パニッシャーが人類最後のマスターと共に戦うようです   作:ドレッジキング

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今回は私の性癖全開。何もかもゲーム本編のままなのもつまらないから、展開が変わっております。

というより藤丸君を性的な目で見すぎじゃないか自分……?(-_-;)
何回彼を脱がせてんだか……


第19話 藤丸と40人の盗賊

藤丸、エリザベート、ゼノビア、パニッシャーの4人はチェイテシンデレラ城を目指して砂漠を進んでいた。砂漠という場所だからか、砂嵐によって砂塵が舞い上がり視界が悪い。視界が悪いだけならまだしも、細かな砂粒が服に入り込んでくる。

 

「砂が服の中に入り込んでじゃりじゃりする……!」

 

「我慢しろ。正しい進路であっても砂嵐がないわけではない。これでもルート外よりは幾分マシだ。それに、私の読みではそろそろ晴れる」

 

ゼノビアがそう言った直後に吹き荒れていた砂嵐はピタリと止んでしまったではないか。

 

「ほらな?」

 

ゼノビアは得意気にドヤ顔を披露しながらそう言った。しかしエリザベートは誰かを発見したらしく、指を差しながら言う。

 

「待って、砂嵐が晴れてわかったけど、誰かそこにいない?」

 

彼女がそう言うと、こちらに向かって歩いてくるスーツ姿の青年がいた。いかにも目つきの悪そうな男だが、青年は藤丸にとって見知った顔である。

 

「斎藤さん……?」

 

そう、カルデアに召喚されたサーヴァントの一人である斎藤一ではないか。パニッシャー自身も何度か顔を見かけた事がある。そして斎藤は藤丸達を発見すると笑顔で声を掛けてきたではないか。

 

「やれやれ、砂嵐に巻き込まれてツイてないねぇ。ま、それはそれとしてこいつはラッキーかな?1人だけ手ぶらってのも恰好付かないし、どうしたもんかと思ってたのよ。そこな道行く旅人さん。僕は三番隊隊長……じゃなかった、盗賊番号ナンバースリー。雇われのはぐれサーヴァントってやつ。というわけで―――大人しく、身ぐるみはがされてくれる?」

 

「恐喝じゃん!」

 

「警官やってた手前、ちょっと抵抗あるけど一応、紳士的に話し合いからってね」

 

斎藤が言うと、エリザベートはノリノリで歌いつつ返答する。

 

「シーフ、ローグ、盗賊ね~♪降りかかる火の粉は~~殺すわ~~♪話し合いは~その後に~♪」

 

「おい、さっきは盗賊は殺さないとか言ってなかったか?というか死体と話し合いなんぞできるか!」

 

パニッシャーはエリザベートに突っ込みを入れる。

 

「黒イヌ~♪細かい事は気にしないの~♪」

 

ツッコミに対してエリザベートは適当に誤魔化す。そして斎藤はエリザベートの言葉に呆気に取られている。

 

「え?どういうノリ?」

 

「いい度胸だ。このパルミラの女王本人に対して盗賊行為とはな。やはり裁判の必要はなさそうだ。現場判断にて処置する。後始末は砂漠に埋めればOKだ」

 

「お前も方針転換早すぎだろ……」

 

エリザベートと同じく、ゼノビアも目の前の盗賊斎藤を処断する事を決定する。エリザベートもエリザベートだが、ゼノビアもゼノビアだ。斎藤はエリザベートとゼノビアに迫られ、後ずさりをしている。二人は斎藤を始末する気マンマンのようだ。引きつった顔の斎藤は、突如として笑顔で降参宣言する。

 

「はーい、降参降参~!いやあ。確かに盗賊の一人ではあるけどさぁ、いやあ。確かに盗賊の一人ではあるけどさぁ。負ける戦いはしないってのが一ちゃんの信条ってわけ」

 

斎藤の言葉に対してゼノビアは笑顔になる。だが……

 

「速やかなる投降、いい判断だ。それでは埋めよう」

 

「良い肥しに~なるのよ~♪」

 

……斎藤が降参しても二人は嬉々として彼を埋めようとしているのだが。

 

「降伏したんだからそりゃないでしょ、情状酌量って知ってる?」

 

「そうねえ。盗賊っていっぱいいるんでしょう?せっかくだから、他のヤツらの情報とか聞いてもいいんじゃない?」

 

「司法取引というやつか。ふむ……」

 

「俺の国じゃ当たり前のように犯罪者共が使う手段だな。というより司法取引の概念を知ってたのか」

 

「当たり前よ~♪私たちサーヴァントは~♪召喚時に現代の~知識が頭の中に入るもの~♪知らないわけないでしょ~♪」

 

パニッシャーはエリザベートの発言に呆れているが、エリザベートは何故か胸を張って自慢気な態度を取っている。

 

「司法取引か。ふむ……。悪くない、パルミラが野蛮の地だと思われるのも癪だしな」

 

「俺には女王であるお前の服装の方が蛮族丸出しに見えるんだが?」

 

「勘違いしないで欲しいがこれは私のサーヴァントとしての霊衣だ!!決していかがわしい目的で着ているわけではない!!」

 

パニッシャーの指摘にゼノビアは顔を真っ赤にして反論してくる。

 

「必死に反論しているのを見る限り怪しいんだが……。いや、まあ。お前がどんな格好をしようが勝手だけどな」

 

「ふんっ……」

 

ゼノビアは面白くないという風にそっぽを向き、エリザベートはそんな二人のやり取りを見てケラケラ笑っている。

 

「あははははははははは♪もう、二人とも素直じゃないんだから♪」

 

斎藤はゼノビアとパニッシャーのやり取りと、それを見て笑い転げているエリザベートを見て、完全に自分が放置されていると思い、声を上げた。

 

「え~と、俺は情報を話せばいいんだよな?」

 

「うん、お願いするよ」

 

藤丸がそう言うと斎藤は咳払いをしつつ話し始める。

 

「んじゃま、ペラペラ喋りますか」

 

斎藤は自分の所属する盗賊団の位置を藤丸達に伝えた。

 

「ふむ。これから向かう岩山は盗賊団の本拠地だったのか。しかし、洞窟に入るための岩戸の開け方は……お前たちのボスしか知らないと?」

 

「そういうわけ。不便なんで意外と困ってるのよ」

 

ゼノビアの問いに斎藤は軽い口調で返事をする。

 

「特にボス、ちょっと問題があってね……、最近はずっと岩戸の奥に籠りきりなのよ。頼んでも出てきてくれないし。んで、僕たち、ボスに出てきてもらうの作戦に手分けして従事してる最中だった、ってわけ。各自で必要なアイテムを盗んで集めてこよう的な……?」

 

「盗むな。ふん、やはりパルミラの治安と風紀の維持のために捨て置けん集団だ。集まるというなら都合がいい。バリスタで一網打尽にしてくれる」

 

要するにヒッキー状態の自分達のボスに出てきて欲しいが為に、ボスが好むようなアイテムを持っていく的な目的で動いていたのだろうか……?だが盗む行為というのは古今東西を見ても犯罪には違いないので、ゼノビアは盗賊団への攻撃を止めるつもりはないようだ。

 

「目的地は同じだし、行くしかないね」

 

「はいはい、ご案内しますよ。こっちは囚われの身なんでね」

 

藤丸の言葉を受け、斎藤は快く案内を引き受けた。そして藤丸、パニッシャー、ゼノビア、エリザベートは斎藤を案内人として、山岳地帯へと入って行く。

 

「……前々から気になってたんだが、お前たちサーヴァントは空を飛べないのか?空さえ飛べればこんな山道を登らなくても済むだろうに……」

 

パニッシャーは素朴な疑問をエリザベートに投げかける。

 

「空を飛べるサーヴァントって限られてるのよ。私は無理。他のサーヴァントも似たようなもんでしょ。中には宝具を用いて飛行できるのもいるけど、魔力消費が激しいから多用できないわ」

 

エリザベートの返答にパニッシャーは納得の表情を見せる。アベンジャーズのメンバーの中には飛べる者も少なくはないが、サーヴァント達の中で素で飛行できる者は希少なようだ。だが徒歩で移動しなければならないのは何ともまどろっこしい。そうこうしている内に目的地に到着した。

 

「はい、到着ー。あ、もうみんな帰ってきてるみたいね。準備も始まってるか」

 

「あれは……宴の準備!?」

 

「ていうかていうか~♪盗賊たち、何か多くないかしら?あといろいろおかしくないかしら~♪」

 

藤丸、エリザベートが見る先には宴会の準備をする盗賊団たちがいた。そしてその盗賊団たちはあろうことかカルデアで召喚されたサーヴァント達ばかりではないか。中には見知った顔も何人かおり、全員が宴の為の料理や酒を運んでいる。

 

「数は僕を含めて40人ですよ。当たり前でしょ?」

 

「アリババと40人の盗賊のつもりか……?というより特異点で何バカな事してるんだあいつ等……」

 

パニッシャーは呆れた様子で頭を掻いている。そして一方の藤丸はというと40人という数に驚いている様子だ。

 

「40人……!」

 

「どうしたの子イヌ?まあ40人は多いわよね」

 

「さて、それじゃ行きますか」

 

そう言うなり斎藤は一人で盗賊団たちのいる場所へと歩いていく。

 

「あれっ、いつの間にか縄が!?縛っていたはずなのに!」

 

「エリザベート、本気で相手を拘束したいんならまず手の関節を折ってから縄で縛る方が効果的だぞ?最も、サーヴァントの関節を外すのが有効かどうかは知らんが」

 

エリザベートは無言で自分の手をまじまじと見つめている。どうやらパニッシャーのアドバイスは的を射ていたらしい……。そして斎藤は盗賊団の集まる場所へと行き、仲間たちに対して客人が来た事を伝える。

 

「おーい、お客さんの到着だよー」

 

斎藤の言葉を聞き、盗賊団たちが一斉に藤丸達の方に来る。

 

「盗賊たちの宴へようこそ!」

 

「詳しい事はよくわかりませんが、とりあえず私たちが盗賊なのは確かですわ」

 

アン・ボニーとメアリー・リードの2人は藤丸達を歓迎してくれている様子だ。

 

「私なんて盗賊稼業は初めてなので、いろいろと教えてほしいくらいなんですが」

 

沖田総司も盗賊団の一員になっているようだ。

 

「あのなぁお前たち。ハロウィンのおふざけの延長で盗賊団ごっこしてるのか?それともマジで盗賊団に鞍替えしたのか?どっちなんだ?」

 

パニッシャーは呆れながら盗賊団たちに尋ねる。

 

「これは夢の中だから何でもありなのよ♪」

 

パニッシャーの問いに対し、イリヤは得意げな表情で答える。

 

(おい、こいつ等は特異点を遊び場か何かだと思ってるぞ?お前もマスターとして何か言ってやれ)

 

(そんな事言われても、俺にはどうする事も出来ないよ……!)

 

パニッシャーは藤丸に小声で話しかけるが、藤丸はイリヤを始めとしたサーヴァント達が繰り広げる宴に困惑している。

 

「そんな風情のない事を言うものではないぞ。ほれ、あそこにおわすのは我が弟子、牛若丸ではないか」

 

(あっ本当だ。鬼一師匠の言う通り、確かに牛若丸がいるね。しかも何だかすごく楽しそう。俺も混ざりたいなー)

 

(お前な……、仮にお前が混ざってみろ。どうなるか想像つくだろ。マスターであるお前まで混ざったら収取が付かん)

 

パニッシャーに注意され、藤丸は我に返る。

 

「しかしこれってどういう宴なんだ……?」

 

藤丸の疑問の言葉に反応するかのように、一人のサーヴァントが声をあげた。土方歳三である。

 

「決まってンだろが!洞窟の中に閉じこもっているボスには、どうあっても出てきてもらう。ボスはいるだけで眼福……、じゃねえ、盗賊団としての示しがつかねえだろうが。だがどう説得しても出てこない。力づくでも無理となりゃあ……天岩戸作戦と相場が決まっている。目の前でどんちゃんやりゃあ、気になって出てくるのが人情ってヤツだ。だがおい、斎藤ォ!」

 

「はいはい?」

 

土方は斎藤の方を向くと、威圧的な大声で彼の名を呼んだ。

 

「仕事はきっちり済ませたのか?酒でもツマミでも何でもいい。宴席のアテになるようなモンを1人1つ用意してくる……そういう話だったな?」

 

「勿論、持ってきましたよ、ほら」

 

そう言うと斎藤はゼノビアを指さした。

 

「何でも盗賊団を見つけ次第、裁いて死罪にしようとする系の砂漠の女王様らしいんでね」

 

「ほう……」

 

斎藤の言葉に土方は口元を吊り上げた。

 

「貴様……」

 

ゼノビアは斎藤を睨む。盗賊団のアジトまで案内してくれたとはいえ、ここで裏切られるとは。最も、少人数で40人もの盗賊団のアジトにノコノコやってきた藤丸達の方が愚かなのかもしれないが。

 

「宴には身体を動かすような余興も必要でしょ?好き嫌いとは別にさ」

 

「えー?40人もいるなんて~♪相手するのは大変そうじゃない~♪」

 

「なに、所詮は夢ってやつ?本物と比べりゃ、ささやかなもんですよ」

 

どうやら斎藤を含む盗賊団のメンバーは戦う気満々のようだ。盗賊団たちは藤丸達を一斉に取り囲む。特異点の性質ゆえにサーヴァントたちが盗賊ごっこをしているのか、本当にふざけ半分でしているのかは不明だが、パニッシャーの堪忍袋の緒が切れかかる。

 

「夢だからってしていい事と悪い事があるだろ。悪ふざけが過ぎるんなら、俺がここでお前らを殺すぞ?」

 

パニッシャーは殺気を放ちながら盗賊団たちを威嚇する。

 

「まあまあ、そう言わずに。これもまた一つの経験だと思ってくださいよ」

 

斎藤は笑いながらパニッシャーを宥める。が、パニッシャーは懐からウージーを取り出し、それを斎藤たち盗賊団のメンバーに向ける。

 

「一つ教えといてやるよ。この銃に入っている弾丸は狙った敵に絶対命中するパワーが込められてる。お前らの世界にはない"ヘックスパワー"ってやつだ。命中するといっても身体のどこかだから、運が良けりゃ小指に当たるだけだ。そして運が悪けりゃ脳天に風穴が開く。戦うのは構わんが、代わりに死ぬほど痛い目を見るぞ?」

 

パニッシャーは本気だった。が、藤丸はそんな彼を止める。

 

「ちょっとおじさん、落ち着いて!俺たちは殺し合いに来たんじゃないんだよ!?」

 

藤丸の言葉を聞いたパニッシャーは銃をしまう。

 

「仮にもこいつら盗賊団はマスターであるお前に喧嘩売ってるんだぞ?ハロウィンだからって調子に乗りやがって……!」

 

「いや、ハロウィンだからじゃないかな。厳しい戦いの連続だし、こうして息抜きしないとやってられないよ。それに俺、こういうお祭り騒ぎは嫌いじゃないんだ。みんなだってそうだよね?」

 

藤丸はゼノビアに同意を求める。

 

「まあ、たまにはこういうのも悪くないか。私は別にどちらでもいい」

 

そして藤丸は斎藤の前に出る。

 

「斎藤さん、仮に斎藤さんを始めとする盗賊団が襲ってきたら、まずおじさんは本気で殺しにきます。それだけは覚悟しておいてください」

 

藤丸は真剣な眼差しを斎藤に向け、警告する。

 

「……ま、見るからに冗談通じなさそうな御仁に見えるし、その時はその時って事で」

 

斎藤は軽い口調で答える。藤丸はパニッシャーの方を見ると、相変わらず盗賊団を鋭い眼光で睨んでいる。このままでは本当に殺し合いになりかねないと踏んだ藤丸は、何とか戦いを回避する方法はないかと斎藤に尋ねる。

 

「……何とかして戦いを回避する方法はありませんか?例えば、こちらが何か品物を提供するとか……」

 

「うーん……、ない事はないけど、それでもあの手の方々は納得しないでしょうね。特にそこの黒い旦那はね」

 

斎藤はそう言って、パニッシャーを指さす。

 

「それじゃあ俺がゼノビアさんの代わりになるってのはどうかな?」

 

藤丸は自分が代わりに宴会の催し物の品となる事を提案する。

 

「お、おい……。それはさすがに無茶がすぎるんじゃないか……?」

 

パニッシャーは困惑する。

 

「大丈夫、ちゃんと考えはあるから。斎藤さんもそれでいいでしょ?」

 

「ま、まぁそう言うんなら……」

 

斎藤は盗賊団のメンバー達に対して藤丸がゼノビアの代わりに催し物の品になる事に賛成かどうかを尋ねる。すると盗賊団のメンバー達は快く快諾してくれた。そして藤丸、エリザベート、ゼノビア、パニッシャーは宴の席に座り、出された豪華な食事を食べ始める。並べられた料理はどれも絶品であり、藤丸は舌鼓を打つ。

 

「美味しい!こんな豪勢な料理を食べられるなんて、最高だよ!」

 

藤丸は目を輝かせて言う。

 

「お気に召していただけたようで何よりですわ」

 

アン・ボニーは美味しそうに料理を食べる藤丸を微笑ましく見つめ、エリザベートは次々と皿の上の食べ物を口に運んでいく。

 

「ん~っ♪ やっぱり料理って素晴らしいわねぇ~♪」

 

「お前、自分が代わりに宴会の催し物の品になると言っていたな?その約束は果たしてもらうぜ?」

 

土方はそう言うと藤丸の肩をポンと叩く。

 

「あ、はい。分かってます。でも、何をすれば良いんですか?」

 

「一発芸とか隠し芸みたいなのをやってくれればそれでオッケーだよ。何なら、僕らの真似をしてくれても良いし」

 

斎藤はヘラヘラと笑いながら藤丸に説明する。

 

「え!?そ、そんな恥ずかしい真似できませんよ!!」

 

藤丸は斎藤の要求に赤面しながら拒否する。

 

「いやいや。僕としては是非とも見てみたいんだよね。皆もそう思うでしょ?」

 

斎藤は盗賊団のメンバーに問いかける。

 

「ええ。私もぜひ見たいですね」

 

「あたしも見たーい♪」

 

「右に同じく。俺も興味あるなぁ~」

 

盗賊団のメンバー達が口々に賛同する。

 

「ほら、みんなも望んでるんだ。ここは1つ頼むよぉ」

 

斎藤はニヤニヤと笑いながら催促する。

 

「うぅ……。分かりました。やります。やればいいんでしょ!?」

 

藤丸は観念した様子で承諾する。そんなわけでメアリー・リードが藤丸に写真を手渡す。

 

「その写真に映っているサーヴァントの恰好をして、被写体になって欲しいのですわ。いいかしら?」

 

藤丸は写真に写るサーヴァントを見て思わず口に含んだ水を噴き出してしまう。あろうことか映っているサーヴァントはイシュタルではないか。露出度の高い女神イシュタルと同じコスチュームを着ろというのはいくら何でもハードルが高すぎる。だが、ここで断れば盗賊達の機嫌を損ねかねない。そうなれば宴会どころではなくなるだろう。だが男子として、女子の前でこのような格好をする事は避けたい。

 

「ちょ……こ、これはちょっと……」

 

と藤丸は言葉を濁す。

 

「自分から宴会の催し物の品になると言ったのは貴方ですよ?覚悟を決めてください」

 

「け、けど心の準備が……!?」

 

だがアンメアの二人は有無を言わさずに藤丸を抑えつけると、彼が着ている魔術礼装を剥ぎ取っていく。

 

「いやぁぁぁ!?やめてぇぇぇっ!!??」

 

ハロウィン仕様の魔術礼装が次々と脱がされていき、藤丸は一糸纏わぬ姿になってしまう。その様子を見ていた盗賊団のメンバー……特に女性サーヴァント達は歓声を上げた。

 

「恥ずかしい……!!もうお婿にいけない……!」

 

藤丸は顔を真っ赤に染めながら手で股間を隠す。

 

「そうだ、おじさんは……?」

 

パニッシャーに助けてもらおうと周囲を見回す藤丸だが、パニッシャーは酒の席で酔い潰れて寝ていた。彼の隣には鬼一が座っており、藤丸の方を見て"コイツの助けは無いぞ?"と言わんばかりの笑みを向けている。

 

「ねぇ、子イヌ。手をどけなさいよ。アンタは私の股間を二度も見たんだもの。なら私も見る権利があるのが筋ってものでしょう?」

 

「そ、そんな……!?横暴だよ!!それに俺は見たくて見たんじゃないもん!!」

 

エリザベートは藤丸の抗議を無視して強引に藤丸の手をどかす。

 

「やめて!?見ないでぇ!!」

 

エリザベートは露わになった藤丸の下半身をまじまじと見つめる。

 

「い、意外と大きいじゃないの……」

 

エリザベートは顔を赤らめながら呟き、藤丸は恥ずかしさのあまり両手で顔を覆った。

 

「これで~お互いにおあいこね~♪」

 

エリザベートはそう言って満足そうにしている。そしてアンメアの二人がイシュタルの着ている装束を持ってきた。

 

「これを着るんだ。イシュタルの霊衣を再現したコスチュームだよ」

 

「拒否権はありませんよ。さぁ、早く着替えるのです」

 

アンとメアリーは藤丸をイシュタルのコスプレ衣装に着替えさせようとする。イシュタルの霊衣は一言で言えば女性用のビキニと同じであり、藤丸はそんな彼女の霊衣と同じコスチュームを着る事に抵抗を覚える。しかし容赦なくアンメアは藤丸にイシュタルのコスチュームを着せていき、最後は彼女の髪の毛を模したウィッグを藤丸の頭に被せた。アンとメアリーにイシュタルのコスチュームを着せられた藤丸は、イシュタルの仮装をした自分の姿を鏡で見た。そこにはイシュタル本人がいるかのようにそっくりな人物が立っている。

 

「これが俺……?まるでイシュタル本人みたいだ……」

 

骨格や筋肉の違いから、一目見ればすぐに別人だと分かるのだが、それでもイシュタルの仮装をさせられた藤丸は、イシュタル本人に成りきっていた。エリザベートは藤丸の姿を見て大笑いする。

 

「子イヌ!アンタ凄いわよ!!どこからどう見てもイシュタルじゃない!!」

 

エリザベートはイシュタルの仮装をさせた事ですっかりご満悦の様子だ。藤丸の胸の部分には女性用の胸パッドを入れているので、膨らみのある胸ができている。

 

(は、恥ずかしい……!!)

 

藤丸は恥ずかしさの余り顔から火が噴き出そうに感じる。そしてアンメアがカメラを片手に、イシュタルに扮した藤丸を撮り始める。カメラのフラッシュが焚かれる度に、藤丸は恥ずかしがって赤面する。

 

「こ、これでいいんだよね……?イシュタルの恰好になったけど……!?」

 

藤丸の問いにエリザベートは満足気に頷く。

 

「ええ、上出来です。これならあのイシュタルと瓜二つですわ」

 

しかしアンメアは満足していないのか、藤丸にセクシーなポーズをする事を要求してきたではないか。

 

「ほら。もっとこう、腰をくねらせて、お尻を突き出して、誘惑するような感じで」

 

藤丸は言われた通りにイシュタルの真似をする。

 

(こ、これ以上やったら俺は本当におかしくなっちゃう……!でも、やらないと……。イシュタルの恰好をしないと、宴会の催し物にならないし……。うぅ……どうして俺がこんな目に……?)

 

藤丸は涙目になりながらアンメアに要求されたポーズを次々に取っていく。

 

「……ねぇ子イヌ。さっきからアンタの股間が膨らんでいるように見えるのは気のせい?」

 

「へ……?」

 

エリザベートに指摘された通り藤丸は股間を大きく屹立させているではないか。生地越しからとはいえ誰から見ても勃っているのが丸わかりである。

 

「ち、違うのこれは……!?これは……!!」

 

藤丸は必死に弁明しようとするが、アンメアはニヤニヤと笑いながら膨らんだ藤丸の股間をカメラで撮影する。

 

「もうやだ!おうちかえる!!」

 

「残念だけどまだ催しは続くんだなこれが」

 

斎藤の非情な宣告に、藤丸は絶望する。そして彼はイシュタルの霊衣を模したコスチューム身に纏ったまま、盗賊団のメンバーに自分の姿を長時間に渡って凝視された。

 

(不味い……このままじゃ何かに目覚めてしまう……!!)

 

心の中で叫びつつ、盗賊団のメンバー達からの視姦を一身に受ける藤丸であった……。




パニッシャーさんがこの事実を知ったら盗賊団皆殺しにしそう……(;'∀')
ネタじゃなくてガチで。

後、トラオム編を描くとすればパニッシャーは絶対カドックを殺しにかかりそうなんだけど、パニッシャーとカドックの対立は描くべきかなぁ?元クリプターだけどカルデアで召喚された虞美人と違ってサーヴァントじゃないし。
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