あるまい」

 

「えぇ~、もう終わり?」

 

マシュに止められたソーは両手を下ろし、それを見たケツァル・コアトルも戦闘態勢を解く。だがそんな二人の様子を見ていたサーヴァント達は、改めて二人が凄まじい力の持ち主である事を認識させられた。




ケツ姐がムジョルニア持ち上げられるのは何か荒れそうな予感…(^▽^;)

そういえばサーヴァント達の中でソーのムジョルニアを持ち上げられるのは何人位いるんだろう?
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